4月9日に本州入りしてから、6月5日のタイコクラブまでは終わらない旅が続いています。

旅すがら、ブログの更新をできる時間と場所が確保できずに居ましたので、twitterを中心に情報を発信しています。http://twitter.com/#!/MIYAKE_YOHEI

ここのところ(4/27~5/9)は、
「寄り合いツアー」と称して、原発と自然エネルギーのはなし、ライブ、地元の協力を得られる場所においてはマクロビオティックの玄米プレートを供してもらったり(放射能に克つ身体づくり)という内容で
9日間で7本、計16時間 の弾き語りを終えて、今日から三日間、久しぶりの休息です。

ギャラと募金で、5/16~の東北ライブに持参する支援物資を購入しています。

放射能に克つ身体づくりに不可欠な「無農薬玄米」「手作りみそ」「良質の塩」「野菜」「海藻」などを運ぼうと思っています。また、下水道の回復していない地域では、微生物分解できる「松のちから」などの自然洗剤と、大概の汚れを洗剤なしで落としてくれる「アクリルたわし」が、水と空気を清浄する「備長炭」「竹炭」「麻炭」などが、チカラを発揮すると思っていますので、これらも是非、皆さんのほうで集積していただければ、運ぶ事ができます。

熊本では無農薬玄米200キロ
大分中津では無農薬玄米と合鴨無農薬玄米140キロ(なんと無償)
長崎壱岐対馬の海藻(わかめ、かじめ、めかぶなど)
宮崎のお寺さんの繋ぎで新鮮野菜

など、集まり始めています。

熊本分の200キロは、明日7日の夜に陸前高田へ瓦礫出し作業に出発するjazzysport クルー社長自らが、届けてくれます。

のちほど、募集する支援物資のリストと、送り先、到着希望日をアップしますので、皆さんのお力添えをいただけるとありがたいです。





広島の百万人アクションでは(4/24・4/26)ライブとデモに参加してきました。

今、日本のデモ文化はまさに「創世期」にあると思います。
それは、ただ「反対」というパワーでひとつになれた過去のデモとは違い、実に多様な価値観の集まる
現在の社会における「ONENESS」を得ることの難しさを乗り越えなければならないというテーマを孕んでいます。

単調なシュプレヒコールを同音に叫ぶことには、現代人は順応できないはずです。
ジュラルミンの盾にぶち当たることや、機動隊と揉めることは、何の効果もなく、むしろ「無関心層」に対して悪印象を与えかねない。「ほら見ろ、原発に反対とか言ってるヤツらは、ああいう暴力的な輩なんだ」と、体制や大企業や権力の側にあげ足をとられてしまうのみです。

でわ、どうするべきなのか。

まずは、それぞれが「とんち」の効いた自己アピールを用意してくることです。
沿道を歩く無関心な人々に「あ、なんか楽しそうだな。」と思ってもらうこと。
そして、消極的な現行社会の推進派(原発のみならず。このバビロンシステム全体)である、圧倒的な大多数の「ものいわぬ、動かぬ」人々の心の奥底にある共通の「おもい」を引き出すことだと思います。

それは、どのようにして得られるのでしょうか。

まずは、参加することです。
デモンストレーションの輪に入って、歩くだけですから簡単です。
デモ前のライブに集まって、音楽を楽しむだけでも良いと思います。
「何千人が集まった」「何万人が集まった」という事実は、仮にマスコミ報道が無視したとしても、確実に諸方面に伝わり、影響力を持ちます。
人々が細分化し、孤独になっている今の社会だからこそ、「ギャザリング」そのものに、「集まる」ことに、意味が生まれるのです。

そして肝心なのは、
「あ、なんか違うな」
「あ、なんか恥ずかしいな」
「俺ならもっとこういう風にしたいな」
「こういう準備をしてくれば良かった」
「この団体のデモはこうなのか。あの団体のデモはこうだった。」
「個人名義の集まりのほうが良いな」
「警察って、結局企業の味方なんだな」
「機動隊って、怖いな」
「法律ってなんや?」
いろーーーーーーーんなことを、感じることなんです。

