ITALIA /サルディーニャ島食べ歩き・ヨットの旅 25
とにかく、究極におなかが減っていた。
たったこれだけの事で人間は精神的に不安定になるものだ…
もし、山で遭難でもしたら、私なんか一日でアウトやわ…心が折れる…。
2人は、テラルバの街をブラブラとあてもないまま歩き回り
小さな屋台の本屋(何故かサルデーニャには屋台の本屋多し)でサルデーニャ全島の地図を買って帰ろう。
という事になった。
サルダラ温泉に来るときにサルディーニャ全島の地図がなかったために大変な思いをしたからね。
何気に本屋のオヤジに「この辺りで美味しいレストランはある?」と聞くと
ソッコー「ブオングスタイオだよ」と目を輝かせて言ったのだ。
これがまた、…ちょっと考えてから…とかじゃなくホンマに即返し!
ドラマの役者さんやったら、下手なくらいやで!
まるで私の質問を先に知ってたかのように…。
「えっ?ブオングスタイオ?」耳を疑った。
まさに!
今まさに、そこを探し求めて20キロも離れたテラルバまで来ているのだから。
「え?ブオングスタイオって?何処にあるの?」
「教会の裏にあるよ」
食いしん坊の魂が運を引き寄せたのでしょうね~
あり得ないと思わない?
だってレストランは街にたくさんあるのよ。
そして本当に、たまたま聞いた本屋のオヤジがワタクシ達が探し求めていたレストランの名を言うとは。
新宿で同じ事をしても決して同じお店を言い当てる事は出来ないでしょう。
ある種の運命的な物を感じながら(大袈裟やワ)
「ブオングスタイオ」に向かった。
本屋のおじさんの言うとおり「ブオングスタイオ」は大きな教会の裏手にあった。
…しかし「CHIUSO(キューゾ)」
イタリアでは本当に「CHIUSO(キューゾ)」に泣かされる。
お店や観光案内所までがお昼寝時間の2時辺りから5時位まで平気で休んでる。
「ブオングスタイオ」は定休日なのか…
よくわからないが、とにかくレストランはやってなかった。
落胆したワタクシ達はあきらめてサルダラの街に帰る事にした…
20キロも走って来たのに…
もしも、この先、ガンベロロッソでレストラン巡りをしようとしている方がいらっしゃったら…
定休日・営業時間などのチェックは忘れずに
これが一番大事
ガンベロロッソに書いてある住所は決して
鵜呑みにしないように。
今回のサルデーニャ編では、はっきり言って
住所だけでは90%たどり着けませんでした。
しかし近くにはあります。あとは聞き込みと勘。それに限ります。
夜の10時半過ぎ、サルダラの街に帰ってきた。
すっかり寝静まった街…そんな中レストランなんかやってるかぁ?
お昼も抜いたのに…サルディーニャにはコンビニというものは、ない。
だから「今日はコンビニでラ王でも買う?」って訳に行かない。
はたして、夕食にありつけるのだろうか…
これは、ワタクシには重要な問題だ。
Bis per favore…