キャリアトランジションの現実 | 田中ウルヴェ京オフィシャルブログPowered by Ameba

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色々と様々な方々のキャリアトランジションを垣間見た数日でした。


まず昨日。朝。

あまり詳細を書けないのですが、、、。

とにかく。

ある方のキャリアの決断に感動しました。


新しいキャリアの決断には、勇気がいります。

特に、新しいキャリアの構築には。

なぜなら。

失うものも大きいし、未知の世界は、やはり恐い。

今ある状況に感謝をしていれば、なおさらで。

しかも、その自分にある状況が、自分だけのものでなく、自分の周囲にも迷惑をかけることになる選択をするのは、難しいことです。


しかし。

彼女は決断をしました。

新しいチャレンジを。

失うもの、犠牲にするもの、これから苦労すること、、、様々なネガティブなことが十分わかっているうえで、彼女は決めました。


感動しました。

文章では簡単なこと。

でも、その決断がどれだけストレスをもたらすことか、それを考えるとすごいことです。


人間のモチベーションの強さを感じました。


そして。

もう一人。

男性ですが、50歳にして、新たなキャリア構築をはじめた方からメールをいただき。

そのメールの内容がとてもステキで、自然で、イキイキしていらして。

ああ、人間って、周囲の考える社会的成功とか、価値とは、まったく逆行していると、たとえ思われることでも、自分の内にものさしを作り、自分を見つめる機会に価値を見いだした人は、強く、輝くものだということを目の当たりに感じました。


挫折って、本当にステキな言葉なのだと、感じました。


そして、その方のメールが、あまりにステキだったので、そのメールの素晴らしさを親友に伝えると。

その親友は返信してきました。

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学ぶことは後々の意味づけという意味でも間違いなく大切です。
ただ、その時にならないとわからないことが人生にはあまりにも多い。
花なのか、とげなのか、
実がなるのか、ならないのか。

新しいことばかりがクローズアップされて歴史が
置き去りになる傾向の強い日本ですから、、、、、、

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社会で生きることを少し考えなおそうと思いました。


私は、過去に、まさにその時にならないとわからなかったことが多すぎて。

とげばかりだと思い続けていた、自分の花。その自分の花の茎の部分ばかりを見つめていた時期があって。


なんてイヤな茎なんだ。

なんて汚い色なんだ。

このままずっと汚い色を見続けるのなら、いっそ折ってしまえばラクになるのに。


でもそのうち。

汚い茎なんだけど。

どんどん太くなって、強くなっていく茎に気づき。

そうか、自分は水をやっていなかったんだ。ということに気づき。


茎の下の方をちゃんと見始めるようになったら。

なんだ。

土があるじゃないか。

そうか。

茎に水をやるんじゃなくて、土に水をやればいいんだ、と気づき。


土に、きちゃない土に、いっしょけんめい水をやるようにしてみようと、思い。


よいしょよいしょって、水をやるようにしてみて。


ある日。

はー。

さてさて、自分の茎はどれくらい太く強くなっているだろう、と目を上にあげてみたら。


知らないうちに、茎の先の方に、とてもきれいなつぼみが咲いていた。


へ。

自分は花だったんだ。


そう思えるようになったら、太陽とか星とか、上のことを見られるようになって。

ふと気づいたら、自分はお花畑にいたことに気づいたんだ。たぶん。


と。

彼からのメールを読みながら、過去を回想したら、妙に自分の過去に納得した。


なら、がんばんなきゃなあ。


だって、まだまだだし。

またちゃんと土に水をやらないとなあ。

上ばっかり見てると、忘れるからね。


そして、

そんなことを考えていた今日の朝。


悲しい現実を見た。


元選手で、キャリアトランジションに苦しんでいる若者。

まるで自分の過去を見てるかのような、最悪な状態。

エゴいっぱいの自分を隠しているつもりのハダカの王様。


くだらないエゴと、過去の小さな栄光を必死にひけらかそうとしている。


何を考えているんだ。

目を覚ませ。


おまえがスポーツで成功したことなんて、誰も何とも思っていないんだ。

安心しろ。

おまえなど誰も期待なんてしていない。

おまえのことなど、誰も見ていない。

なにが、世界中の子供たちのために、、、だ。おまえにはまだそれはムリだ。自分を助ける努力が先だ。

周囲のカッコいい元選手の後ろ姿ばかりを追って、カッコいいキャリア作りなどするな。


もっと本当の意味で、みっともなくなるんだ。

もっとカッコ悪くなってしまうんだ。

もっと、苦しい自分に、ちゃんと真っ向から戦うんだ。


がんばれ。

逃げるな。


自分は逃げたから。

何年も。

だから逃げるな。

でも。

うん。いつか逃げていたことがわかるとき。

その時に、ぜひ。

自分の周囲の花畑を見つけてください。