【現在1000種類近い日本の米の品種が、バイオメジャー主導の数種類(遺伝子組み替え)に絞られるかもしれない法律が4月から施行?!】

 

1/15吉備中央町

1/16岡山市

にて開催された『食の安全を守る人たち』上映会、及び山田正彦さんを迎えての岡山県の種子法条例制定に向けたトークセッション。両日ともに満員御礼、会場からも意見や質問の飛び交うホットな2日間となりました。各方面からの協力で無事に終えることが出来ました。ありがとうございました。

吉備中央町では黒田さん、渡辺さんの2町議員

岡山市では小田さん、大塚さんの2県議員、鬼木さん(岡山)、尾崎さん(倉敷)、山崎さん(吉備中央町)の3市町議員の参加を頂けたことで、集まりとその目指す目的にリアリティをもたらすことが出来たと思います。自民党岡山県連・議員総会長(県議団長)や県議会議長も歴任の小田議員のように、右派左派のカテゴリーを超えた立場からのご参加を頂けたことも、企業統治のグローバリゼーションの波が押し寄せる中で地域の資産、未来、そしてアイデンティティとのバランスを構築していくために新たな政治のあり方を模索する上で、貴重なきっかけとなることを期待しています。

 

議員の皆さんが参加して要所要所で法的な手続き、議会の現況など正確な情報を提供してくれたことも、市民が声をあげて「ただの反対運動」ではなく具体的に市町政、県政を動かしていく気運を生み出せたと思います。閉館時間の迫る中、椅子を運ぶなど片付け作業に臨機応変に邁進してくれた議員さんたち、ありがとう。

 

種を守る会や個人のこれまでの動きが点と点でつながり線になっていくことで、また、党派を超えて具体的に議員と市民が交流することで、望む政策を実現できると確信しています。

 

現行の間接民主主義が代議士に委ねて文字通り間接的に政治を動かしていくのに対して、今まさに人類は「直接」民主制をシステムとしても概念としても生み出していくフェーズにあると考えています。(イタリアの連立政権にある五つ星運動は、まさにこの「直接民主制への移行」を掲げて政権を取りました)

 

どこか「お任せ」な雰囲気と消費者的な「不満」がつきまとう現在の政治のあり方から、より「当事者」として関わっていく政治へと進化することは可能だと思います。

 

「自分が明日、議会で答弁する気迫」で資料や情報を読み込む市民が増えること。そうした市民同士が情報を交換することで、相乗的に動きが活発化するよね。

 

グローバル企業に寡占されていく種子と食の安全を守りたいという真剣な思いで集ってくれた皆さんの姿に僕は「120名の市民議員団(吉備中央町)」「80名の市民議員団(岡山市)」を投影させて見ていました。頼もしく思いました。

また、この非常にわかりやすいドキュメンタリーを制作して、全国を行脚しながら市民にも政治家にも呼びかけ続けている山田正彦さん(弁護士、元農林水産大臣)、ありがとうございました。

農業生産法人として4月から施行される「農家の自家採種を原則禁止」する改定種苗法の影響がどのように現れるのか。萎縮モードが蔓延して、巨大種子企業のGM種子や遺伝子組み換え種子が在来種や固定種を駆逐してしまうのではないか。そうした現場からの不安の声もいただく中で、嘆願・請願・陳情、など具体的なアクションの手引きをしてくれる議員もいたことで、立ち込める霧の向こうに希望の手応えを感じて帰られた方もいると思います。人類共通の財産であるはずの種の権利を一部の企業や育種権者に有利にし、違反した場合は3億円以下、10年以下の懲役が法文に明記されている以上、生産法人の皆さんの疑問、不安、は大きいと思います。セーフティネットになれるのは、気づき声をあげ始めた市民と、寄り添ってくれる政治家の皆さんです。

 

種子法廃止、漁業法改定、種苗法改定、これらの問題の根幹にはTPP協定があることは明白な状況です。(最高裁の判決も認めています)

 

僕も参加していますが、山田さんたちが主催するTPP違憲差し止め訴訟の原告団になることも1つの具体的なアクションではないでしょうか。現在2000人を超えるとのことですが、1万人くらいになれば、訴訟の影響力も、運営も力を増すことは確実です。広めていきましょう。

TPP違憲訴訟の会

原告団入会

http://tpphantai.com/

 

最後に、今回の主催にあたり、何十枚もの直筆のハガキを県内議員に送るなど動き続けたうちの奥さんと、連日、動きまわるお母さんのお供を務めてくれた1歳9ヶ月の息子の頑張りに、大きな拍手を送りたいと思います。

 

#里山経済環境研究所 #三宅商店 #学校給食のオーガニック化