さて、
ここのところtwitterで炎上気味の
「三宅洋平は差別主義者」「三宅洋平は陰謀論者」
というお話について
一部にねじ曲がった情報や解釈も拡散されていっているので、
1度、経緯と真意をちゃんと書いてみようと思います。

その上で、僕がどの程度、差別主義者で、陰謀論者であるかの判断は、
読んだ皆さんにお任せしようと思います。

ものの見方は立ち場によって様々でそれぞれなので、
アンチの皆さんにはどこまで納得いただけるか分かりませんが、
精一杯、トライしてみることにします。


まず事の発端は、僕が精神科医(訂正→内科医・漢方医)・内海聡さんの

「え、アベシが日本人じゃないって、まだ知らない人がいるの?」

というFaceBook上の短いコメントをシェアしたところからでした。

精神薬や精神医療を医者自ら辛口に告発してきた
内海氏の言動を知るものとして、
これは朝鮮人差別をするヘイターや右翼に向けて、
「君たちが信奉する総理大臣も含めて、そもそも日本は多分に、渡来人の歴史じゃないか」
と、彼らの論理的矛盾を皮肉まじりに突いたものだと解釈しました。

       *

僕はそれを受けて、以下のようにシェアしました。

「アベシは確かに売国の度が過ぎて、その出自との関連を疑わざるを得ない。
だがそも、純血の日本人なんてのは居るのか?それはムーから環太平洋に四散した時の血を持って(仮説)、日本人と呼ぶのか?
アイヌはアイヌ。琉球は琉球。混じりまくりの日本人て、実はアジアの人種の坩堝ならぬ「つむじ」だと思ってる。」

       *

【売国】

TPP、
集団的自衛権行使、
憲法改正(悪)、
放射能汚染と被ばく問題、
IS人質問題の不可解な対応、
膨大な軍事予算の米国への過剰とも思える払込み、
辺野古基地の強行建設、
東アジア外交における強硬な態度、
相変わらずの国債発行、
消費増税、
特定秘密保護法、

など
安倍総理(と官僚たち)の行う政治は、
建前ばかりは愛国的に勇壮ですが、
とてもこの国の危機を本質的に解決しようという
意志はみじんも感じられません。

彼らの中では「国家(自分たち)」と「社会(我々)」とが
切り分けられているかのように感じられます。

ごく一部のエスタブリッシュメントたちと、
その経済機構における実務の担い手である「勝ち組」にむけて富が集中し、
膨大な負債やツケだけが国民にのしかかっています。

こうした富の集中は国際的に顕著であり、
世界の数代~十数代に及ぶパワーエリートたちの思考にはもはや、
「国家意識」「国籍意識」は希薄で「コスモポリタン」化しているように
見受けられます。

「金融ユダヤ人」という言葉はそもそも、
こうしたコスモポリタン化した「流浪の」特権層を差した言葉であり、
血統や宗教上のユダヤ人とは一線を画している場合が多いと、
いまのところ僕の知りうる限りでは、
そのように認識しています。(*1)

そういう人たちが政治やメディア、教育を使って「愛国心」を煽り、
せっせと人々を働かせたり、戦争をさせたりしているのですから、
これは随分と滑稽な話です。

しかも安倍氏の場合、
祖父の岸信介元総理は、
巣鴨プリズンでA級戦犯の処遇から、
対米従属路線の保守・自民党の礎を作った総理大臣となり、
いわばCIAのエージェント的な立ち位置を果たしていた側面を、
歴史学、政治学の上でも指摘されているのは事実です。

また、自民党が1955年の結党当初から、
CIAに巨額の資金援助を受けていた事は、
2006年に米国務省が自ら認めるところです。

その米国議会は、多分にユダヤロビーに突き動かされている側面があります。
彼らの多くは、イスラエルに送金をしています。

その中には、世界の金融界、メディア界、産業界のドンと目される超大物も
とても多く含まれています。
1元的に世界を支配、とは云いませんが、
多元的に大きな影響を発揮、とは云えます。

