おはようございます。
先日11月8日、朝の情報番組、目覚ましテレビ(フジテレビ系列)で、「ZEKKEI Japan」おすすめの「全国のイチョウ並木 絶景スポットTOP5」が紹介されました。
第1位は青森県深浦町の「北金ヶ沢の大銀杏」
第2位は鹿児島県垂水市の「垂水千本イチョウ園」
第3位は愛知県稲沢市の「祖父江イチョウ並木」
第4位は京都市北区の「岩戸落葉神社」
第5位は東京・練馬区の「光が丘公園」
どちらも、ちょうど見頃のようです。
その中の京都の岩戸落葉神社、京都市街地から周山街道を北上すること約20キロ、清滝川と岩戸川の合流地点にある小野郷にひっそりとあります。
毎年、こちらの神社の境内の銀杏が綺麗で、ほとんど車でしか来れないにもかかわらず、銀杏を観に、撮影するために訪れていらっしゃいます。
【岩戸落葉神社】
岩戸落葉神社は、鳥居と拝殿を共有する岩戸社と落葉社の2社から成る神社です。小野上ノ町の氏神である岩戸社は、彌都波能賣神(みづはのめのかみ)、瀬織津比咩神(せおりつひめのかみ)、稚日女神(わかひめのかみ)の3柱を祀り、小野下ノ町の氏神である落葉社は、源氏物語に登場する落葉の宮(落葉姫命)(おちばひめのみこと)を祀っています。
当神社の創建年代は不詳乍ら平安時代前期には已に祀られていました。
⚫︎岩戸社は、元の天津石門別稚姫神社でかつて小野上村(かみむら)の産土神であり、神輿岩(現在地の北50m)に祀られていたという。近世(安土・桃山時代-江戸時代)、現在地に遷されました。
⚫︎落葉社は、元の堕川神社でかつて小野下村の産土神でした。平安時代、927年、『延喜式』神名式(延喜式神名帳)中「葛野郡 二十座 大十四座 小六座」に「堕川神社」があります。この堕川(おちかわ)の「おち」が「おつ」に転訛し、水の落ちる様から「落葉」になったともいわれています。祭神は、第52代・嵯峨天皇皇后ともいわれていめす。
中世(鎌倉時代-室町時代)、御霊社だったともいう。
少なくとも近世(安土・桃山時代-江戸時代)、御霊社が同じ境内に祀られるか、川を隔てて祀られていたともいう。
⚫︎岩戸落葉神社
岩戸社、落葉社は共に延喜式内社でしたが、元和年間に岩戸社が火災に遭い、落葉社に合祀され岩戸落葉神社となりました。この小野郷は清滝川の上流に位置し、平安京遷都に当たっては主要な調木地の一つに選ばれ、寛仁の御世には賀茂別雷神社の神領となり、次いで天領(天皇家の御領)となりました。そのため、源氏物語のモデルとなった落葉姫の名はこの里を閑居の地とされた事に依ります。
【岩戸落葉神社と源氏物語】
岩戸落葉神社は源氏物語の落葉姫ゆかりの神社といわれています。
落葉社は、紫式部の『源氏物語』の登場人物、落葉の宮(女二の宮、朱雀院女二の宮)、またその異母妹・女三宮の霊を祀るという伝承があります。
【源氏物語落葉の宮】
落葉の宮(おちばのみや)は、『源氏物語』に登場する架空の人物。
朱雀帝の第二皇女(女二宮)で、母は朱雀帝の更衣であった一条御息所。異母妹・女三宮を得られなかった柏木を哀れんだ父の致仕の大臣が朱雀院に嘆願し、柏木の正室として降嫁する(「若菜下」)。しかし依然女三宮に懸想する夫に省みられることはなく、妹の女三宮に比べると落葉のようにつまらない人だと蔑む歌を詠まれる(このため彼女は後世の読者により「落葉の宮」と呼ばれた)。
夫・柏木が女三宮との過ちの果てに早世し、その後、死の床で柏木に後事を託された親友・夕霧の訪問を度々受けるようになる(「柏木」)。そのうちに夕霧は物静かで奥ゆかしい彼女に思慕の念を抱くようになり、母御息所の死後、夕霧の手によって半ば強引に隠棲していた小野山荘から本邸の一条宮に移されて求婚され、初めは拒んだが結局は結婚を余儀なくされてしまう(「横笛」~「夕霧」)。
