今日の京都1月28日(日) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
相変わらず寒い朝です。なかなか、朝、お布団の中から起き上がられません。

今日は1月29日です。
毎月29日は肉の日です。
つまり、今日は初肉の日です。

【牛肉と豚肉】
肉といえば、東日本では豚、西日本では牛と言われています。以前ほどではありませんが、肉じゃがも西日本では牛肉ですが、東日本では豚肉が使われることが多いです。あとビフカツは西日本にはありますが、なかなか東日本ではありません。

一世帯あたり牛肉消費量の全国平均は6,567gとっており、これは豚肉消費量の約1/3にあたります。牛肉消費量の1位は京都府で10,061g。2位以下は奈良県、和歌山県、大阪府、愛知県と関西が上位4県にランクインしています。



牛肉の消費量

牛肉に続き、一世帯あたり豚肉消費量の全国平均は19,564g。豚肉を一番食べているのは北海道で23,171g。2位以下は青森県、新潟県、静岡県、神奈川県と続き、東日本が上位を占めています。



豚肉の消費量

この豚肉、牛肉の消費のラインはくっきりと東西に分かれ、地質上の境界線、糸魚川―静岡構造線が牛・豚の境界でもあるのです。



出典https://tripeditor.com/382155/2


【東日本が豚肉、西日本が牛肉というのも理由】

そもそも日本では飛鳥時代に伝わった仏教の影響で動物食が禁止されていた。基本的に明治時代になるまでのおよそ1,200年の間は食肉文化すらなかったのです。

江戸時代末期には開国によって日本に外国人が押し寄せた。食肉文化の外国人たちは、日本で肉料理を楽しむと、文明開化の象徴として、横浜などで流行。
1862年には、横浜に初の牛鍋屋ができたり、福沢諭吉が「牛肉は滋養に良い」と言ったこともあり、牛鍋が流行。こうして日本中に牛肉を食べる文化が広まった。

その理由
① 東西における家畜の歴史
気温が低い関東は素早く作業できる「馬」が、温暖な関西はパワーのある「牛」が活躍しました。やがて肉の食用文化が進み、関西では牛を、関東では馬の代わりに豚を食する文化が浸透したそうです。
② 馬肉は量が取れず肉質が固い。そこで牛よりも狭い土地で早く食肉にでき、牛と違って何でも食べる豚が重宝されたのです。さらに、人口が集中する大都市で残飯を餌として食べる豚の飼育が盛んになりました。
③ 明治以降は、和牛の産地(兵庫県、岡山県など)に近い関西では牛肉が多く食されました(農耕作業としてはお役御免となった牛を食用にする)。
④歴史の中で西が公家、東が武士だったからなのです。
飛鳥時代から平安時代まで日本の中心は奈良や京都で、公家が中心となる社会でした。西日本では、農耕や公家の移動を手伝う動物として牛が重宝されていた。
かたや東日本では東日本へと行く際にはアルプスの高い山、静岡県の大きな川が弊害となっており、移動は困難だった。さらに、当時の関東は富士山の火山灰が降り積も土地だったため、大量の牧草を必要とする牛は育成が難しかったのです。
そして、武士の社会になり、戦などで馬が使われるようになりました。

【日本の三大和牛】
日本各地には美味しいお肉がたくさんあります。その中で、三大和牛と呼ばれているお肉があることをご存知でしょうか。

三大和牛(さんだいわぎゅう)は日本三大和牛 とも呼ばれ、「神戸牛(こうべビーフ)」「松阪牛(まつさかうし)」、「近江牛(おうみぎゅう)」、または「米沢牛(よねざわぎゅう)」のうちの3銘柄を指すのが一般的です。

⚫︎松阪牛(まつざかうし・まつざかぎゅう) は「三大」を通り越して「日本一」として紹介されるほど国内市場での知名度は高いものがあります。 これは、 明治維新後 に肉食文化がおこる中で伊勢商人(日本三大商人の一角)が活躍したことも知名度に貢献したといわれています。 三重県の雲出川以南・宮川以北の地域で肥育日数500日以上で雌の処女牛を認証しています

⚫︎神戸ビーフ (神戸牛・こうべぎゅう)は「Kobe Beef」として最高品質の和牛肉として海外での知名度を独占しています。 神戸港が明治維新後に国際貿易港 として活躍したことが知名度に貢献しました。 兵庫県産で、但馬牛を素牛 とし、肉質等級、脂肪交雑のBMS値No.6以上で歩留等級がA・B等級、枝肉重量が450kg以下で雌牛・去勢された雄牛を認証しています。
⚫︎近江牛(おうみぎゅう) は、 江戸時代に彦根藩から徳川将軍家に養生薬の名目で献上 されており、歴史的にも非常に由緒があります。 併せて、近江商人(日本三大商人の一角)が活躍したことも知名度に貢献したといわれています。 滋賀県内で飼育された黒毛和種で、雌牛・去勢された雄牛を認証しています。

