今日の京都5月12日(木) | 都のかほり日記

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おはようございます。今日は太平洋側では大雨の予報が出ています。大雨の情報に注意を払って、ご注意ください。

例年ならば葵祭の前祭として、本日、下鴨神社にて御蔭祭が行われます。
5月15日の路頭の儀(京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社までの行列)は、中止となっていますが、神事は行われることになっています。本日の御蔭祭は雨天により、神職、関係者のみで行われます。ここでは、毎年行われる御蔭祭はどのようなものか見ていきたいと思います。

【御蔭祭とは】



過年のポスターです。

御蔭祭は、葵祭が行われる5月15日(旧暦4月酉の日)に先立つ、12日(旧暦牛の日)に下鴨神社で行われる葵祭の前儀のひとつです。

新たに生まれた下鴨神社の御祭神の賀茂建角身命・玉依媛命の荒御魂荒御魂(あらみたま)を神馬に遷し、比叡山山麓の御蔭神社から下鴨神社へお連れする神事です。この新たに生まれた荒魂と和魂(にぎみたま)と一つになり、御祭神は新たに生まれ変わり、葵祭の日を迎えることになります。

御蔭祭の歴史は古く、社史によれば紀元前581年頃、第2代綏靖天皇(すいぜいてんのう。父は神武天皇。)のときに始まった日本最古の神幸列と言われます。これが発展して葵祭になったと言われています。

「御蔭祭」の名は、神事が斎行される場所が、東山三十六峰の二番目の山、洛北上高野の御蔭山の麓であったことから称されました。
1992年(皇紀2652)平成4年に徒歩と神馬による巡行が復活されました。

【御蔭祭の1日】

行粧(ぎょうそう。神職や氏子の方々からなる我が国最古の神幸行列)は下賀茂神社を出発し、約20キロ離れた御蔭神社まで生まれ変わった荒御魂をお迎えし、賀茂波爾(赤の宮)神社、宝ヶ池を経由し、下鴨神社に一日かけて戻ってきます。その際、車を使い、一部は徒歩の巡行となります。
○午前9時下鴨神社樹下神事



9時になると、御手洗川で樹下神事という祓いの儀式が行われます。その後、勧盃の儀という儀式が行われ、神職の方が盃をいただき、参列者全員をお清めして、御蔭神社に向けて出発する行事です。

○午前9時半
 約150人の供奉員(ぐぶいん)が葵の葉を付け、烏帽子(えぼし)、狩衣姿(かりぎぬすがた)の神職や伶人(れいじん)、氏子、神宝である楯(たて)・鉾(ほこ)・
弓などを持ち、神霊を迎える神馬(しんめ)と参列を連ねて下鴨神社を出発します。
○午前11時御蔭山の儀



神事が執り行われる幕の中へ入れるのは神職の方だけです。これが終わると、幕の向こう側の二つの本殿にお詣りできます。ここでの写真撮影は禁止されています。お詣りが終わるとお神酒をいだだけます。

○午前12時御生神事(みあれしんじ)
お生まれになった荒御魂を御生木(みあれぎ)に導き、御神櫃(ごしんぴつ)に移します。「あれ」とは現れるという意味です。
雅楽が奉納されます。荒御魂誕生の瞬間です。御陰祭でのクライマックスです。

御蔭神社で荒御魂を移したあと、帰路は下鴨中通北大路の交差点から、神馬に遷され下鴨神社までの約1kmを歩いて巡行します。

○13時路次祭



赤の宮神社(正式名称は賀茂波爾[かもはに]神社といいます。)に向かいます。御神櫃を収めた天蓋のようなものを積んだトラックとともに行粧が到着します。
神事が行われたのち、舞楽、「環城楽(げんじょうらく)」が奉納されます。これは、昔の中国西域の人が蛇を持って帰る様子を描いた雅楽の舞曲です。

○16時下鴨神社 切芝前





 御神櫃を背負った神馬の前で、東游(あずまあそび)という舞楽が奉納されます。これは、荒御魂を載せた神馬に舞楽を見せることで荒御魂にも見て頂いたこととするためです。
東遊の奉納が終わると、童子に杖が渡されます。その後、雅楽が奉納された後、再び隊列を組みなおし、下鴨神社本殿に向かいます。

切芝神事
https://youtu.be/XDPgVMhhCFs
○午後5時
神霊遷御

【御蔭神社行粧路】



過年のものですが、御蔭祭のルート

本宮-御蔭橋-川端通を北上-花園橋-御蔭神社に到着(御生神事)

 御蔭神社を進発-新田街道南下-摂社 賀茂波爾神社(赤の宮)に到着
 (路次祭)
摂社 賀茂波爾神社を進発-新田街道南下-河合社に到着神事
河合社-切芝に入御
(切芝神事)
切芝-本宮へ

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葵祭は5月15日の路頭の儀だけではなく、いろいろな神事を総称してのお祭りです。今日の御陰祭の認知度は低いですが、葵祭の真髄とも言える行事です。来年以降、機会がありましたら、是非ご覧ください。


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ここのところ、人と密にならなければマスクを外してもいいのではとも言われ出しています。ここ3年ばかりずっとつけていて当たり前になったマスクを外すのも嬉しいような、不安もありますね。ゴールデンウィーク明け、新規陽性者数も、増えてきているし、改めて気をつけていきたいですね。

お出かけの方、マスク、手洗いなど、忘れずに、三密にお気をつけてください。
お仕事の方、お疲れさまです。
行ってらっしゃい!
いい1日でありますように!

【今日の京都令和4年5月12日(木)】(No.2730)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0


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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○御蔭祭/下鴨神社
御蔭際は葵祭の前祭です。
比叡山山麓の八瀬御蔭山より神霊を本社へ迎える神事です。日本最古の神幸列であるとともに、神馬に神霊を遷し、本社に迎える古代の信仰形態を今に伝える祭として有名です。

本日開催予定だった御蔭祭は、雨が予想される為、 雨儀(雨天における儀式)で、神職及び関係者代表のみでの 斎行となります。行粧(行列)及び東游(あずまあそび)は中止となりました。

○ 花の天井 春の特別公開(〜5/15)/平岡八幡宮

○春の特別公開(〜6/19)/大徳寺塔頭 興臨院 

○ 春の特別公開(〜5/15)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○ 春の特別公開(〜5/15)/大徳寺塔頭 黄梅院 

○春の特別拝観(〜6/5)/相国寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○ 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産(〜5/22)/京セラ美術館


○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/13)/瑠璃光院 

○不動大祭(〜5/15)/三千院

○ 大原女(おはらめ)まつり(〜5/15)

○ つつじ園 開園(〜5/15)/三室戸寺


○五重塔初塔公開(〜5/25)/東寺

○ 特別拝観(5/15)/妙心寺 大雄院 

○ 御霊祭社頭之儀(神幸祭)(〜5/18)/上御霊神社

○ 鴨川をどり(〜5/24)

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)


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