【徹底比較!名護市長選】稲嶺ススムさんとスエマツ文信さん

どちらかの候補に肩入れしない、
本当に候補者の声が届く質問を作成するために
picnic編集部の皆さんと熟慮しました。

高い理念を具現化しようと努力してきた「基地をつくらせないで、自立する名護」を目指して来た稲嶺市政4年間への評価と、
日々の「生活」や「収入」に対する市民感情をないがしろにせず、公共事業費や基地再編交付金などをしっかりと確保して活かしていこう、そのためには戦争には反対でも基地は容認という幅広いスタンスで現実に対応していこうというスエマツ候補のビジョン、
を名護市民がどのように判断するのか。

僕は基地の辺野古移設には経済・環境の両面から言って反対の立場ですが、
一方でもっと差し迫った地元の利益を確保する視点で、
決して戦争には賛成しないが、
基地による経済も直ぐには度外視できない沖縄のジレンマがあります。

名護市長選には、沖縄からみた日本の問題点が詰まっています。
両候補とも解決したいという思いは同じですが、歩み方が違います。
そこを、冷静に判断しなければなりません。
投票して結果が出た後も、見守り意見し続けていくためにも、
この選挙という機会を最大に活かしてほしいのです。

僕は名護市民ではないので、一票を投じる資格がなく、
名護市長選挙はとなりの本部町から盛り上げる事しかできませんが、
今はどちらの候補を推したい!という意見のほうよりも(僕の意見は云わずもがな、だとも思いますし)
本当に両候補の抱えるリアリティ、そこから見えてくる名護市の将来への希望のあり方。
そこがしっかりと、認識され熟慮された上での投票であって欲しいという事を願っています。

(クリックして拡大できます)
 

http://www.doucatty.com/senkyo_web.pdf



1.辺野古への新しい米軍基地の建設を受け入れますか?




稲嶺ススム:「「辺野古の海にも陸にも新しい基地はつくらせない」という信念を最後まで貫きます。」

スエマツ文信:「全国どこを探しても受け入れ先がない現状に置いて、危険な普天間飛行場の早期閉鎖の為、基地規模を縮小して受け入れることは止むを得ない。」




2.国の政策に反対すると国からお金がもらえなくなって財政が苦しくなるということはありませんか?

稲嶺ススム:「全くありません!辺野古移設が条件の再編交付金以外は全国共通であり他の市町村と変わりません。この4年間でそのことを証明してきました。」

スエマツ文信:「再編交付金等を指しているのだと考えるが、当該交付金は名護市の発展の為、積極的に活用すべきだと考える。」


3.地域の活性化や経済振興には、どんな政策が有効ですか?

稲嶺ススム:「沖縄のリーディング産業は観光、やんばるの自然と第一次産業の連携(6次産業の推進)と地元企業優先の契約発注を徹底する。」

スエマツ文信:「県、国の公共事業が4年間で47億円減ったことは多くの建設業倒産に表れている。即効性の高い公共事業費増加と同時に国、県と協力して産業振興を図る必要がある。」


4.北部からの人材流出が残念です。教育や人材育成についてのビジョンをお聞かせ下さい。

稲嶺ススム:「子ども夢基金の拡充や海外留学の支援拡大、小中一貫校など特色のある教育プログラムの編成と国立高専や名桜大学との協定及び名護商工のフロンティア科を積極的に推進する。」

スエマツ文信:「特に毎年多数の中・高生が進学のため名護市を出ていく現状は深刻。名護商業跡地に中高一貫進学校などを設置したい。」



5.就職先、増えますか?失業率、もっと下げられますか?
19.4%から14.3%へと下がってきている失業率ですが、まだまだ低いとはいえません。名護市としてどんなプランがありますか?

稲嶺ススム:「若者就労サポートでミスマッチ解消を図る。観光や6次産業化の推進で新産業の起業を促すと共に金融特区内の入居基準規制緩和で他の業種参入も可能になった。」

スエマツ文信:「全国失業率4,0沖縄県4,8(11月)徐々に改善されている。名護市の失業力改善に向けて、市、県、国が一体となって、自ら掲げている「スエマツビジョン」を実現したい。」


6.市民に信頼される質の高い行政サービス向上にどのように取り組みますか?


稲嶺ススム:「地域貢献できる職員を育成する。行財政改革で財政の健全化をより一層進める。また、アウトソーシングやスマートな組織編成などで効率的な運営を図る。」

スエマツ文信:「市民に開かれた市政運営を行い、職員の公僕としての意識を徹底させたい。」


7.TPP,消費増税についてどう考えますか?

稲嶺ススム:「TPPは小規模沖縄農業(特にサトウキビ)に大打撃を与えるので反対。消費税は県民所得の低い沖縄では特に影響が大きいので反対。」

スエマツ文信:「沖縄県の基幹産業である「さとうきび」、「牛肉、豚肉」については絶対に保護すべき。消費税率引き上げについては景気の中折れがないよう対応してほしい。」


問8.戦争に賛成ですか反対ですか?

稲嶺ススム:「反対。沖縄は68年前の戦争で唯一、地上戦を体験した。戦争の非常と無常、醜さを一番よく知っている。」

スエマツ文信:「当然反対。戦争を賛成する方はいないのではないか。」


9環境保護についてはどんなプランがありますか?

稲嶺ススム:「名護市環境基本条例を制定した。また循環型社会を目ざしてクリーンエネルギーの普及や(リデュース、リユース、リサイクル)の3Rの徹底と小学校時からの環境教育を推進する。」

スエマツ文信:「環境保護という概念は非常に大きい。やんばるの自然を守りつつ、経済を活性化させていかなければならい。」


10.なぜ市長になろうと思ったのですか?

稲嶺ススム:「市行政改革のため。市民が主役(市民目線)の公平・公正、そして説明責任をはっきりとさせる。更に、地域力を高め名護市の自治力を強固にすること。」

スエマツ文信:「これまで助役、副市長含め、計23年名護市行政に携わってきた。政治家としても県議を1年間務める中で、名護市をさらに良くするために市長選に出馬する決意を固めた。」   
        

作成:選挙へ行こうキャンペーン隊

質問状原文
http://ameblo.jp/miyake-yohei/entry-11745210638.html

*なお、本質問状と回答の配布は、告示の12日以降より選挙期間中はお控えください。公職選挙法に触れる恐れがあります。