12/1、僕が未来の党からの立候補打診を1日考えぬいた末にお断りした日。
その夜、翌日に新党「今はひとり」を立ち上げることになる俳優の山本太郎くんと赤坂の沖縄居酒屋でお会いした。

「脱原発を掲げる党の皆さんも、まだまだ全然甘いと思いませんか?」
「僕は脱原発でもありますが、むしろ脱被曝なんです」
「ホットスポットの子供たち、大人たちを一刻も早く避難できるように道筋をつくらないと」
「時間がないんです」
「僕は、自分の意見で出たいので無所属で出ます。或いは、党をつくります」

彼の覚悟の太さと、まっすぐな目をみて、今回の衆院選はこの人を全力で応援しようと決めた。

クリアファイルからはみ出た選挙ポスターのゲラ刷りには、彼の写真の上にこう書いてあった。
「本当のことを言って、何か不都合でも?」

彼の本気に、
もはや彼自身ではない何かに突き走らされることを受容した姿に、
醒めていると思っていた自分の意識の中で改めて何かがパチンと、
醒めた。

比例選挙に政党として立候補するには、現役議員(議席)が5人必要だ。
全国区での投票を可能にするために、次から次へと現役議員たちに電話をして口説く、38歳の青年が目の前に居た。

結果として彼は、たった一人で新党を結成し、
奇しくも地震2日後まで僕が住んでいた東京8区(杉並)で、
東京最強と云われている前都知事の息子・石原伸晃氏と小選挙区で当たる道を選ぶ。
全国の脱原発、脱被曝の思いを代表して山本太郎くんに投票できるのは、杉並区民の皆さんだけである。

前日11/30の午前、
2011年に菅直人と孫正義の再生エネルギー会見を実現させたCMプランナーのマエキタミヤコさん(サステナ代表)から立候補の打診を受けた時も、

「仕事を抱えながら私自身も、出ます。」
「国会議員が稼業を成り立たせながら仕事できるようにしていかなくちゃ駄目なのよ。ミュージシャンも例外ではない。」
「普通の市民が参加できる国会に変えていかなくちゃ」
「いま、変えなくちゃ後がないの!」

脱原発、そして市民政治による公正な社会への転換に携わろうと踏み出した人の、
たおやかな決意の強さを喰らった。

このときもやはり、改めて、醒めた。


結果としては、
僕がともに動きたいと思っているクルーが、
今回の選挙は既に「脱原大連合」の結成のために120%フル稼働のため、
僕の乗る馬を用意するにはあまりに時間がない、
という現実的な理由で、立候補を断念したが、
醒めた意識が自分自身の心境を1ステップ押し上げたことは確かだ。

要するに、肚は決まった。


マエキタミヤコさん、
山本太郎くん、
もっと多くの今、がんばっている良識ある立候補者たち、
そして、僕自身。

一体何にこんなにせっつかれてるんだろう?、
というと
「守旧派=対米従属路線の、既得権益層(オーソリティ)に依って立つ政治家たちは、綿密な計算のもとに進めてきた中国との武力衝突というシナリオを現実化させようとしている」
ということであったり
「人命よりも経済を優先した惰性の国家システムにより、福島をはじめとするホットスポットを支配する思想的な誘導は、2015年以降凄まじい健康被害を顕在化させる恐れがある」
ということであったりする。

こうしたことは米国によって、戦後日本を統治する目的にさんざん利用されつくしてきて、
もうそのやり方じゃないと食えない体質になってしまっているマスメディアからは、
まったく別の、一見するといかにももっともらしい、色味がかった視点から語られることが多い。
或いは、全く語られない。

当然ながら、彼らは後ろについてるスポンサーを気にしながらしか、ものが云えない。

だが、しかるべき現場や人間関係やネットでの情報を咀嚼して歴史を検証し、
かつ心を失っていない人であれば誰もが気づきうるところに真実は見えている。
この当たり前の真実が見えなくなる要因はただひとつ「お金」である。
なぜなら、その真実も「お金」の話だからだ。
お金色のレンズに心が染まると、ちょうどその真実は見えなくなるように出来ている。

1度そこに気づいてしまうと、これは相当の危機感が湧いてくる。
そして一人一人に出来ることは、あまりに多い。

「政(まつりごと)変わりて人が変わるのか。いや、人が変わりて政が変わるのだ」(日月神事)


REBEL MUSIC
反骨の音楽を信条としてやってきたが、
もはや、己の人生設計はちょっと脇において、何なら来世に持ち越して、
世代の子ども達の父親としてやらねばならないことを総てやっておこうと思う。

僕らは親にこう云われて育った
「昔、この川はきれいで泳げたんだよ」。
クソッくらえ。
俺たちは子供たちにこう云おう
「昔、この川は汚くて泳げなかったんだよ」。


「何か、お前は音楽家じゃなくて政治家になるのか?」
と問う人も居るだろう。

違う。

俺は「職業:三宅洋平」で、
その中に音楽も政治も含まれているに過ぎないんだ。

そもそも、マツリゴトとは、祭事と音楽とムラの治めが一体になったものだったはずだ。

これまでと一切変わることなく、偽ることなく、
間違いだらけのままの、自分のままでやっていく所存。



*後日訂正
その後マエキタさんは、諸処の判断で立候補を次回以降と決め、今回は立候補していません。


山本太郎くんの街頭演説(高円寺駅前)にて、応援演説しに行きます♪15時ヨリ。 (12/8)
喜納昌吉(音楽家/前参議院議員)と、政治についてぶっちゃけトーク会@沖縄市 (12/11)
アーティストが自由に政治を語る NAU 第二回放送 IWJ東京にて放映決定!(12/14)