マイマイガの幼虫の腸内細菌を抗生物質で一掃してから、Bt毒素(農薬成分)を与えると、なぜか毒素の効力が激減した実験。(←この1行と少しの文章だけでも抗生物質と農薬入り作物を身体に入れたくない理由になる。)
の記事を読んだ。(Bt毒素の謎〜日経サイエンス2007年3月号より)
ちなみにWikiでは、
「Bt毒素(ビーティー毒素)とは、Bacillus属に属する真正細菌の一種 バチルス・チューリンゲンシス (Bacillus thuringiensis) の産生する殺虫性タンパク質の別名である。」
と書いてある。
要するに真正細菌を遺伝子操作して作らせた殺虫性のタンパク質なんだね。「虫の腸に穴を開けて殺す」とされている。
ちなみにBt剤は芋、トウモロコシ、豆からあらゆる野菜、
果樹でも使われる代表的な生物農薬。人間の胃酸で分解されるから大丈夫と言って売られているが、自分の腸内細菌たちが平気かは疑わしい。有機JAS認定農薬(だからビジネス至上のオーガニックは信頼されない)。
Btコーンなど、Bt毒素を微量に保有するように遺伝子操作された作物もある(虫が食べない)。リーキーガット症候群との因果も懸念されているし、自己免疫疾患、アレルギー、アトピー、発達障害との関連、豚の80%が不妊となる研究結果などが示されて、2016年以降全米で大きな反対運動が起きてオーガニック普及率が高まる切っ掛けになった。
リーキーガット症候群とは:
”腸の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血中に漏れだす状態にある腸”
グルテンフリーが流行っている根底にある「腸内環境を整える」と言うのも、小麦の持つ弾力と粘力のもとであるグルテンそのものと言うよりは、小麦に含まれる残留農薬、遺伝子操作して農薬耐性のついた小麦の毒性、などの問題なのだと思う。
日経サイエンスの記事内で、
「昆虫体内の共生生物群に目を向け,昆虫が周囲の環境とどう相互作用するかについて共生生物がどんな影響を与えているかを見極めねばならない」。
↑
と言っているけれど、人間も全く同じです。
彼らは昆虫の体内細菌と昆虫の生態のメカニズムまで、かなり分かってこうした物を作っている。
ビル&メリンダゲイツ財団が出資したヒトゲノム解析プロジェクトが2003年頃に完了してから体内の細菌についての研究も飛躍的に進み、体内微生物群(マイクロバイオーム)が意思や欲求をコントロールしていると言っても過言ではない事が最近は分かって来ている。
にも関わらず、グリホサート農薬の検出されるようなインフルエンザやB型肝炎のワクチンの摂取を世に広めている。
例えばコロナに関してもそうなんだけれど、アビガンがあるから大丈夫?ワクチン打ったら大丈夫?かと言うと、マイクロバイオームという体内細菌の生態系が築く自分の生命の防衛網から考えると、そっちの方が破壊なんだよね。
だから、本当によく考えて生きなければならないし、正しい知識に基づいた議論を通して、新しい社会通念を生み出す必要がある。そしてそれは発酵食品などと言った意外と懐かしい文化への帰結と融合であるところが、面白いし可能性を感じている。
そして味噌や納豆が大豆でできていてそれらの多くが何処からやって来ているのかを考えると、改めて安全な食物の問題に突き当たるのである。