⚫︎米沢牛(よねざわぎゅう) は、 明治4年 、上杉鷹山公が創設した藩校興譲館の外国教師として招かれたチャールズ・ヘンリー・ダラス氏は滞在中に米沢牛を食し、その美味しさに魅了され、任期を終え横浜に戻る際に米沢牛を一頭持ち帰り知人に振舞ったと伝えられています。 これをきっかけとして、その美味しさはたちまち人々に伝わり 「米沢牛」 が世に知られるようになりました。 以来100有余年のブランド牛として有名です。

【日本の三大和牛のルーツ】
これら神戸牛、松阪牛、米沢牛、近江牛の仔はすべて「但馬牛(たじまうし)」がルーツなのです。この但馬牛とは、兵庫県北部の但馬地方から淡路島まで兵庫県内で生まれ育った牛で、日本三大和牛を始めとした全国の有名銘柄牛(黒毛和牛)の85%以上にその血が流れてると言われています。



【すき焼きの関東と関西のちがい】
牛肉の代表メニューであるすき焼きでも、関東と関西で大きく違っています。

一言で関東と関西のすき焼きの違いをいうと、関東風は「煮る」、関西風は「焼く」がメインの作り方です。基本の具材や調味料は同じような物使っても、仕上がりや味わいが、それぞれに全く違った雰囲気になるようです。

⚫関東のすき焼き



醤油、みりん、料理酒、砂糖、水などを合わせた“割りした”で肉や野菜をいっぺんに煮ます。最初に割りしただけ煮立て、初めにネギ、あとは適当に野菜、最後に肉を煮ます。
鍋でいっぺんに煮る関東風は、関東大震災あたりまでは“すき焼き”ではなく“牛鍋”と呼ばれていたそうです。 

⚫関西のすき焼き



最初に肉を焼き、醤油・砂糖などで味付けし、その後に野菜を入れる。割りしたは使わず、酒や水で調節する。(溶き卵につけて食べるのは共通)
素材の味を重視する傾向のある関西では、まず肉だけを焼き肉本来の味を堪能してから野菜を食べるのが関西流です。とは言っても味付けしていない肉を食べるのではなく、肉を牛脂を塗った鍋で焼いたら砂糖適量、醤油、みりん、昆布ダシなどを注ぎ入れ、関東同様、溶き卵につけて食べます。

⚫ “すき焼き”の語源は、江戸時代、農民が農耕具の鋤(すき)の上で肉を焼いて食べたことが始まりだそうです。すき焼きというのですから、最初に肉を焼いてから食べる関西風のすき焼きが正統派だと言えるのかもしれません。

最近は大手のチェーン店の影響で、
関東風のすき焼きが多くなっている印象です。

写真出典
関東
http://matome.naver.jp/m/odai/2142402943209523001/2142403441210578203 
関西
http://www.bifteck.co.jp/shop/images/cooking_su_top.jpg 

○京都のすき焼き屋さん
⚫︎三嶋亭さん
京都市中京区寺町通三条下ル桜之町405

⚫︎モリタ屋本店
京都市中京区猪熊通四条上る錦猪熊町521番地

⚫︎ すき焼きキムラ
京都市中京区寺町通四条上ル大文字30

⚫︎ 祇園みかく
京都市東山区大和大路通四条上ル車道



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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年1月29日(月)】(No.3360)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○五重大塔納経法要/醍醐寺五重塔



毎月29日、醍醐寺五重塔(国宝)内部において、2回の法要(約1時間ずつ)が営まれます。本法要は、醍醐天皇のご命日にあわせ行われます。
開扉法要にあわせ、写経奉納が行われ、ご写経奉納された方のみ、五重塔内部を四方の扉の外側から拝観することができます。
五重塔内部を拝観するには、伽藍拝観料600円と写経奉納料1000円が必要です。
◇毎月29日
◇午前10時30分~(約1時間)
◇午後1時30分~(約1時間)
◇伽藍拝観料: 600円
◇写経奉納料: 1,000円 
※ 当日、南門前(五重塔と清瀧拝殿の間)写経受付で申し込めます。
時間がない場合は、後日郵送での御奉納も可能です。
※ 醍醐寺友の会の方は伽藍拝観料は無料となります。
◇アクセス
JR山科・京阪山科駅、JR六地蔵・京阪六地蔵各駅から
【電車】 地下鉄東西線 醍醐駅下車 2番出口より徒歩10分
【バス】 京阪バス 22系統・22A系統 醍醐寺前下車

○蓬莱船(1/1〜2/3)/上賀茂神社

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

○ 都七福神めぐり(〜1/31)

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)


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