PLAY IT!

1999年の富士ROCK FESTIVALへ学生だった僕はお客として行ってた。20歳くらいか?
3日間のフェスの最後は、明け方のJAH SHAKA SOUNDSYSTEMだった。

UKからやってきたジャマイカン、
サウンドシステムというスタイルのパイオニア。

身体と精神の解放を伝えるかのような独特のダンスで聴衆をあおり、
時にマイクを持って味のあるトースティングで魅せ、
そして一人のセレクターとして大切にルーツロックをセレクトする。

エイドリアン・シャーウッドとか、その辺のUKダブのラインから知ったのだが、
初めて見た彼のライブでは、終始最前列で笑っていたのを覚えている。

コミカルとシリアスがない交ぜに感じられた。

彼がなぜそうするのか、当時、余りに若い僕にはまだ良く分かっていないことが多かった。

イメージすることの力とか、
PRAYしてPLAYする事の力とか、
後で思うとそういう事なんだけれど。


レゲエのぶっといベースラインに乗って、
踊って、笑って、何時間もするとなんだかトランスしてくる。
ただでさえ、三日間のキャンプインの最後の明け方だ。
ましてや、20歳だ。

その頂点で、彼がマイクを持ち、煙たいステージから
後光が差すように僕らを指差して、こう云ったのを忘れない。

「If you're student,
study history and geometry...!」

(お前たち学生なんだったら、歴史と幾何学を勉強しなさい)

僕にはこう思えた
「時間」と「場所」のことを話している。

お前がどこからやってきて、
お前がいつからやってきたかを、とらえなさい。

歴史の中のどこに自分が居て、
地球の上のどこに居るかの感覚を學べ。



民族間の歴史のふり返りと、
地政学の整理・発展。

これをどこまでオープンになし得るか、
というために
オンラインは必須の道具になっていくだろう。

そしてそれが、密度の濃いオフラインでの繋がりへと発展するはずだ。

すべての人が議論に参加でき、世論を醸造できる。

植民地支配だとか戦争文明が生み出してきた、
多くのあつれきを乗り越えて、
地球を守る方向へ、進んでいかなくてはならない。


だから、みんなが良く勉強して、知ることを知っていかなくちゃならない。
文化の次元上昇をSHAKAはEDUCATEする。

あれは確かにジャーガイダンスだった。
20歳の「オレ」にとって、脳みそのしわが1本増えた体験だった。

ただの聴き間違いでなければ。



「If you're student,
study history and geometry...!」



9日、(仮)ALBATRUS前の2時間をJAH SHAKAが回ス!
残波JAM2014 アーティスト紹介 JAH SHAKA
http://zanpajam.org/pages/artist_jahshaka.html
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