光源氏没後、六条院の北東の町に居を移し、夕霧の側室・藤典侍の産んだ六の君を養女に迎えた(「匂宮」)。宇治十帖では六の君が匂宮と婚儀を上げ、今は夕霧とも落ち着いた夫婦仲となって比較的幸福に暮らす様子が描かれている(「宿木」)。
なお、前述の通り、元々「落葉の宮」という呼び名は蔑称であることから、彼女のことを女二宮、もしくは他の女二宮と区別するため、朱雀院女二宮と呼ぶことも多い。
この項出典Wikipedia
【岩戸落葉神社の銀杏】
境内には高さ20mを超える四本の銀杏の巨木がそびえ立っています。
ちょうど今の時期、この銀杏が境内を覆い隠すような見事な色づきを見せます。また、散った葉が地面を黄金色の絨毯で覆いつくします。思わず、ため息の出る景色です。大銀杏は4本あり、実は散るタイミングが違っています。境内奥側の銀杏は早く、道路に面した外側の銀杏は遅くなっています。
岩戸落葉神社を知った時に、この銀杏の落葉が美しいからと勝手に思っていました。
【岩戸落葉神社の境内】
境内に入ると朱色の鳥居があります。この鳥居に掲げられている扁額は東郷平八郎の書です。
鳥居をくぐり、正面が拝殿、拝殿後ろに「岩戸社」と「落葉社」の本殿があります。周囲には末社が複数と、京都の山林組合の日下部五右衛門翁彰功碑があります。
アクセス
岩戸落葉神社
〒601-0131 京都市北区小野下ノ町17
⚫︎周山街道を走り、左手に小野郷郵便局が見えたらもうすぐです。約200mほどいくと、右手に北警察署小野郷駐在所があり、そこを右折すると、岩戸落葉神社が見えてきます。神社前に清滝川が流れています。この川を渡ると京都市北区役所小野郷出張所があります。
特別に駐車場はありませんが、駐車スペース数台あります。
⚫︎ライトアップ
毎年、11月に一夜だけライトアップされます。
今年は明日11月18日が予定されているそうです。ただ、悪天候の場合など中止となります。先にお知らせしましたが、駐車スペースも少ないので、お気をつけてお出かけください。
京都の秋は燃え上がる紅葉を思い浮かべますが、黄葉も素晴らしいです。紅葉よりもやや早めに色づくように感じています。
堀川通、紫明通、西本願寺と銀杏の名所もあります。
紅葉狩りならぬ、黄葉狩りはいかがでしょうか。
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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!
【今日の京都令和5年11月17日(金)】(No.3286)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。
https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143
○ 醸造初神事/御香宮神社
御香宮神社境内の、醸造に縁のある松尾社で、醸造元が新酒の出来を祈願します。例年12月の中卯の日に行われる神事で、2023年は11月17日に行われます。御香宮は、良い香りの水がでたことからその名が付けられ、現在でも境内の「伏見の御香水」は、環境省認定の名水百選のひとつとされています。
日程11月17日
アクセスJR奈良線「桃山駅」から西へ徒歩5分
ホームページ
https://gokounomiya.kyoto.jp/
○ 大沢池ライトアップ/大覚寺
大沢池周辺の広大なエリアを、幻想的で柔らかな光で照らし出します。見頃を迎えた紅葉と光の競演は、大覚寺ならではの風雅を演出したものです。
日程11月17日(金)~12月3日(日)
時間
17:30~20:30(20時受付終了)�昼夜入れ替え制
料金
大人900円・小中高生500円(ノベルティ進呈)�※日中参拝された方も、別途参拝料が必要となります。
場所
