今日の京都3月15日(水) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日、東京でソメイヨシノの開花宣言が出されました。





全国一番の早い開花で、史上1位タイの早さでした。
このあと16日に福岡と高知で、18日に名古屋、20日に広島と鹿児島、22日に大阪で開花予想。24日には東京、福岡、高知で満開予想となっています。
いよいよ、今年のお花見シーズン到来ですね。
今年はマスク着用の規制もなくなり、お花見宴会の規制の取れたところも多くなりました。

桜が咲くと、気持ちが明るく幸せな気分になりますね。
それはいつの時代も一緒なのかもしれません。

今日は 1598年に醍醐の花見が行われました。豊臣秀吉が近親の者や諸大名1300名を従えて京都・醍醐寺で最後の花見です。



写真出典
『醍醐の花』(尾形月耕『日本花図絵』)

醍醐の花見(だいごのはなみ)とは、慶長3年3月15日(1598年4月20日)、豊臣秀吉がその最晩年に京都の醍醐寺三宝院裏の山麓において催した花見の宴です。



出典Wikipedia

秀吉は豊臣秀頼・北政所・淀殿ら近親の者を初めとして、諸大名からその配下の女房女中衆約1300人を召し従えた盛大な催しで、九州平定直後に催された北野大茶湯と双璧を成す秀吉一世一代の催し物として知られます。



この醍醐の花見にはたくさんのエピソードが残されています。

○記録に残るその日の輿の順
1番目に北政所、
2番目に西の丸殿(淀殿)、
3番目に松の丸殿、
4番目に三の丸殿、
5番目に加賀殿、
2番目から5番目までが側室です。
その後に側室ではない前田利家正室・まつが続きました。

○宴会の席での杯を受ける順番でもめます。
正室である北政所の次に杯を受けるのを淀殿と松の丸殿が争い、北政所とは家族ぐるみの長い付き合いの前田利家の正室のまつが「歳の順から言えばこの私。」と、申し出てその場を上手く取りおさめたたと言われています。これは、まつは家臣筋といえど、この席では客人なので、客人をほうって身内で順争いをするものではないということからだとか。

○花見に招かれたのは女性ばかり

諸大名は伏見城から醍醐寺までの沿道の警備や、会場に設営された八番の茶屋の路地茶屋(いわゆるパビリオン)の運営などにはあたったが、花見に招かれたのは女性ばかりで、男性は秀吉・秀頼の他には前田利家だけでした。

○「醍醐花見短冊帖」
花見で詠まれた和歌の短冊は今も醍醐寺三宝院に保管されています。
その中で 淀殿が三首詠んだうちのひとつです。

花もまた 君のためにと 咲き出でて 世にならびなき 春にあふらし 




○醍醐の花見を設えたのは醍醐寺の第80代座主の義演

秀吉の最期が近いことを感じ取った義演が、一代の華麗な英雄の最後にふさわしい大舞台をしつらえるために、あちこちにそれとなく手配をしてこの醍醐の花見を実現させたともいいます。秀吉はこの約5か月後に没しました。

○女性の衣裳替えは2回
参加した女性たちには2回の衣装替えが命じられ、一人3着ずつ着物が新調され、衣装代だけで現在の価値で39億円に相当する金額がかかったと言われています。

○後年に制作された「醍醐花見図屏風」(国立歴史民俗博物館蔵)

https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/special/old/room3_2012/index.html#fuzokuga

(このページは以前の展示の案内ですがこのページに醍醐の花見図屏風が紹介されています。) 

醍醐寺では、現在でもこれにちなんで毎年4月の第2日曜日に「豊太閤花見行列」を催しています。
大閤秀吉というと、竹中直人さんを思い出してしまいます。




醍醐寺のお花見も、あともう少しですね。
どんな権力者であっても必ず訪れる「死」。人生最後、醍醐寺で桜を眺めた秀吉はどんな気持ちだったのでしょうか。

************************************************************************************************************************************

3月も半ばとなります。3月は去るとも言われます。あちこちで卒業式が行われて、袴姿の女子学生が春を感じるさせてくれます。

どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年3月15日(水)】(No.3041)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○青龍会 /清水寺



清水寺の音羽の滝には、観音さんの化身である龍が、夜ごとに飛来してきて、水を飲むという伝説があります。奥の院の南廊下の祠に祀られている夜叉神が、この青龍の地と御本尊を守っているといわれています
青龍会では、法螺貝を吹きながら先布令を行う「転法衆」を先頭に、行道を指揮する「会奉行」、観音加持を行う「夜叉神」と青龍を守護する「四天王」が龍の前後に続き、その後に「十六善神」の神々が続く大群会行の行道が練り歩きます。
長さ18メートルの青龍が清水寺の石段を降りてくるところは迫力があります。

日程3月14日・15日、4月3日
時間14時~
拝観料:400円 
アクセス
京阪電車祇園四条駅・阪急電車河原町駅下車、市バス清水道/五条坂から徒歩約10分 

○ 涅槃会及びお松明式/清凉寺



清凉寺(嵯峨釈迦堂)の参道や境内が涅槃会で賑わう中、お松明式が行われます。読経が朗々と続き、3基の大松明に火が点けられ、春浅い闇の空に炎が舞い上がります。松明の火は、お釈迦様を荼毘(だび)にふした折の様子を物語ると伝わり、同時に燃え具合でその年の稲の吉凶を占います。この日の午後より、嵯峨大念佛狂言(だいねんぶつきょうげん)が境内の舞台で催され、ガンデンデンの囃子が嵯峨野一帯に響きます。

日程3月15日(水)
時間
10:00~ 護摩焚き�15:00~ 護摩木厄除祈願�19:00~ 涅槃会の法要�20:00~ 提灯行列の後、松明に点火
料金
拝観料 当日は無料(通常は400円)
アクセス
JR「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩15分�市バス28・京都バス71・72「嵯峨釈迦堂前」下車

○ 北野天満宮 梅苑公開(〜3月下旬)

○ 梅苑ライトアップ(~3/19毎週末(金・土・日))

○ 国宝里帰り特別公開(〜3/26)/大徳寺聚光院

○ 第57回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜3/19)

○ 枝垂梅と椿まつり(〜3/22)/城南宮

○ 令和5年春の特別公開(〜3/26)「永々棟のひなまつり」

○春の人形展/宝鏡寺
今年の公開日程
3月1日(水)~5日(日)
それ以降4月2日までの
金・土・日・祝

○涅槃図公開(〜4/3)/真如堂

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/15)/平岡八幡宮

○ 春の特別公開(〜6/18)/大徳寺塔頭 興臨院 

○ 小野梅園(〜3/26)/隨心院

○ 春の特別公開(〜4/12)/木島櫻谷旧邸 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

 ○本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 東福寺涅槃会 (〜3/16)/特別拝観 東福寺

○ 泉涌寺涅槃会(〜3/16) /泉涌寺 

#京の歳時記
#桜開花宣言
#醍醐の花見
#豊臣秀吉
#醍醐寺
#清水寺
#青龍会
#清凉寺
#嵯峨大念仏狂言