米國民は、
その歴史の90%を戦争し続けているという
異常な状況に完全に麻痺している稀有な國民である。

米國民は、
世界で最もメディアショックの被害を受けている國民でもある。
エンターテイメント、アート、スポーツ、ニュース、サイエンス。
歴史的快挙、世界一の、初の、我ら、アメリカの。

そして、陰惨な猟奇殺人や銃乱射といった事件にも常にさらされている。
それはご丁寧に映画や本にまでなって、何度も人々の感情の中を駆け巡る。

米國社会にいるということは、
そういうショックの連続の中でマインドを形成させられるということ
なのじゃないかと、勝手に想像する。


テロに高等な武器は要らない。
銃という原始的な武器を、そこらへんの満員のクラブでぶっ放せばいい。
そして犯人がイスラム過激思想であればいい。

さー、國民よ
怒れ、怒れ、
テロだ!テロだ!テロだ!
許すな、悲惨な、あるまじき、悪魔のような過激派たち

お前たちの
次なる

敵だ



こんなことは、
東京でも直ぐに起こりうる。
日本という国家の暴走は、
今、國をそういう危機にさらしている。
ただでさえ、歴史上類を見ない量の放射性物質を
領土内外にぶちまけ続けている状況なのに。

そもそも、歴史の台本をよく読み直してみたら
戦後日本とは、全世界的に展開されてきた米軍の殺戮を
世界で最も支援し続けて
そうして自分たちも成り立ってきた
それをオリムピックだの万博だの経済成長、夢の、未来の、平和の、
と言ってきた國民なのだった。

だから、
台本的にもそれは
いつでも
成立しうる。


そうなったら緊急事態条項も何も、まさに緊急事態だ。
社会全体のエモーションが、
「仕掛けられた國民投票」の付託にも
きっと応えやすくなっていく。
今のままなら
50%そこそこの國民投票の結果によって
個人の尊厳も
削りとられていく。



最低限の暮らしの自由と平和を守りたいと思う人々が、
抽象的で個人的なパワーではなく、
具体的で社会的なパワーを増す必要がある。





◆米フロリダで銃乱射、約50人死亡 史上最悪の犠牲

 【ニューヨーク=高橋里奈】米南部フロリダ州オーランドのゲイ(男性同性愛者)
が集まるナイトクラブで12日未明、銃乱射事件が起き、約50人が死亡した。米国史上
最悪の大規模な無差別銃乱射事件となり、53人が負傷した。警察や米連邦捜査局(F
BI)によると、犯人はイスラム過激思想に傾倒していた可能性があり、テロの疑い
で捜査を続けているという。

http://mx4.nikkei.com/?4_--_49943_--_1192367_--_1