2016年にオリバーストーンが製作した『ウクライナ・オン・ファイアー』

 

この歴史の流れを把握せずにウクライナ情勢について今の報道と情報だけを元に意見や感情を強く表明することは、ある危険な企みに知らず知らずに加担することになってしまうかもしれない。

 

かなりえげつないウクライナの歴史です。

根が深すぎて、何言っていいか分からなくなるくらい。

 

その火薬庫にせっせと油を注いできた人たちの歴史もフォーカスされます。されるべき。っていうかマジでそこだから。

 

8年前のクリミアのロシア領返還から今に続く、一部始終だけでもごく最近の氷山の一角であることがわかる。

 

フィルムメーカーにはプロパガンダを仕込んでないか、など注意して観るようにして、両手放しで賛美することは滅多にないけれど、6年前の時点で、このドキュメンタリーを残していたオリバーストーンは凄いと思った。ある意味、今を予測して過去のうちに出しておいたというか、今だったらリアクションが強すぎて出せなかったとすら思う。

 

スノーデンを扱った映画も含めて、近年のビッグワークは、もっと世界的にも評価されるべきだが、本質を突きすぎてて観てるだけでもザワザワしちまう。

 

今だからこそ、一人でも多くの人に見てほしい。

 

偏った情報の濁流の最中で、偏らない視点で捉えられた、起きていることの実際の姿。

 

何度も同じ「手口」に騙されないために。

 

 

『ウクライナ・オン・ファイアー』(日本語字幕)

*年齢制限付き