"子ども部屋がない原因は親にある"
その原因は様々で、『これ!』と言いきることはできませんが、大きく分けると3通りになるのではないかと思っています。
1つ目は過干渉。
2つ目は身勝手。
3つ目は多忙。
この3つを順に説明していきます。
まずは、過干渉について。
『我が子のことをいつでも見守っていたい。』
そんな気持ちから、リビングなどの家族共有スペースに子どもの居場所を作ってしまっている状態をさします。
赤ちゃんの頃にはベビーベッドを、幼児期にはオモチャを、目の行き届くリビングなどに置くことは必要なことでした。
しかしその後は子どもの成長に伴い、徐々に自分のことは自分でできるように変えていくべきところを
「まだまだ手がかかるから。」
「一緒に過ごす時間をできるだけ長くとりたいから。」
「パパ嫌い!と言われるその日まで、娘のそばにいたい。」
「ママ思いの息子に反抗期など来てほしくない。」
このような良好な親子関係を崩したくない思いが強いばかり、もう自分で何でもできるのに子ども部屋を作らず、いつまでも一緒の部屋で過ごしてしまいます。
次に、身勝手について。
これは目に見える場合と、目に見えない場合があります。
目に見える身勝手なことをしているのは、私の知る限りでは父親に多いです。
「オレの家なんだから、オレが好きに使って何が悪い!?」
と言わんばかりに部屋を使います。
そして奥さんが
「子ども部屋を作ってあげたいの。」
と言うと、
「まだ早いんじゃないか!」
「もっと大きくなってからでいいんじゃないか!」
「子どもが欲しいと言ってからでいいんじゃないか!」
と聞く耳持たず。
自分の欲求を満たす物・事に限られたスペースを好き勝手に使い続けます。
(悪気はないようです。)
そして家のあらゆるところに"お父さんの物"がはびこり、子ども部屋を作る余地はなくなります。
次に、目に見えない身勝手なことをしているのは、母親に多いかもしれません。
育児・家事・仕事に追われ、ストレスを父親のように外で発散しにくい主婦は、物や趣味に癒しを求める傾向が強くなり、どんどん物が増えていきます。
そして家のあらゆる収納スペースに自分の物を収納。
入りきらなくなって収納用品や収納家具を買い足す。
そして、子ども部屋にする予定の部屋にも自分の物がぎっちり。
子ども部屋は作ってあげたいけれど、収納スペースを埋め尽くしてしまった自分の物をどうすればいいのかわからないまま、子どもはどんどん成長してしまいます。
最後は、多忙について。
結婚、出産、子育てへとライフスタイルが目まぐるしく変わっていく世代は仕事も忙しく、多忙な方が多いです。
出産後も職場復帰される場合は、忙しさが加速していきます。
そのような状況の中、
「後で片付けよう!」
「今度の休みには片付けよう!」
「産休中に片付けよう!」
「引っ越したら片付くはず!」
と思いながらも、結婚後一度も家が片付くことなく、子ども部屋を作ることもできないままとなってしまいます。
いずれの場合も部分的な片付けだけでは、解決できませんよね?
お住まい全体を見直して解決していきましょう!