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さて、

怒涛の統一地方選応援の旅が終わって、久しぶりに家にいます。

気がつけば、3月の前半頃からぼちぼちと応援のようなイベントに呼ばれて各地へ伺う機会が増加し、最後の30日間は1日も家に帰らない状態になっていました。まだまだ頭や感情と記憶の整理がつかないことも多い状態で、片付けたり庭の草刈りしたり寝まくったりしています。

本当は、曲作りに入る予定でしたが、僕は、今回どうしてここまで地方選に入れ込んだのでしょう。

自分としてもここまでするつもりはなかったが、がんばる候補者やその仲間たちを見ていたらどんどんと引き込まれてしまったというのが素直な実感です。

もう一つは、自分が2013年に参院選に立候補した理由もそうだったのですが、今の日本や世界の状況を変える、パラダイムシフトの鍵は、やっぱり政治と経済にあるな、と強く思うからです。

どんなに政治に興味が湧かないとしても、法的実行力を持って迫る事柄に人生丸ごと付きあわされるのが、今の国のあり方なので、そこにログインしないことには、損しかないからです。

そして、財界と安倍政権のブレーキが外れた暴走に対する危機感があります。



これまで投票に行かないという選択をしてきた40%の国民が、25%の国民が支持している政権与党の政策決定を変化したり改善させるためのマスターピースになっています。彼らが動くか動かないか、で何れにしても結論が出ます。

地方選挙でいえば、市区町村議会と都道府県議会の定数を足して、全国に3万2千人いる地方議員をどんな人にするかは、きわめて重要だと言わざるを得ません。数百~数千票を獲得して仲間を議員にすることも、その気になればできます。

ちっとも変わろうとしない世の中を嘆いても、あるいは異なる価値観の中で生き抜こうとも、大気汚染や放射能、戦乱や貧困、気候や株価の変動、そして法律の影響はどこまでも追いかけてきます。この際、きびすを返して、正面玄関から中に入っていって、存在の数の分だけは、声を出していくしかないな、と思います。

「変える」というよりは、存在の分だけ価値観を「溶かし」合わせて、それぞれが大切に思っている部分を尊重し合える多様性を社会に育んでいきたい。音楽を通じて、そうしたフュージョンやクロスオーバーを人間はたやすく達成してしまうことはよく知っています。

そのための一定のカオスを、覚悟をもって通過した先に、新しい社会がある。

僕はそう思っているので、いろんな価値観を携えながら、新しく政治に首つっこむことを決めた人だったり、市民の目線をブレずに貫いてきた現職の人だったりで、ご縁のあった処を応援して回りましたが、星の数ほどある選挙の数の中では本当にごく一部を回れたに過ぎません。今回の春の統一地方選だけでも、800自治体の選挙が行われました(全国には1718の自治体があります)。

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参議院選挙の全国比例とは違って、賑やかせば良いというものでもない、暮らしている地域との距離が密接な「地方選挙」を初めて濃密に経験したことでまた新たに「日本」っていうものが見えてくる日々でした。通例の選挙手法「辻立ちは毎日やって3ヶ月から初めて効果が出る」「公選ハガキは票につながる」「電話かけ」などの重要性と効果を思い知り、カルチャー界隈の人間が思っている「センス」だけでは決してこの広い世の中は動かないということも感じました。ここにもフュージョンできる感性がたくさんあるな、と。


今回は、少しでも「選挙」というものと、「候補者」たちの素顔を伝えたくて、1万人の立候補プロジェクト、というサイトを2月頃から数名のスタッフと作り始めて試験操業を開始。市民派の候補者をマッピングしたり、取材して記事化したりという試みをスタートしました。本来は、候補者サイドからの任意の登録制度(たべろぐ、みたいな)にするつもりでしたが登録システムの稼働が告示に間に合わず、緑の党、山本太郎と仲間たち、とは連携がとれて、推薦・公認候補を全員、掲載することができました。他にも、個別に候補者の希望で掲載した他党の方もいます。1万人サイトとしては、非戦・脱原・環境立国、というおおまかな趣旨に賛同いただける候補者なら、政党は問わない方針での登録受付、取材をしていく方針です。

またこの際、他党や無所属の候補の方で、候補者本人ではない方からの推薦情報などから誤って掲載したケースが2件発生し、支援者やご本人からの報告を受けて対応をとることができました。いずれのケースも、候補者本人もしくは事務所の方へ電話で謝罪・説明をした上で納得いただくことができました。この件に関して、不審を抱かれた皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした。党名記載の基準の未徹底など、選挙というデリケートな情報を扱うサイトとしての不備を反省して、改善に取り組んでいきます。ひとまず、「他薦」「なりすまし」などを防止するための確認フローを経た登録システムを稼働させましたので、ご報告させていただきます。

http://pre.10000.jp.net/touroku.html


今後は、当選した「現役議員」の具体的な仕事内容を、いかに身近に、面白く伝えられるかを考えています。それによって、これから立候補する人たちがより具体的に自分の仕事をイメージして語れるようになれるのでは、と思っています。実際、地方議員の仕事って、僕もまだ全然よく知らない未知の領域だらけです。また、落選した候補者たちが、選挙で得た得票という影響力をどう活かして地域に草の根のマツリゴトを生み出していくのか、非常に興味があるところです。


