今日の京都4月12日(金) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日、今年の葵祭の斎王代が発表されました。
葵祭の第66代斎王代は京都市中京区在住の会社員松浦璋子さん(22)に決まりました。松浦さんは壬生寺(中京区)の貫主である松浦俊昭氏の長女で、祖父は同寺の長老・俊海氏。
葵祭での十二単のお姿が楽しみです。


昨年の斎王代


https://news.yahoo.co.jp/articles/74a4451fd0b8cb0c59b6e38eda6a16a2f74a1de3

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今日は「パンの記念日」です。
パン食普及協議会が1983年3月に制定しました。
天保13(1842)年旧暦4月12日、伊豆韮山代官の江川太郎左衛門英龍が軍用携帯食糧として乾パンを作ったそうです。これが日本で初めて焼かれたパンと言われています。
また、毎月12日を「パンの日」としています。

パンといえば、京都はパンの消費量で、
日本一になっています。
総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)によると、パンの1ヵ月当たりの消費額は平均2,576円。



都道府県別にみていくと、トップは「京都府」で3,335円。続いて「兵庫県」で3,098円。「大阪府」「滋賀県」「神奈川県」と続きます。関西では米よりもパン、という傾向があるのかもしれませんが、前述の通り、高級食パンのブームを後押しした「乃が美」のおひざもとであることも関係しているのかもしれません。
京都と言えば伝統的な日本食のイメージがありますが、どうも違うようです。
その理由として「京都や滋賀の商人や自営業者がすぐ食べられる利便性を評価したから」「京都人は新しい物好きだから」との通説があります。

【都道府県別パンの消費量】

1位「京都府」3,335円

2位「兵庫県」3,098円

3位「大阪府」2,930円

4位「滋賀県」2,916円

5位「神奈川県」2,902円

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43位「大分県」2,111円

44位「福島県」2,109円

45位「青森県」2,104円

46位「茨城県」2,043円

47位「秋田県」1,936円

出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)
分布地図を見ると関西は全県が上位に入っており、パンの消費量が多くなっています。また、関西から離れるほど消費量が少なくなる傾向があり、地方よりも都市部で消費量が多い傾向もあります。

面白いのは相関関係で見ると、農業就業者が少ない都市部でパン消費量が多くなっています。また、納豆消費量納豆消費量が少ない西日本でパン消費量が多くなっています。 
これは、朝食をパンにするかご飯にするかということになるのではないでしょうか。

【京都のパン屋さん】
京都には美味しいパン屋さんがたくさんあります。

https://kinarino.jp/cat4/21050

みなさんのご贔屓のパン屋さんはどちらでしょうか?
書いていて、志津屋さんのカルネが食べたくなりました。最近、室町六角のHANAKAGOさんのパンがお気に入りです。


たま木亭さん


ナカガワ小麦店さん


HANAKAGOさん


志津屋さん


【パンの雑学】
⚫︎食パンなどの袋についている凹みたいな形の留め具の名前をご存知でしょうか?これは、「バッグクロージャー」と呼ばれるものです。もともとはリンゴを詰めた袋の口を閉じるのにつかわれていたのですが、評判が広まりパンの袋の留め具としてもつかわれるようになったのです。




⚫︎食パンのヘタ(端っこ)をパンの耳と呼ぶのは何故でしょうか?

パンのヘタを「パンの耳」と呼ぶのは、人間の顔の端についている耳と同じようにパンの端っこについているものだからそうです。
生地の端っこを「生地の耳」と呼ぶのも同じ理由です。
この食パンの耳の正式名称は「外皮(がいひ)」です。食パンの中の白い部分は「内相(ないそう)」と言います。
ちなみに、英語ではパンのヘタのことを「パンの踵(かかと)」=「heel of bread」といいます。



今日の朝食はパンでしたか。
それともご飯でしたか。

我が家はパンでした。

朝ごはんをしっかり食べて、一日のスタートをさせましょう。

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さて、今日から14日まで、嵯峨野大覚寺で嵯峨天皇奉献 華道祭(いけばな嵯峨御流 華道祭)が行われます。



【いけばな嵯峨御流】
いけばな嵯峨御流は、平安の初め、嵯峨天皇が大覚寺の大沢池で、菊ガ島に咲く可憐な菊を手折り殿上の花瓶に挿されました。
その姿が「天、地、人」三才の美しさを備えていたことに感動され、「後世花を生くるものは宜しく之を以って範とすべし」とおっしゃいました。これがいけばな嵯峨御流の始まりであると伝えられています。と、いけばな嵯峨御流のホームページに書いてありました。
嵯峨天皇が始められたけれど、華道としての流派の確立は池坊が早く、室町時代にさかのぼります。
いけばな嵯峨御流が華道の流派として、確立したのは文政12年(1829年)に「嵯峨御所華務職」に就いた未生斎広甫の時でした。それ以降、大覚寺の華道(後の「嵯峨御流」)は全国に名が知れ渡ることと、なりました。

