ITALIA /サルディーニャ島食べ歩き・ヨットの旅 10
今回のサルディーニャの旅は、何にも予定はないのだけれど「サルディーニャ・食べ歩きと地中海でヨットにのる」という二つの目的があったのだ。
生まれも育ちもサンタンティオコのアキッレなら絶対に知っているはず!と聞くと「僕の友達のマッテオがヨットを持っているから、明日乗せてもらうように言ってあげるよ!」と言ってくれた。
頼もしい・・・さすがはジモティーだ!
「マッテオののヨットなら一日遊べるよ。ランチも付いてるし景色のいい入り江に停泊してbagno(海水浴)したりできるしね…」
ん?んんん?そうか!
そういうヨットね・・・たしかに、観光地なんかによくあるレジャーヨットみたいなのあるやん?
ああいうレジャーヨットをアキッレの友達がやってるってことらしいのだ。
私たちが今回、ぜひ地中海で乗りたい!というヨットは、みんなが想像するような優雅な…シャンパン片手に・・みたいな事ではなく、いわゆるディンギーというもっとスポーツ的なヨットなんです。
で、私たちは縁あってディンギーを1年ほど前に始めたんだけれど、今回サルディーニャに行くって決まったらどうしても地中海でディンギーに乗ってみたかったんです。
つたないイタリア語と身振り手振りでレジャーヨットではなくて、ディンギーの貸しヨットを知らないか?と聞いてみたが、ジモティーのアキッレでも、知らなかった。どうやらここにはbarcaはなかった。
けれど、せっかくだから明日はマッテオの船に乗せてもらうことにした。明日もbagnoだ!楽しみ…
最後にアキッレが定番のお酒 ミルトを振る舞ってくれて。。。美味しく就寝
翌日。またまた快晴 ド快晴!
カラゼッタという町に向かって車を走らせていた。
マッテオのヨットに乗りに行くのだ。
「カラゼッタのマリーナに行ったら、マッテオのヨットが…大きなヨットが停まってるからそこに行きなさい。もしわからなかったら、これがマッテオの携帯だから、ここに電話するといい」とアキッレから言われていた。
ホテルからカラゼッタまでは約15分。意外と近い。
というより、シチリアでもサルディーニャでも渋滞というものに出会ったことがないから、どこに行くのもすごくスムーズ…あ!ちょっと待って…渋滞はないけど狭い農道をむっちゃスローロリスな耕運機みたいのが走っていて、後ろでイライラすることはたまにあるわ…
そうして、カラゼッタのマリーナに到着。。。
ちょっと!大きなヨットって。……むっちゃたくさんあるやん…絶対わからへん!
思いきって電話をかけることにした。
これはちょっとしたチャレンジやわ…顔見ながらでも片言で半分以上理解してもらわれへんのに(一応イタリア語は2年以上習ってますけどね)電話で…しかも知らん人と…大丈夫かいな。
だけど、ここでジッとしててもしょうがないしねぇ…
ドキドキしながらコールした…「プロント!(もしもし)」マッテオはすぐ出た。
私は、アキッレから紹介されたものだ。というとすぐ分かってくれて「どこに居るの?」と聞かれたので「もう、カラゼッタのマリーナにいます。でもあなたのヨットが見つけられない」と言った。
これだけの事やけど必死やった、あとはマッテオは何やかんやと言うてたけど、もちろん電話で詳しいことを理解できる訳もなく、ひたすら自分たちの状況を説明した。
「右手に海。左手に○○というビル。…右手に海。左手に○○のビル。」呪いのように何度も繰り返してるとマッテオが「左手に海」と言いだした。
ということはUターンってこと?「Ho capito」(わかりました)と言うとUターンしてマリーナ沿いに車を走らせ目についたものを、これまた連想ゲームのように言い続けた「左手に海。…たくさんの船。……右手にお土産屋さん・・・目の前にganbbino(かもめ)という名前のbar」そこまでくると、今度はマッテオが「gabbianoを左に曲がる。そのまま真っ直ぐ走る」。私「Ho capito」と車を走らせると、右側にマストが見えてきた
やったー!みつけたー!!
ね?片言のイタリア語でもなんとかやっていけるもんやわ…
初対面やけどなんか20年来の友人に出会ったようにマッテオとあいさつした。
「ヨットの準備がまだできてないから、30分くらいしたらまた来て…そう!gabbianoでお茶しててよ」と言われて、なんだかヨットにたどりついた達成感にうれしくってgabbianoにお茶しにいった。
bis per favore…