福岡 LOVE FM JIM BEAM irie music フェスからの帰路
妻に運転を代わってもらいライブの疲れもあって助手席で寝倒れていたが、ふと目を覚ました時に久しぶりに出雲大社行きたくなって、ちょうど中国道の三次を過ぎたところ。まさに出雲への分岐点だったので、それを伝えて左折。奥出雲の国民宿舎に一泊して湯に浸かり、本日は出雲大社へ。
詣でるだけで「お前は右翼か、保守か」と言うてくる左翼もいるが、僕は中翼(なかよく)。ただ古来よりの祈りの場に感じるものがあるし、自分のものとも誰のものともつかない心の声に耳を澄ませる時間と捉えている。国家神道ではなく、よりプリミティブな古神道が好みで、自分は自然崇拝のアニミズムである。
本質的には人の設(しつら)えた社(やしろ)を抜け超えて、大地や森、海、惑星の巡り、宇宙のスパイラルそのものが社だと感じている。
追記)
八幡系の神社などでは、二拝二拍手一拝(2回礼して2回手を叩いて最後に1回礼する)が通例だが、出雲大社では二拝四拍手一拝である。これは、神のための神とされるお伊勢系と、人のための神とされる出雲系の習わしの違いなんだろうか?。全国的には、四拝というのはレアである。
お伊勢と出雲は、何かと神道界でも対立的に語られることもあるが、神にとってはそんなことはどうでもいいに違いない。そも、神とは何かというと、この宇宙全体の波長の重なり合いが生み出す壮大な紋様(フラワーオブライフ的な)とエネルギーの律を、人がそのように捉えてそう表現しているのだと思う。
そして宇宙と人の関係性は「宇宙対私」ではなく「宇宙としての私(私としての宇宙)」なんだとも思う。そうしたことを、一握りの覚者が得る直感的な啓示から、万人に理解できる科学的な明示にしつつあるのが現代の量子力学なんではないかと、アーヴィン・ラズロ(僕はラズ郎パイセンと呼んでいる)の本を読んで思うこの頃である。
アーヴィン・ラズロ Ervin László
1932年、ハンガリー、ブタペスト生まれ。
ピアニスト、哲学者、未来学者。
ソルボンヌ大学で博士課程修了。イエール大学、プリンストン大学、ニューヨーク州立大学教授、ベルリン国際平和大学理事・教授、ユネスコ顧問を歴任。
世界賢人会議「ブダペストクラブ」主宰。(ダライラマ14世なども参加している)
ミクロの世界から、人間社会、宇宙までを貫く原理とその構造を研究する「システム哲学」の研究と発展に努める。
『生ける宇宙』
『システム哲学入門』
『人類の目標』
『マクロシフト』
『創造する真空』『叡智の海・宇宙』
『カオスポイント』など60冊以上の著書がある。
イタリア・トスカーナ在住。
(今週のライブ)
六ヶ所村で地元の若者たちが自らフェスを開催する事の意味は、とても大きい。原発推進や反対で割れてきたかつての歴史を経て今、彼らはその事を声高に叫ぶわけではない。その先にある文化、文明を築こうとしているように見える。持ち時間は40分だ。長い話は封印して、僕たちも演奏に集中しようと思う。
メッセージは歌に込めているから。
青森・六ケ所で手作りの音楽フェス 「心に音楽を」をテーマに(青森経済新聞)
https://aomori.keizai.biz/headline/31/