【いけばなの始まり】
生け花の起源は、6世紀に日本に仏教が伝来し、僧侶が仏のために寺院の祭壇に花を供えた儀式に始まります。
華厳経や法華経など、名称に華(花)という字が含まれる経典が存在するように、仏教と花はもとより深い関係にありました。その後16世紀には、天皇や貴族によって芸道に高められました。生け花の起源は、原始の神道にもたどることができます。神道とは、樹、花、風といった自然に「神」や「精霊」が宿ると信じる日本の自然信仰です。

華道の確立は室町時代中期、京都六角堂の僧侶によるものとされる。僧侶は代々池のほとりに居住していたことから「池坊(いけのぼう)」と呼ばれていた。そうした呼び名が後世に流派の名前となりました。

【大覚寺】
大覚寺(だいかくじ)は、京都市右京区嵯峨大沢町にある真言宗大覚寺派の大本山の寺院です。平安時代初期にこの場所に嵯峨天皇が離宮を営んでいました。嵯峨天皇の信任を得ていた空海が、離宮内に五大明王を安置する持仏堂の五覚院を建て、修法を行ったのがそもそもの起源とされます。
嵯峨天皇崩御の後、嵯峨天皇の離宮嵯峨院を寺院に改め、歴代の天皇や皇族が住持された門跡寺院であり、嵯峨御所として知られます。

【嵯峨天皇奉献華道祭】
華道祭は、正式名は「嵯峨天皇奉献華道祭」です。
嵯峨天皇の命日(4月15日)にちなんで、嵯峨天皇の遺徳を偲び、平安絵巻さながらの献花法要が行われます
嵯峨御流始祖、嵯峨天皇に花を献じる催しで、通称「華道祭」。 1896(明治26)年4月に第一回嵯峨天皇奉献生花大会として始まり、以後毎年開催されています。





○嵯峨天皇奉献華法会
嵯峨御流の御始祖・嵯峨天皇様に花を献じる催しです。花の命に感謝を込めて金剛華菩薩を祀る華供養塔、そして心経前殿にて献華の儀を執り行い、全国から寄せられた華供養写経が奉納されます。紅白の千早を纏った供華侍者による供華の儀が行われた後、華道師範による花手前が披露されます。
日程令和6年4月14日(日)10:00~11:30(予定)
開催場所 心経前殿 石舞台

○お茶席
華道祭期間中、望雲亭と五大堂観月台にお茶席が設けられます。
日程4月12日(金)~14日(日)各日、10:00~15:30に開催いたします。(最終日は14:30受付終了)
開催場所
望雲亭(本席)五大堂観月台(立礼席)
お茶券(お菓子付)
本席、立礼席…1枚/1,300円 ※予定

○ 龍頭鷁首舟



大沢池では、唐から伝わった龍や鷁の頭部を舳先に飾った「龍頭鷁首舟」に乗って遊覧しながらお茶もいただけます。
龍頭鷁首舟は、天皇さんや皇族の方々が宴のときに乗られていたものです。

○ いけばな体験
嵯峨御流講師による生花体験会が開催されます。
○いけばな展も開催されます

【華道の流派と寺院】
大覚寺と嵯峨御流のように、仏への供花から発展した華道には寺院と密接なつながりのある流派がいくつかあります。

* 池坊(いけのぼう)開祖・池坊専慶が京都の六角堂池坊の僧侶だったことに因む。池坊いけばなの始祖。室町時代より発生しました。
* 御室流(おむろりゅう)御室御所「仁和寺」を家元とする流派です。
* 梶井宮御流(かじいのみやごりゅう)梶井宮「三千院」を流祖とする流派です。
* 嵯峨御流(さがごりゅう)嵯峨御所「大覚寺」を家元とする流派です。
* 月輪未生流(つきのわみしょうりゅう)皇室の菩提寺「泉涌寺」を家元とする流派です。
* 山村御流(やまむらごりゅう)山村御殿・圓照寺を家元とする流派です。

いけばなの流派と寺院、知らないことがたくさんありました。
この週末は名残の桜を眺めながら嵯峨野を訪れられてはいかがでしょうか。

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年4月12日(金)】(No.3434)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院

○ 夜桜ライトアップ(〜4/14)/東寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○ 岡崎さくら回廊十石舟めぐり(〜4/14)

○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○春の特別公開(前半)(〜4/21)/白龍園

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺

○ ライトアップ(〜4/14)/平野神社

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 令和6年 第150回記念公演都をどり(〜4/30)/祇園甲部歌舞練場

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺


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