ITALIA /サルディーニャ島食べ歩き・ヨットの旅 65
木漏れ日の中
サルディーニャの伝統料理ポルケッタを手でワシャワシャ食べていた。
お代わり自由みたいで、
ブラジルのシュラスコみたいに何度も何度もポルケッタが回ってきた。
そろそろお腹も一杯になった頃、
誰かがギターを弾きはじめ
誰からともなくサルディーニャの民謡を唄い出した。
昔々のサルディーニャがそこにあったよ…
決して裕福ではないけれども
例えば葡萄の収穫が終わった。
とかワインの仕込みが終わった。
って時にお手伝いしてくれた近所の人たちと一緒に
豚一匹潰して食べて飲んで歌って…やってたんだろうなぁ…
日本でもかつて田植えや稲刈りの後にみんなで宴を開いたように…
どこの国でも同じやねんなぁ。
サルディーニャ名物のミルトも出てきた。
今回の旅で初めて知ったミルトってお酒なんだけど
すっかり気に入ってしまったよ。
いわゆる食後酒で甘くてスッキリするメンソール系
ミントの事なのかなぁ?はじめはミントの事だと思っていたけれど、
ミントは葉っぱを使うじゃない?
ボトルのラベルをみる限り葉っぱではないみたい。
ミルトにもビアンコ(白)とロッソ(赤)があって
白はミルトという植物の花を使って作られたもので
赤はミルトの実を使ったものらしい。
個人的には赤の方がコクと深みがあって好き。
このミルトもペラペラのパン同様サルドならどこでも出てくるのだ。
イタリアは…って言っても特にサルディーニャってことだけれど、
日本よりも郷土色が強いみたいに感じるわ。
とにかく食後酒もフルーツも出てきて
歌も歌って踊って
ロバまで乗ってさてお開きかしら?と思っていると…
今度はマダムのお家でコーヒーを頂こうという事になる
アグリツーリズモ(体験型民宿)をやってらっしゃるのでゲストルームも2つあって、
それも見せてくれたよ
あまり熱心に宿をやってる訳じゃないみたいだけど
お部屋は広くてアンティークの家具や調度品で飾られた
中世ヨーロッパの雰囲気が素敵やったよ
アンティークっていうても知らん間にアンティークになってもーたって物がほとんどで
「これはこの家で200年位前に使っていたクローゼット」とか
「私のおばあさんのおばあさんが使ってた椅子」とか…
豪華じゃないけど生活感のある温かい物でした
コーヒーを頂きながらみんなでお話しをしているとあっという間に6時になってた
さすがイタリアーノやわ
食事に時間をかけるって知ってるけどさぁ
かけすぎやろ
ランチで6時間って…
だけど時間をゆっくり過ごすってこういう事なのか~って教えられた感じがしたわ…
だって別に何も予定ないねんよ!
せやのに何か急いでるっちゅうか…
「何時ごろまでここにいるねやろ?」とか知らず知らずのうちにせっかちな日本人が出てきてんねんなぁ
イタリアーノ達は平気やもん
みんな初対面やでだけど話が盛り上がって盛り上がってゲラゲラ笑ってやんねん
私らあまり言葉が解らなくてもお構い無しで100%で喋ってくるで
丸一日アンティークサルディーニャの暮らしを体感して
ALGEROの町に帰ったのはすっかり夜でした。
Bis per favore…