三宅洋平メルマガにて、ソーヤー海主催の米国西海岸パーマカルチャーツアーでのマーク・レイクマン(CityRepair創設者)のツアーガイダンスの文字起こしを配信中!内容はこんな感じで、パーマカルチャーの精神的なエッセンスもふんだんに伝わると思う。¥864/月(今は月2本だけど、1本+αにしても良いかと思っている)。ぜひ、登録してね。読者が増えると今後の旅の、サポートにもなります。

 

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(Mark Lakeman・左 とSawyer Kai・右)

 

世界平和は近所の1ブロックから!

『マーク・レイクマンのワン・ブロック・ツアー』(PORTLAND)
お話:マーク・レイクマン
通訳:ソーヤー・海
文字起こし&編集;感覚と科学編集部

みんな調子はどうですか?

これからいろんな人たちが改造したこのブロック(※)を一周するんだけど、
幾つかの事例を見ながら、どうやって都会を再生するか、
都会からの村づくりっていうのを紹介できたらいいなと思ってます。

※ブロックというのは通りに囲まれた領域、「街区」のこ

みんなブロックスのホームステッド(※)を体験して来たばかりで、
あそこは聖書にあるような天国の世界みたいな場所だから
そこから都会に来ると精神的にも大きなシフトがあったかもしれません。

 ※ブロックス・パーマカルチャー・ホームステッド
二週間のツアーの前半に6日間滞在したソーヤー海の一つの原点たるパーマカルチャー農場。
シアトルからフェリーアクセスのあるオーカス島にて、たわわに実った果樹に囲まれ
パーマカルチャーの実践とその教育を行っている。
果物食べすぎ注意と言われても、自制できる人はなかなかいない。

僕も本当はブロックスのような所に住みたいって思ってるんだけど、
なんで都会に住んでるかっていうと、都会は権力、すなわち政治的、経済的パワーの中心地であって、
僕たちの生活や社会を取り巻く、搾取とか抑圧とか破壊っていうのは
この都会で権力ある人たちの決断によって行われることであるし、
やっぱり都会っていうのは今の時代、持続可能でない生き方の象徴、
震源地になっているので、そこを変えたくて都会に住むことを選んでいます。

僕たちがやろうとしていることはブロックスを都会に持って来るっていうこと。
困惑の構造、、、何が大事か不明確な都会の世界。
その中に生きることってなんなのか。本当に大事なものがなんなのか。
そして都会の可能性をみんなに伝えたくてこういう活動をしています。

これは意識のプロジェクトです。
僕たちのこの社会ってものすごく分断されている。
特にアメリカ社会の文脈だとドナルド・トランプとかもあって、
対立だとか分断がより鮮明に感じられるようになってきたんだけど、
その分断っていうのは人工的に作られた本当は無いもの、妄想にしか過ぎない。
僕たちの活動でやろうとしているのは、僕たち人間としての共通の立ち位置っていうか、
共通の価値観、存在を思い出させることです。

▼マークがアクティビズムの世界に入ったキッカケ

なんで僕がプラネット・リペア・インスティチュートとか
シティ・リペア全体の活動にずっと関わっているかっていうと、
昔は建築事務所で勤めていて、そこで数年間これは凄い良い仕事だと思ってやってきた。
でも気づいたら自分の会社が色々な汚染地帯を覆って
その上に人々が住んだり活動する場所を作っていた。
汚染物質を隠していたっていうことに関わっていたっていうことを知って、
「なんかこれは違う」と思って仕事を辞めました。

気づいたその日に辞めたんだけど、
選択に至る経緯っていうか、それを手伝っってくれたのが
汚染物質を隠して誰にもバレないようにしたことを同僚たちが笑っていたこと。
「おーいい仕事したなー」みたいな感じで。
そこで気づいたのは、これは実はこの世界では当たり前のことだったって。

