今日の京都9月14日(火) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
一昨日は、比叡山延暦寺で
比叡山焼き討ちから450年の犠牲者の慰霊法要が営まれました。仏教の精神である敵味方を分けない「怨親[おんしん]平等」に基づき、今年は信長と明智光秀の子孫も恩讐を超えて、初めて参列されました。
織田信長と明智光秀の末裔が一緒に供養の席に同席されるというのも、感慨深いですね。
京都新聞記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdb112fd58327cdd00a5eae38e669392871ec698

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さて、今日は 狩野永徳 (日本画家)の忌日です。 狩野派の絵師はたくさんいて、どなたがどの絵を描かれたのか、その活躍された時代も含めて混乱してしまいます。狩野永徳は作品をご覧になると、あの絵のと思われるかもしれません。

【 狩野 永徳(かのう えいとく)】


聚光院襖絵
出典Wikipedia

天文12年1月13日(1543年2月16日) - 
天正18年9月14日(1590年10月12日))
狩野永徳は安土桃山時代の絵師です。狩野派(室町時代から江戸時代まで日本画壇の中心にあった画派)の代表的な画人であり、日本美術史上もっとも著名な画人の1人と言われています。永徳は東福寺法堂の天井画の龍図を制作中に病気になり、ほどなく死去した。墓所は京都妙覚寺。死因は、現代風に言えば過労死かともいわれています。
現存する代表作に『唐獅子図屏風』、『洛中洛外図屏風』、『聚光院障壁画』などがあります。

日本史の教科書などで、安土桃山時代の美術として、この狩野派が出て来て、
混乱された方も多いのではないでしょうか?

【狩野派とは 】
狩野派(かのうは)は、日本絵画史上最大の画派であり、室町時代中期(15世紀)から江戸時代末期(19世紀)まで、約400年にわたって活動し、常に画壇の中心にあった専門画家集団です。室町幕府の御用絵師となった狩野正信を始祖とし、その子孫は、室町幕府崩壊後は織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍などに絵師として仕え、その時々の権力者と結び付いて常に画壇の中心を占め、内裏、城郭、大寺院などの障壁画から扇面などの小画面に至るまで、あらゆるジャンルの絵画を手掛ける職業画家集団として、日本美術界に多大な影響を及ぼしました。 



出典Wikipedia

【狩野派の代表的な絵師】

○  狩野 元信(かのうもとのぶ)
( 1476 - 1559)

パトロン 足利幕府、朝廷 
狩野派 2代目


代表作 『四季花鳥図』
 客層の拡大のため、共同制作のシステムが必要となり、複数の画家が、一定のスタイルで作業できるよう、画体という学習概念をつくり、組織を構築しました。元信は、流派としての実質的創始者と呼ばれます。

○ 狩野 永徳(かのうえいとく)
( 1543 - 1590)

パトロン 信長、秀吉
正信の孫 


代表作 『唐獅子図』(宮内庁)
 信長・秀吉が次々と建てる建造物の絵を担当しました。画面を飛び出すような勢いのある巨木表現など、大画面主義と呼ばれています。 

○ 狩野 山楽 (かのうさんらく)
( 1559 - 1635)

パトロン秀吉
永徳の弟子


代表作 『牡丹図』(大覚寺)
 京狩野の始祖です。永徳は、権力の行方に対応するため、血族・弟子を各方面に送り込みました。豊臣方の担当となったのが、一番弟子の山楽です。徳川の恩赦を受けながら、京にとどまり、主流からは外れました。

○狩野 探幽(かのうたんゆう)
( 1602 - 1674)
パトロン 家康
永徳の孫


代表作 『松鷹図』(二条城)
 狩野派最大の巨匠と呼ばれています。同時に、狩野派というシステムを、社会的に大成させました。絵画スタイルは、永徳の巨木主義をとらず、余白を有効に使い、枠の中での構成を意識した作品を描きました。大和絵との融合も模索していました。 

なかなか、これらの巨匠と呼ばれる方々の絵を一堂に会することはありません。

【京都で観れる主な狩野永徳の絵画】

*狩野永徳の筆の絵画
○大徳寺聚光院障壁画
オリジナルは京都国立博物館に寄託され、複製となっています。
*狩野永徳の筆では?と言われているもの
○ 南禅寺大方丈障壁画
○ 仙人高士図屏風(京都国立博物館)
○大徳寺織田信長像

*狩野派の絵画
○二条城二の丸御殿
各部屋には、狩野探幽・狩野尚信・狩野興以による障壁画や襖絵が部屋の目的によって描かれています。
⚫︎「大広間」
4つの部屋すべてに、枝張り11mもある老松に鷹が豪壮に描かれています。
⚫︎「黒書院」
一の間から牡丹の間までの5部屋で、四季を描き分けています。
⚫︎「白書院
ここまでの金地に濃厚な彩色から一変し、白い素地に墨と淡い色で山々や建物、人物のいる水辺の情景など、趣の異なる風景が描かれています。プライベート空間として使われることを考え、くつろげる色彩となっています。
二条城障壁画は、その保存と修復のため、展示収蔵館で公開されています。
スペース的に、一度に全ては公開できませんが、1年を4期に分けて公開されています。

https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/introduction/tenji/

○桂離宮
中書院と新御殿の水墨主体の障壁画

○詩仙堂
⚫︎詩仙の間
石川丈山が選んだ中国の漢晋唐宋の各時代の詩人36人肖像を、狩野尚信と描き、詩仙の間の四方の壁に掲げられています。

○大覚寺
⚫︎正寝殿(重要文化財)の障壁画

○大徳寺
⚫︎方丈
障壁画83面(重要文化財)

