TPPについてよく分からない、という方へ
先の参院選でも応援に来てくれました、山田正彦元農林水産大臣。
山田正彦さんはTPP交渉における当初の担当大臣で、米国の議員とも散々やりとりしてきてその裏にある意味合いをも熟知した立場で、世界を渡り歩きながら粘り強く阻止のための行動を続けています。
その山田さんが、認知科学者の苫米地英人さんと行った対談において、ズバズバとTPPの本質について語られていて分かりやすかったです。
この対談のサマリー(あらすじ)をまとめてみました。
これを読んでから、対談映像を見ると結構、分かりやすいかもしれません。
苫米地英人(認知科学者)×山田正彦(元農林水産大臣)
新刊『アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!』刊行記念特別対談
と「(TPPの問題は)日本vs米国という構図ではなく、1%どころか0.00何%くらい(ウォール街の)半径数百メートルの人たちと全世界の戦い、くらいに見たら良いわけです。これは、民主主義と金融資本主義の戦い。」
や「米国民の7割は反対している。(よく分からないで)賛成しているのは日本くらい。カナダ、オーストラリア、NZも6割が反対。これは多国籍企業vs国民の図式。」
と「英国EU離脱という当然の国民感情を2つに割ったのはグローバルメディアによる「離脱などとんでもない」という大宣伝で、メディアの株主を辿ればウオール街。TPPでも同じことが起きている。」
や「地方自治体が、法人税や固定資産税などを自由に上げたらISD条項で外国投資家に訴えられる。「税制度」がやられる。これをどこも報じない」
と「無知なんだと思います、報道機関は」
と「「パナマ文書」は、ウオール街に近いグローバルメディアが流したこと。」
と「株の20%〜30%が外資なわけだから、日本の大手メディアはもう「外資系」だと思った方が良い。」
と「TPPは自由貿易の話じゃない。国家を超えた、グローバル企業群による影の政府を認める、ということ。そのルールを憲法より上位に置く、と書いてある。」
や「TPPを批准したら、国家の主権が失われる」
と「(将来)離脱はできるがISD条項で莫大な支払いが生じるので、批准したら後で離脱しても遅い」
や「TPPの内容を国民は知らされていない。政府に騙されている」
と「政府の中枢も知らないんだと思いますよ」
と「総理レベルのトップたちは本当の事を知らされていない、(しょっちゅうアメリカを行き来している)テクノクラートたちに騙されているんだと思いますけどね」
と「日本人の貯蓄1500兆円を差し出す、という話。農業だけじゃない、都市部の経済はもっと大きな被害を受ける」
や「米国の600社の大企業・顧問弁護士、ロビイストたちが書き上げたのが6300頁のTPP条約」
と「条約を書き上げた当人たちと、日本の官僚たちはまだ読んでもいない状態で戦わなければならない。勝てるわけがない。」
や「ISD条項で、既に各国の裁判所の判例に対して賠償金が請求されてる」
と「TPPはすでに始まっている。4/1から厚労省では事実上の混合医療を認めている。25%外資の東京三菱UFJ銀行が国債の引き受けをしないと宣言し、独自通貨の発行も宣言している」
と「日本の1500兆円の金融資産をベースにした京(けい)単位のデリバティブ経済そのものが狙われている。環太平洋という隠れ蓑の裏は、結局は日米FTAの形をとっている」
と「一部の国会議員や官僚の頭の中をのぞいてみると「勝ち馬に乗りたい」気持ちがある。だが、それで結局は乗ってる馬そのもの(国としての主権)がなくなってしまう事に気づいて欲しい」
と「(日本の銀行界の元締め)国際決済銀行(BIS:Bank for International Settlements)は公的な機関のように見えて実質的には欧米の国際銀行が動かしている。TPPはこれを拡大したもの」
と「国のためではなく「自己実現(出世)」のために、TPPという勝ち馬に乗ろうとする議員や官僚がいる」
や「農水省でもTPPの内容を積極的に実現を目指した者がいきなり次官になった」
や「本当に農業は壊滅する。国産表示も遺伝子組換え表示もできなくなる。政府は心配ない、米の関税も大丈夫だ、というトンデモない嘘を説明している。メディアもそれを報じていない」
や「TPPは農業の問題のみならず、金融資産1500兆円、あるいは通貨発行権すら狙われている。最高裁の判決も覆される。そして医療では、薬価が上がっていく。1錠8万円の抗ガン剤など」
アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!|山田正彦 著
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