世界水泳が始まると、いろんな感情が出て困る日々。笑。 | 田中ウルヴェ京オフィシャルブログPowered by Ameba

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まー。
世界水泳が始まっております。
私は、1998年から現在まで、FINA(国際水泳連盟)のアスリート委員という仕事をやっておりまして。

年に1回、各国、各種目の委員が集まって会議をするのですが。
2年に1回開かれる世界水泳では、その期間中に、アスリート委員会を開催します。

委員長は、アレクサンドル・ポポフ。100M自由形などの五輪二大会、金メダリストなだけでなく、色々な意味で英雄ですね。今はIOCアスリート委員もやっているので、IOCでの情報も、委員会では共有してくれます。今回は、ご家族と来ていたので、互いの家族同士で色々話せました。(ウチの息子は、アレックスのご子息の背の高さに、ショックを受けていましたが。笑)

競泳は他に、
アトランタ五輪の自由形銀メダリスト、ブラジルのグスタボ・ボルゲス
平泳ぎの金メダリスト、ペニー・ヘインズ
背泳ぎの金メダリスト、アーロン・ピアソルなどなど。

ほかに、ダイビング、オープンウォーター、水球、シンクロから、それぞれ委員が選出されています。

シンクロは、自分と、もう一人は、フランスのヴィルジニ・デデューです。


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で。今回の委員会では、今後討議される競泳のいくつかのルール改正のこととか、オープンウォーターの水温ルールのこととか、アスリートの立場からの意見をFINAに伝えるレポートなどを提出しました。

シンクロに関しても、新しい採点のことについてなど、話が出ました。

まー。
自分は幸か不幸か、最年長なのでー。笑。

「おお、ミヤコは、1988年のメダリストなの!」みたいに、まるで歴史上の人物のようにいじられ。

ふん。
年寄りで悪かったな、って感じですが。

「そういうあなたは、生まれてたのかね?」と言い返すというようなやりとりをしておりました。笑。

アーロンは、16歳下になりますが。
仲良くなったので、ちゃっかりツーショットさせていただきました。(かわいいし。)
おばばの特権ってことで。




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とにかく。
とりあえず今日は、このアスリート委員のことだけ。

世界水泳のシンクロを見ていると、2007年世界水泳までは、解説をさせていただいていましたが。

色々思うことあります。
そりゃ、20代で、10年間、代表コーチやっていた時は、異常な思考で、指導していたわけで。
あの頃の指導の質の濃さは、世界一だったと今でも思います。

synchronizationの本来の意味。
executionの本来の意味。
difficultyの本来の意味。

どう教えると、どう採点につながるのか。
審判にとって、何が大事で、何がコーチ側と違い、何を選手は知らないから、何を選手はやらなければならないか・・・。
戦略としても、技術としても、そしてシンクロ特有の身体トレーニングとしても、さらに、シンクロ特有のメンタルトレーニングとしても。
それらは、べつに、何も変わっていないことです。
世界で勝つということには、必要なことは。
決まっている。それをやるしかない。逆にいえば、それをやればいいだけであり。

そもそも、今でも、他競技の選手たちのトレーニングを指導している時は。
それこそ、指導側の「メンタリティー」としては、世界でどう勝つか。しか考えてない。
それしか興味ないし。

競技で負けるなんて、ありえない。
だから、メンタルトレーナーではあるが。
メンタルで勝つのではなくて、技術と戦略と身体を磨くための「メンタル」を指導する。
それは、通常のメンタルとは違うから。

と。
あぶない。
とりあえずここまでにしよう。