○南禅寺
⚫︎小方丈
障壁画「水呑の虎」
⚫︎三門
天井画の天人と、鳳凰の図

○龍源院
 達磨図

○永観堂
⚫︎小方丈
欄間に描かれた雀の絵
これは「永観堂の七不思議」の1つで「抜け雀」と呼ばれています。

○金地院
⚫︎方丈
襖絵

○西本願寺
⚫︎黒書院
障壁画「瀑布山水図(ばくふさんすいず)」
 
○妙心寺
⚫︎法堂
内部の鏡天井
「雲龍図(八方にらみの龍)」
⚫︎大方丈
南側3室の障壁画

○聖護院
170面あるという狩野派の金碧(こんぺき)障壁画があり、その7割が狩野永納ら京狩野によるもので、残りは狩野益信ら江戸狩野が描いたといわれています。
⚫︎「孔雀の間」
狩野永納による襖絵は吉祥を表す孔雀を中心に、日本画の定番モチーフである華やかな牡丹と、南国の植物で、権力の象徴として好まれたソテツが配され、また孔雀も雄雌一対のみならずひな鳥も描かれた珍しい構図です。
⚫︎「上段の間」「二の間」「三の間」
江戸狩野・狩野益信により描かれています。

https://www.shogoin.or.jp/gallery.html

○南禅寺本坊
⚫︎お昼の間

彩色の剥落などの傷みがみられるため、平成23年12月に124 面中の84面を収蔵庫に保管されました。現在は、デジタル撮影した画像を元に、江戸初期から中期の色合いで描画復元した、84面のあらたな障壁画を補完して公開しています。
⚫︎大方丈
「虎の間」
狩野探幽作と言われている「群虎図」が40面あります。

狩野永徳がどの部屋にどのような構図・モチーフの絵を描くかという制作指揮を執り、狩野派の絵師たちが一丸となって取り組んだ障壁画です。永徳自らが描いた作品は、数々の戦乱・大火で焼けてしまい全国的にあまり残っていません。その中で、中国の神仙思想に基づいて描かれた南禅寺の「群仙図」は、虎に懐かれる仙人や、師匠が弟子に仙術を教える様子などを題材としています。“人物を描いた金碧画”が現存しているのは珍しく、貴重な作品と言われています。

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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
お出かけの方、熱中症と三密にお気をつけてください!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和3年9月14日(火)】(No.2490)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0


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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

9月13日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○青龍会/清水寺


京都には地形に深く関わりをもつ四神相応の考え(北の丘地に玄武、南の窪地に朱雀、西の大道に白虎、東の流水出地に青龍)があります。清水寺は「青龍」の位置にあることから、2000年より「青龍会」が行われるようになりました。
荘厳な装束に身を包んだ一行と青龍が、奥の院から音羽の瀧、経堂、三重塔、西門、門前町を経て、再び仁王門から轟門、本堂へと、境内をぐるりと駆け巡る光景は迫力満点です。
詳しくはホームページの説明をご覧ください。
日程9月14日~15日
時間14:00~
料金
清水寺拝観料 大人300円、小中学生200円
青龍会の見学は自由。
場所
清水寺境内及び参道
アクセス
市バス:「清水道」下車 徒歩10分
京都バス:「東山五条」下車 徒歩10分

*新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、例年とは行道のルートや実施時間を変更する場合があります。

ホームページ
http://www.monzenkai.com/seiryue.html

○ 秋期大祭/三宅八幡宮




門前で売られている鳩餅

日程9月14日~16日
五穀豊穣を感謝する秋の大祭。コロナウイルスのため、神事のみ行われます。

アクセス
叡山電車 八幡前/三宅八幡下車
地下鉄国際会館駅下車 京都バス又は徒歩約20分

○ 御鎮座記念祭・奉灯祭/平野神社



平野神社の祭神が794年に奈良から京都へ移されたのを記念し、「御鎮座記念祭」が催されます。神事に引き続き、夕刻から奉灯祭が行われ、例年ならば約500個の提灯が揺らめきます。
日程  9月14日
時間 御鎮座祭:10時~、奉灯祭:18時~
*コロナウイルスのため、スケジュールなど変更の可能性があります。
アクセス
市バス 衣笠校前下車 徒歩約2分

○嵐山鵜飼(〜9/23)/嵐山渡月橋

○宇治川鵜飼(〜9/30)/宇治川

○ 鴨川納涼床(〜10/31)

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ チームラボ 東寺 光の祭- TOKIOインカラミ(〜9/19)/東寺
*現在、中止となっています。

○特別公開(〜9/26)/大徳寺塔頭 興臨院


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