今日の京都3月17日(日) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

今日は彼岸の入りです。
お彼岸は毎年同じ日ではありません。
今年のお彼岸は、春も秋も昨年と違っています。

お彼岸は元々日本の文化ではありませんでした。お彼岸の由来は古代インドから来ています。サンスクリット語の「波羅蜜」が「お彼岸」という意味であると言われています。日本に伝わり、風習として行われるようになったのも古く、平安時代から行われています。

春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝しする事ではるかかなたの極楽浄土に到達する事が出来ると信仰されてきました。現在もこの春分と秋分の日を中日とし前後7日間がお彼岸の日となっています。お墓参りをしてお墓の掃除やお供えをします。

お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日としその前後7日間となります。

2024年の春分の日は昨年とは違い、3月20日です。

3月17日(日) 彼岸入り
3月20日(水・祝) 中日(春分の日)
3月23日(土) 彼岸明け

秋の彼岸も違っています。
9月19日(木) 彼岸入り
9月22日(日・祝) 中日(秋分の日)
9月25日(水) 彼岸明け

最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」(あるいは地方によっては「はしりくち」)と呼びます。

俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。

さて、お彼岸といえば、おはぎです。
花より団子で、今朝はおはぎの話です。


【おはぎとぼたもちの本当の違い】
実は、おはぎとぼたもちは基本的に同じものです。
ぼたもちは、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるもので、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものです。一方、おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるもので、あずきの粒をその季節に咲く萩に見立てたものです。


牡丹



では、何故牡丹の方にだけ餅が付いたのでしょうか?その由来は、「倭漢三才図会」に「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」とあり、牡丹餅がぼたもちになり、萩を丁寧に言っておはぎになったというのが、最も一般的な説です。
そのため、厳密にいうと春はぼたもち、秋はおはぎと春秋使い分けますが、今は年中おはぎで通すお店が圧倒的に多いようです。

あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。

○おはぎとぼたもちの大きさ形

大きさや形にもそれぞれに特徴があります。ぼたもちは、牡丹の花をかたどって丸く大きく豪華に作って、おはぎは、秋の七草の萩の赤紫の花をかたどって小ぶりで長めに丸められて作られたと言われています。

○おはぎとぼたもちのあんこ

粒あんがぼたもちで、こしあんがおはぎ、と思っていらっしゃる方が多いのかもしれません。おはぎが高級というイメージからするとそう考えるのが普通かもしれません。しかし実は、違うのです。あんの材料である小豆の収穫時期に関係があるのです。

秋のお彼岸は、小豆の収穫期とほぼ同じで、とれたての柔らかい小豆をあんにすることができます。柔らかい皮も一緒につぶして使うので、つぶあんができます。

春のお彼岸は、冬を越した小豆を使うことになりますが、皮は固くなっています。当然固くなった皮をそのままに使っては食感が悪くなります。そこで皮を取り除いた小豆を使い、こしあんができます。

そのため、以前は春のぼたもちはこしあんで、秋のおはぎは粒あんだったのです。しかし、今では保存技術の発達や品種改良により、春でも皮のまま使うことができる小豆が登場し、春も秋もつぶあん、こしあんのぼたもちやおはぎが食べられるようになりました。

【関西のおはぎ】
関西のおはぎには、五色のおはぎがあります。最初に見た、他の地域の方々は驚かれるようです。
これは、中国の陰陽五行説に由来すると考えられています。日本料理、とくに京料理は陰と陽、木・火・土・金・水が万物を構成すると考える陰陽五行説の影響を強く受けています。五行を色で示すと緑、赤、黄、白、黒となります。
江戸時代から彩りや香りを出すため、青のりやごまなどがよく使われるようになりました。あずき、白あん、きなこ、ごま、青のり。京都で五色おはぎが生まれて全国に広がり、口に合うものが残ったのだといわれています。

産地の四国に近いこともあって関西では青のりを使うことが多く、京都には
青のりおはぎ発祥の地とも目される南座の隣に位置する祇園饅頭があります。昭和になって作られ始めたそうです。
関東では、青のりのおはぎは、まず販売されていません。






写真引用
http://www.sueki.jp/03/03-0001.htm 

【京都のおはぎ専門店】

○小多福



カラフルなひとくちサイズのおはぎで有名な「小多福」。2口ほどで食べられる大きさです。
京都市東山区小松町564-24
営業時間
10:00頃 ~ 19:00頃(売り切れ次第閉店)
定休日
木曜日・第2水曜日・第4水曜日