そこらへんで、グルグルしてきます。

「一体この国の総理は、誰のために仕事をしてるんだ?」

今やっている事を差して、
ネット右翼お得意の「売国」のレッテルを貼ったとして
もはや過剰な風刺とは云えない状況です。


(*1)
金融業の成り立ちにユダヤ人が深く関係していることや、
ユダヤ人という人種そのものが「血統」的に複雑な分布をしていること、
また、血統とは別に「宗教」上のユダヤ人が存在すること、
アメリカのユダヤロビーは現に米国を動かしていること、
などが、ユダヤについての認識をむずかしく、
誤解の多いものとしているのも事実だと思われます。

反ユダヤがホロコーストの悲劇を生んだことの背景、
イスラエルとアラブの終わらない確執の始まり(1894年バーゼル会議以降)、
ユダヤ12氏族の離散の実体(王族以外の多くのユダヤ人が国家滅亡後もそこに残ったこと、そもそもユダヤ人のみならず古代から多くの人種が入り乱れる土地であったこと)、
あらゆる文脈で「ユダヤ人」の意味が少しづつ違っています。

人種ではなく、家系や階級という切り口から検証するべきことも多いと思われます。

       *

【出自】

そこで「出自」という言葉を持ち出したのには、
僕自身の歴史観が絡んできます。

既に充分長いのでなるべく、簡潔に書きます。
が、多分、長いです。すみません。


スペインやポルトガルの宣教師が(イエズス会など)、
布教と侵略の先鋒、の両方の役割を果たしていたことは、
世界史がある程度、証明するところだと思います。(*2)

その後、英国、オランダの覇権がやってきて、
フランスなど絡めて世界に植民地支配を形成していきます。

日本の明治維新も、
そうした西欧列強の思惑と、
彼らの技術力や資金を利用しようとした薩長、江戸幕府、天皇などの
複雑な引き合いと絡みによって、
出来上がった歴史です。

坂本龍馬は英雄であるという声(司馬遼太郎史観など)と、
薩長同盟を介して長州に武器を横流ししたグラバー商会の使いに過ぎない、
という相矛盾した説が飛び交うなど、
この時代考証には、まだまだ時間を要します。

そうした海外勢力も密接にからまった、
複雑で謎の多いパワーバランスの中で、
長州閥(山口県)という勢力が、
初代総理大臣伊藤博文、山形有朋など、
明治政府の要人を多数、輩出していきます。

戦中の陸軍大将などの重鎮も非常に多いです。

そして、戦後、岸、佐藤、安倍一族という戦後史の中幹を担う
政治一族を輩出するのです。

こうした長州(山口)の政治史をひもといていくと、
田布施という土地から凝縮して人材が輩出されていることは、
すぐに知ることになると思います。

伊藤博文、木戸幸一、宮本顕治、河上肇、難波八助、
松岡洋右、安倍源基(終戦時の内務大臣)、賀屋興宣、
と枚挙にいとまがありません。

彼らと今の政権の、思想的な繋がりを検証することは
今の政権を理解し、反駁していく上で、
ひとつの大切な要素だと思います。

僕が知るのは、ここまでです。

そこから、先、
田布施システム=明治天皇すり替え論という、
世に陰謀論の批判が多い話が、ネットなどで出て来ます。

これに関しては、
書いてあることの真偽が立証できる立ち場に全くないのですが、
ここのところ自分自身が陰謀論者と云われているそれが
何なのかと、少し深入りしてみましたが、
どうにも、仮説の域を出ないが、
とても興味深い、壮大なフィクションだったとして、
「誰が何の為につくったフィクションであるか」までは
いまのところたどり着けていません。