大覚寺,大沢池周辺
アクセス
市バス・京都バス「大覚寺」下車、徒歩約1分�JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約15分�京福電鉄「嵐電嵯峨駅」下車、徒歩約20分
ホームページ
https://www.daikakuji.or.jp/
○ 花の天井 秋の特別拝観(〜12/3)/平岡八幡宮
○ 特別公開/大徳寺塔頭 興臨院(〜12/17)
○ 秋の特別拝観(〜12/10)/瑠璃光院
○ 秋期特別公開(〜11/30)/清凉寺 霊宝館
○ 秋の特別公開(〜12/3)/銀閣寺
○秋の特別拝観(〜12/10)/宝厳院
○ 秋の特別公開(〜12/10)/弘源寺
○ 秋季特別公開(〜11/30)/大徳寺塔頭 総見院
○ 秋季特別公開(〜12/3)/大徳寺塔頭 黄梅院
○特別公開(〜12/3)/聖護院
○特別展東福寺(〜12/3)/京都国立博物館
○ 秋の特別公開(事前予約制)(〜12/3)/白龍園
○ 梵燈のあかりに親しむ会(〜12/22)/妙心寺東林院
○菊花展(〜11/19)/泉涌寺
○ 秋季名宝展「大覚寺に伝わる稀少の逸品」(〜12/4)/大覚寺
○ 霊宝館秋期特別展弘法大師御誕生1250年記念(〜12/3)/醍醐寺
○ 秋の特別展・ライトアップ(〜12/10)/圓徳院
○ 秋の特別拝観・ライトアップ(〜12/10)/高台寺
○ 二条城まつり(〜12/3)
○ 御土居ともみじ苑公開(〜12/3)/北野天満宮
○ 比叡山もみじ祭り(〜11/23)
○もみじ祭(〜11/28)/三千院
○ 京都非公開文化財特別公開(〜11/26)
○ 嵯峨菊展(〜11/30)/大覚寺
○ 宝物展(〜11/30)/大原来迎院
○ 秋の特別拝観(〜11/30)/妙心寺塔頭大法院
○ 秋の看楓特別拝観(〜12/3)/東福寺
○ 観経曼陀羅特別公開(〜12/8)/真如堂
○秋の人形展(〜11/14)/宝鏡寺
○もみじまつり(〜11/30)/赤山禅院
○ 境内ライトアップと夜間特別公開(〜12/10)/東寺
○ 貴船もみじ灯篭(〜11/26)
○ 秋の夜間特別拝観(〜12/3)/宝泉院
○ 庭園特別拝観(〜12/3)/妙覚寺
○ 秋の寺宝展(〜12/3)/永観堂
○ 永観堂ライトアップ(〜12/3)
○ 「好文亭」の特別拝観(11月中の土日祝(19日を除く)/青蓮院門跡
○ 秋の特別寺宝展(~5日・23日~26日)/六道珍皇寺
○ 秋の特別公開(~6日・11日~12日・18日~19日・23日~26日)/寂光院
○ 秋の特別拝観(〜12/3)/東福寺塔頭・即宗院
○ 金堂夜間特別拝観 及び 境内ライトアップ(〜11/19)/神護寺
○ 十日十夜別時念仏会(お十夜)(〜11/15)/真如堂
○ 秋の特別拝観(〜11/30)/一華院
○ 紅葉ライトアップ(〜12/3)/京都府立植物園
○ライトアップ(〜11/26)/梅小路公園
○夜の特別拝観(からの11/17)/鹿王院
○秋の紅葉ライトアップ(〜12/3)/しょうざん庭園
○ 秋の看楓特別拝観(〜12/3)/東福寺
○ 大涅槃図特別公開(〜12/3)/東福寺
○ 国宝三門特別公開(〜12/3)/東福寺
○ 秋の特別拝観(〜12/3)/勝林寺
○ 秋の夜間特別拝観(〜12/3)/宝厳院
○ もみじ苑ライトアップ(〜12/3)/北野天満宮
○ 紅葉の特別入山(〜12/3)/光明寺
○秋期夜間拝観(〜12/3)/醍醐寺
○ 秋の特別拝観(12/5)/圓光寺
○ 「寿会」上七軒(〜11/18)
○ 秋の特別公開(〜12/3)/金戒光明寺
○ 特別夜間拝観(〜12/3)/金戒光明寺
○ 秋季特別拝観(〜12/3)/妙覚寺
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