○かさぎ屋



1914年創業の老舗甘味処。画家の竹久夢二が通ったことでも知られています。「三色おはぎ」
つぶ餡、こし餡、きな粉の3種類をセットにした名物のおはぎで、冬はきな粉が白餡に変わります。
京都市東山区桝屋町349
営業時間
11:00~18:00
定休日火曜日

○永楽屋



甘味と佃煮が二枚看板という珍しいお店「永楽屋」。特大サイズのジャンボおはぎは、割りばしでいただいた方が食べやすいです。あずきときな粉の2種類で、あずきのおはぎはつぶ餡、きな粉のおはぎの中身はこし餡。
京都市中京区河原町通四条上る東側
営業時間
10:00~20:00 [喫茶室] 12:00~19:00 (L.O.18:30)
定休日年中無休

○今西軒





1897年創業のおはぎ専門の老舗和菓子店「今西軒」。昼前には完売していることが多いので、事前予約がおすすめです。
名物のおはぎはつぶ餡、こし餡、きな粉の3種類。
京都市下京区烏丸五条西入ル一筋目下ル横諏訪町312
営業時間
9:30~売切れ迄
定休日
火曜、第1・3・5月曜(7~8月は月・火定休)

○白(はく)



高台寺和久傳のおもたせ専門店です。
小豆をたっぷりの和三盆糖とともに、 ゆっくりと炊かれています。
京都市東山区祇園町南側570-210
午前11時〜午後6時 営業
日曜定休
※日曜日が祝日の場合は営業。翌月曜日に振り替え休日となります。

*************************************************

おすすめのおはぎのお店がありましたら、ご紹介ください。

どんなおはぎがお好きですか?
私は、胡麻も、きな粉も、青のりも、
こしあん、粒あんも好きです。
ひとつは選べません!
ただの食いしん坊です。

まずは、ご先祖さまにお供えをして。

************************************************************************************************************************************

昔から、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。
そろそろ寒さの底を脱して春がやって来るでしょうか。
と、思いきや、今日は全国的に気温が上がり、初夏の頃のようです。
どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年3月17日(日)】(No.3408)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 祈年祭/八坂神社



祈年祭(大祭)
五穀豊穣を祈る祭典です。舞殿にて浦安の舞が奉奏されます。
『浦安の舞』
「天地の神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」を歌詞に、神楽笛、琴、太鼓、篳篥を伴う巫女舞で、採物は桧扇と鈴の二種を用います。 

日程3月17日
時間10時
アクセス
市バス祇園下車

○古渓忌/大徳寺大仙院



大徳寺は、22ヵ寺の塔頭を持つお寺です。千利休が大徳寺に帰依したことから、多くの大名が利休から茶の湯を学び、大名ゆかりの塔頭に茶室を持つところが多いことから、『茶づら』と、言われます。大仙院は、千利休と関わりの深かった三代古渓和尚を偲ぶお茶会が開催されます。普段公開されていない茶室にて、薄茶の奉仕が行われます。敷地には、古渓和尚の墓や、日本最古の「床の間」と「玄関」を持つ室町時代の方丈建築・大仙院方丈(国宝)、特別名勝史跡の枯山水庭園などがあり、見どころ多数です。
毎年3月17日に、千利休居士参禅の師「大仙院第三世古溪和尚」のお徳を偲んで、普段公開していない茶室㘞亭(かてい)にて「お茶でくつろぐ会」を催しています。
「お茶は初めて…」という方でもお気軽にお入りいただけるお茶席です。
 是非、お誘い合わせてお越しください。
※事前のご予約は不要です。 
日程3月17日(日) 
時間9:30~15:30 
と こ ろ大仙院茶室㘞 亭 
参 加 費おひとり1500円(拝観料含む) 
拝観だけなら500円
アクセス 
市バス「大徳寺前」~徒歩8分
ホームページ http://www.b-model.net/daisen-in/ 


○ 北野天満宮 梅苑公開(〜3月下旬)

○ 梅苑ライトアップ(~3/19毎週末(金・土・日))

○ 第58回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜3/19)

○ しだれ梅と椿まつり(〜3/22)/城南宮

○ 令和6年春の特別公開(〜3/24)「永々棟のひなまつり」


○春の人形展(〜4/3)/宝鏡寺

○涅槃図公開(〜4/7)/真如堂

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○ 小野梅園(〜3/24)/隨心院

○ 泉涌寺涅槃会 (〜3/17)/泉涌寺 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院

○二条城ライトアップ(〜4/7)/二条城

○ 夜桜ライトアップ(〜4/14)/東寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院



#京の歳時記
#彼岸の入り
#おはぎ
#ぼた餅
#五色のおはぎ
#青のりおはぎ
#八坂神社
#大仙院