俺も、東京で昨年から数回。
広島での今回。

まだまだデモの初心者です。
無力感に苛まれることのほうが多いよ。
「なんか、もっとセンスのあるやり方を模索したいなー」というのが本音です。

正直、今のデモの在り方は、80年代以前のやり方から進歩していない部分が多くて、
「これじゃ、俺が沿道の者だったらダサいって敬遠しただろうな」
と思うことが多いです。

高円寺の1万5000人デモは、そうした中では最も進歩的な雰囲気があったのだと思います。
参加した友人たちから聴く限り。


世間の冷たい目線
警察の羊を追うような誘導の在り方(地域差、あるとはおもいます)
デモ主導者の思惑と、一般参加者のテンションの差(まるで、デモ主導者の思惑に利用される「頭数」なんじゃないか我々は?と感じた人も多いはず)

こうした問題は、これから、一人一人が「当事者」としてアイデアを出し、行動をして変えていける事だと進じています。
オーガナイズしている側も、仕事の合間に、無い時間を使って、1円の収入にもならない企画を必死にやっていることを忘れないで下さい。
文句を言うだけなら、猿でもできるんです。
ANTA自身が、そうした人達の実際の助けに、どれだけなれるのか。
何をできるのか。
それを、考えてください。

特定の政治団体、宗教団体がバックについているデモもあります。
それを巧妙に隠している場合もあります。
かつて、共産主義政治勢力に踊らされた学生運動があったように。
それらには注意が必要です。
それを見極めるのも、参加しないと判らないことも多いです。
そうして、着々と、あなた自身が賢くなることが大切だと思います。
だから、経験を積んで、考えて、賢くなるしかないのです。

「格好いいデモが起きるまでまとう」
この精神だけが、今はダメです。
自分が参加して、自分色を加える。
文句や言いたいことがあれば、黙って去る前に、主導部にちゃんと伝える。

そもそも、社会ってそうやって形成されるべきものだったハズなんだ。

それを多くの人が「面倒くさい」と思って避けてきた結果が、例えば原発事故の遠因なんです。

電力会社の有り得ない企業体質。
政府や、官僚機構の有り得ない組織腐敗。
企業論理最優先の、社会構造。

そうしたものを見逃して来た、一人一人の生き様のしっぺ返しが、今起きていることであることを忘れてはならないと思います。

ドイツの行政訴訟(国民が国を訴える)の回数は年間50万件。
日本は1800件です。

この差が、そのまま国体の在り方を象徴しています。



これは何年もかかる、市民の手によるクニ造りの始まりなんだろうね。

一回や二回で諦めずに、どんどん自分色を加えて、カラフルな世の中を造って行こう。


「われよし」我さえ良ければ、の精神で家や部屋に閉じこもっていては、ワールドハンドラーズの思うつぼです。

twitterやFACEBOOK、2ちゃんねるで意見を吐いていること、から先へ行くには
一歩、現実の世界に踏み出さなければ何も起こらないのです。

60年代のヒッピー思想に大きな影響を与えた米国の偉大なる詩人アレン・ギンズバーグが、意思ある学生たち、若者たちに
「書を捨てよ。街へ出よ。」
と呼びかけたのは、まさに同じような心もちだったのではないだろうか。

捨てる必要はないけれど、
twitter をみながら、デモに参加しよう。
そして自分が1次情報となって、呟きまくったらいいんじゃないでしょうか。


ANTA MEDIA!



追記

「寄り合い」ライブは
5/9 長崎 hempshop GOOFY
5/11 静岡・御前崎 砂丘魚政なごみ
と続き、

5/15 横浜 BAYHALL "SYNCHRONICITY"では
(仮)ALBATRUS が4/11"東京 渚"ぶりに集結します。

そして
5/18 福島・いわき クラブソニック
5/19 宮城・仙台 PANGAEA
5/21 青森・大間 "OOMAGROCK"
5/23 大阪・梅田 AKASO

とつづきます。