しかし、
天皇家の南朝と北朝の歴史や、
明治維新期の空気感を想像するのには、
役に立ちました。


(*2)
だからといって、日本に在するキリスト教を否定する者ではありません。

       *


【ムーについて】

ムー大陸やアトランティスについては、
これも真偽の確認できない仮説であり、
人によっては「トンでも」「オカルト」と毛嫌いします。

世界的物理学者のホーキング博士が
「人類とコンタクトしている宇宙人がいる可能性は数学的に言って否定できないが、
彼らが友好的であるという保証はどこにもない」
と言っていたりする世の中で、
あるいは骨格学上、
人類は地球外で形成されている可能性をオックスフォード大学で研究していたり、
NASAが金星移住計画を真剣に考えたりしている時代に、

日本人的感覚でいうなら
「縄文人」以前のことって、
実は全然分かってないし、
よく知らないけれども、
なんとなく全ての宗教の、
あるいは種々の民族の歴史の、
符号したりシンクロしたりする部分の、
基盤となるものがそこにある気がしています。

例)
世界の宗教観における
「とてつもない大雨が降った」などの世界の始まりのイメージの共通性

で、
そうした話でよく出てくるムーやらアトランティスを、
よくまーここまでというくらい内海氏が近著「大麻の正体」で
(あくまで自分の専門外の領域の素人オタクの憶測)として
大展開していて面白かったものですから、

そもそも
「純血の日本人」などという
純血主義者、優生論者たちが差別のよりどころとする血筋など
存在するのか?というテーゼの一環として、
(仮説)と注意書きした上で、
使用しました。

半ば、冗談というか、
内海さんのいう「日本人」すらよく分からないよな、
という皮肉も込めて。

       *


【批判から知ること】

さて、
書いてるほうもなのですが、
読まれる方も疲れて来たと思います。
すみません。

どうにも長くなってしまいますし、
言葉も慎重にならざるを得ません。
言葉が足りないと、すぐに歪曲した情報やかいつまんだ情報が、
拡散されて、そこに情感が絡んでねじ曲がって行きます。


僕が「出自」を根拠に
安倍氏を批判する発言をとったこと、
また田布施の政治集団に触れる発言をしたことで、
むしろそれが部落問題などの朝鮮人差別につながる、
あるいは利用される情報を拡散したという、
かなり厳しい批判、お叱りを沢山いただきました。

この事で僕が正直に申し上げるのは、
同和問題などの部落問題や、戦後の在日韓国・朝鮮の歴史に、
まだ全然疎いということであり、
在日の友人などに少し立ち入った事を聞かせてもらったり、
資料や本を読み進めていく事を続けて行くしかないな、と思います。

「出自」という言葉が、
関西圏などで部落問題を想起させる言葉であることなどは、
このたび、一部の方から教わった次第です。

また、痛烈な批判の根底に、
戦争によってねじ曲げられた歴史の中で苦労や差別を強いられてきている、
有名無名の多くの声を改めて聴いた思いでもあります。

ヘイトスピーチ批判の急先鋒である、しばき隊関係の皆さんからも
同様に、厳しいお声をいただいていますので、
今後、政治を目指すものとして、
慎重な発信・発言、情報確度の向上を、
精一杯目指していく所存であります。

このたびは、
僕の知識、配慮の至らなさから、
長い争論に多くの人を巻き込んでしまい、
大変申し訳ありませんでした。


今後は、なるべく不快な思いをする人の少ないよう、
表現に気をつけ、
より科学的な検証力のある機関との連携や、
専門家のサポートを得られるチームづくりを目指し、
自分の意見のブラッシュアップに、努めていこうと思います。

まだ「公人」なわけではないのですが、
今回の1件で、
それを目指すものとして1段、ギアを入れ替えるというか、
まだ自由でラディカルな音楽人のようなもので居たい自分とのわだかまりに、
一定、決着がついたような気もしています。


長々とした文章を、
途中色々と思う事もおありな中で最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

1日の日課を終えて、
22時半頃から書き始めて、
4時間以上が経過してしまいました。

「今晩、見解を書きます」と伝えた @bcxxx さん始め、
お待たせした皆さん、大変申し訳ありません。

今後も、
twitterなどの短文での誤解の発生などを避けるために、
ブログなどで丁寧に説明していくように
心がけていきます。

今後とも、
よろしくお願い致します。


三宅洋平 拝