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地球の気候変動の問題は、事実、最終章に入っています。




例えば今も、南極の氷床がどんどん溶けているわけですが、もっとも甘いヨミでも数世紀以内に
南極の大部分は溶けてなくなることは避けられず、海のかさが1.2~最大5メートル増すという報告もあります(NASA研究チーム)。
(朝日新聞の記事 2015.5/13)

CO2が温暖化の原因になっているか否か、を延々と議論をしている暇はあまりないだろうし、大気中や海水に大量の熱を吐き出し続けるという意味では原発も火力も温暖化の原因にはなっています。
ソーラーパネルは、土地に鏡を敷き詰めて太陽の熱を取り込み、大気中に放出しているので温暖化の解決にはつながりません。外宇宙のエネルギーをひたすら大気圏内に取り込んでいます。

エネルギーを使えば熱が生まれて、大気中に放出されます。
大量の人間の活動そのものが、膨大な熱量です。

本当は、国際的に交通量の規制が必要かもしれない。
あるいは、公共交通機関を無料にすることもできるだろう。
エコカー減税よりピストバイク減税なのかもしれない。
一旦、全部停めて、必須のものだけ残していくということを可能にさせる国際的な調整力を有したエネルギー機構が必要かもしれない。(そんな政治的リーダーシップを、一体誰がとれるというのだろう?)

国別の電力消費量でいえば日本が世界の5%、アメリカと中国の2国だけで40%を消費しているので、この3国間の話し合いと協力からだけでも大きな潮流を生み出せるはずだ。

当然、戦争なんかしている猶予はなくて、その訓練に明け暮れたり、戦争で儲かりそうな株の銘柄を
探し当てることに優秀な頭脳・肉体を持った人たちがエネルギーを浪費してしまうことも、致命的な損失です。

人間社会が圧倒的にエネルギー浪費を省いて、企業の利潤ベースのマインドセットから脱却し、産業品の3~4割が廃棄されているような状態を改善することに、政官財民学のすべてが団結して、ベストの対応をしないと成功し得ない難しい状況だと思います。



ところが、国が今やっていることは、古ぼけた、本能的な利潤構造から脱却できないまま、

集団的自衛権の行使に向けた法的整備を5月から国会で始め、
沖縄の反対を押し切って辺野古の海をセメントと土砂で埋め立てて軍事基地を建設し、
その裏では海兵隊のグアム移転及び自衛隊の沖縄展開という1大事業の事業費を計算し、
本気の省エネに取り組むよりは新しいエネルギーの開発に集中し、
TPPの最終的な閣僚会議に入って超大企業の利益を数えながら政治をしている。

地方はそのおこぼれに預かろうとする経済構造にある限り、
決して豊かにはなれないし、
人々が無知でいる限り
土地も湧き水も水道も学校も、
そして役所の窓口業務すら、
グローバル企業の利益システムに組み込まれることからは免れない。

甘くて斬新な言葉使いで、気づかないうちに緩慢に、国境を超越した商業王国の国民にさせられていることだろう。いま、味噌・醤油・納豆の原料がほとんど北米産になっていることに、誰も違和感を感じなくなっているように。


新エネルギー基本計画は、原発事故以前と同様に原発を活用していくことを決定しながら、再生エネルギーはコスト面などで一定の限界があると算出し、下水バイオマスやR水素、小水力、寒暖差発電などといった地域での地産地消電力の可能性は全く反映されず、送電ロスや天文学的に長大な送電線と、その維持管理コストの削減、といったオフグリッド化に向けた発想なども未だ皆無で、どうにも煮え切らない感じです。


この数年で大きな転換を起こすには、草の根で一般市民がライフスタイルを変化させる、お金の使い先を考える(スペンドシフト)、ことを迅速に広めることが重要になりそうです。

そうしたアプローチを、市民の側から政官財学の側へ伝えなくてはならない部分も多々あるので、その浸透率を高めるには、一時的にせよ、こうした市民層が実際の政治力になってしまうことが必要だと思います。マツリゴトの岩戸をもう少し開いても良いと思います。



そして私は、無期限の制作期間に入ります。

今決まっているライブは
5/10 湘南の大船観音寺 ECHO-BEATS
のみです。

随時最新情報を更新予定 ▶ www.facebook.com/echobeatssyonan
会場:大船観音寺 http://www.oofuna-kannon.or.jp
神奈川県鎌倉市岡本1-5-3 ※大船駅西口5分

大切な友人たちの開催するパーティです。
素晴らしい顔ぶれでお届けする、ほんまもんのPARTYです。
ぜひお越しください!




ひとまず、
まとまらない頭のまま、つらつらと書かせていただきました。

今回の統一地方選応援ツアー、多くの方のサポートで、走行距離7000キロを越える旅を無事に終わらせることができました。心から御礼申し上げます。ありがとうございました!