昨日、選挙ボランティアのお疲れ会を執り行いました。都知事選挙の最中、ということもあって、大きく拡散はせずに粛々とした慰労会としました。幾らかの挨拶を終えて、100人を超える皆さまに沖縄県・高江のオスプレイヘリパッド建設をめぐる2007-2012年までを捉えた三上知恵さんのドキュメンタリー『標的の村』のYOUTUBE動画を観てもらいました。

ここには、僕の知る友人、知己の方々も多く登場し、何度見ても揺さぶられるものがあります。

高江では、参院選挙の終了と同時に、ヘリパッドの工事が再着手されました。150人の高江地区に1000人の警官隊、500人の機動隊が投入されての工事推進です。今日は、1600人の県民を中心とした抗議が行なわれているとのことです。



高江のことについては、現在まさに深刻な対立が生まれている状況下にあって、僕としては総理はじめ、政権にあられる皆さまには今一度、住民や反対派の感情や境遇に寄り添う気持ちを持った上で、ご判断いただきたいというのが率直なところです。

政権を運営する人々には、どちらかの側に立つのではなく、推進と阻止の間に立って、その対話、調整をより強く意識してもらいたいのです。

沖縄県民ではない皆さまにも、この45分少々の映像だけは、どうしてもご覧になっていただきたいのです。

皆さまにも沖縄の抱える複雑怪奇な実情と、そのやるせない現実を認知していただきたいからです。

それは、戦後日本が抱えてきた問題のフラクタルな縮図として凝縮されたものだからです。

日米地位協定や、日米関係を我々がちゃんと語り、良化させていくためにも、ぜひ一度時間をとって、このドキュメンタリーをご覧になってください。

心から、お願い申し上げます。

追記:高江の住民である友人から、昨日こんなメイルが届いてます。

「今日は県議会の軍特委で しょっぱなから議長の高江のへりぱっど建設反対決議提案
自民党の照屋守之が座り込みの犯罪について話し合うのとか言ってもめたが 自民党内で話して自民党退席 全会一致の可能性高い
妻が傍聴してるが心臓が痛いって」

僕は、日米関係の中で国が迫られている政策の進行下、こうしたしわ寄せが住民に来ている、という事をまずは、多くの方に周知する事が大切だと考えています。

高江で今起きている事は何なのか、心落ち着かせて、この動画をご覧になっていただきたい、ということを重ねてお願い申し上げます。

追記2:このドキュメンタリーにおける2012年の県民大会、そして9月の普天間ゲートの封鎖現場には僕も居ました。そして、この時の無力感から3ヶ月後の2012年12月、山本太郎の衆院選挙の応援に入り、そこで2013年の参院選への立候補を宣言しました。2011年の原発事故と並び、僕が政治の世界に足を踏み入れることになった大きな切っ掛けです。

「標的の村」(約47分)