そのあと世界中を旅して先住民に会いに行った。
一つは先住民と友達になりたかったっていうのもあるけど
先住民のところに行って「僕の何がおかしいのか」を教えてもらいたかった。
そしてどうしたら自分達のこの病める文化を治せるのかっていうこともね。
いろんなアドバイスとかアイデアを沢山もらってポートランドに帰ってきて、
どうやって問題の発生源となっている都会を変えていけるか、
再生していけるかっていう、そういうプロジェクトを始めました。
なのでシティ・リペアっていうのはすごく都会へのフォーカスを持った活動です。

言葉で説明できる部分は限られてるんだけど、一つ大きな気づきは、
先住民のように「答え」を持っている人たちは「大地に根ざして暮らしている人たち」で、
大きな政府とか行政のような機関に管理されている人ではなく、
大地に生かされている人たちっていうのが凄い大きい。

あとはまだ多世代に及んで一緒に暮らしていて、
その世代間の関係性が崩れていないからおじいさんと孫が一緒にいれる環境。

もう一つ気づいた大きなことは、お父さんが子育てをしていること。
お父さんが子育てをしてると、全然違う男が育まれるんだよね。
アメリカ社会の特に白人男性の正常でない生き方、在り方っていうのは、
子育てをしないから子供や家族から分離されてしまった存在というところに
ものすごいいろんな問題が、その人の中にも生まれるし、子供の中にも生まれるし、
そして社会全体にその問題が広まってしまう。

なので、どうやってその分離した要素、
お父さんがちゃんと子供と一緒にいたり、
周りのコミュニティが共に子育てとかを一緒にできるような状況を
いかにして再生するかっていうのが一つの大きなミッションです。

ブロックスのパーマカルチャーはいろんな植物の関係性を組み合わせて、
ものすごい豊かな世界を繰り広げているよね。
もちろんその植物と人間の関係性もあって、それは学びにもなるし、
食料にもなるし、衣料にもなる。
ブロックスはそういう関係性のデザインを極めている場所だけど、
こういう都会に来るとああいった広大なスペースっは殆どの人にとっては非現実的。
でもここでやってるアーバンパーマカルチャーっていうのは人を上手に繋げて、
そこからどうやって豊かさを生んでいくかっていうことなんです。

▼Yes, we got a power!

パーマカルチャー実践者たちの中にも『僕達に何ができるんだ?』っていう問いがある。
都会に住んでいる人たちはこういうメッセージを刷り込まれてるんだよね。
「お前らにはパワーがない」「何もできない」「しょうがない」って。
でも僕は実際みんながパワーを持っていることを知っている。
だから色んな矛盾の中、パラドックスの中で僕たちは暮らしているけど、
やっぱりそれに気づくことだよね。

もう一つは僕たちは別々の存在、分離された存在であって
自分の価値を見出すには、その隣の人よりどれだけ優っているかを
アピールするよう教えられてきた。だから常に競争関係にあるんだよ。
でも本来は協力しあって、分離していなくて、
お互いを影響しあってることもどこかで分かってる。
だからそれに気づくだけでパワーが出てきて、宇宙のエネルギーをもらえるんだよ。

それらのパラドックスに気づくと最終的に見えてくるのは
結局みんな助けを求めているっていうこと。
だから取り敢えず助けたいっていう気持ちから何かをやってみる。
スピリチュアルな原則というか、フィードバックの循環を作ると、
例えば誰かを助けると、世界や宇宙が何らかの形でそれを豊かさの方へ循環させていく。
そういう仕組みになっていると思っている。
特に何も期待せず、出来ることをやっていくことで豊かさがどんどん増えていく。

社会変革の話をすると、根元レベルでどうやって物事を変えるかっていうと、
巨大な何億円も使うようなでっかいパーマカルチャープロジェクトっていうのは
僕らにとっては結構小さな活動に見えるんだよね。
表面上のお金はすごい動いてるんだけど社会のシフトはあまりない。
ここでやってる活動はシステムの中の行為そのものを変えていくこと。
自分達がどういう暮らしをするかっていう方が一般の人達にとっては寄り添いやすい。
自分の暮らしに近いからわかりやすいよね。
そういう形で自分たちの暮らしを変えることによって
大きな社会変革をもたらすことができるんだよ。





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