なりたくない、なりたくないと思っていたけれど、36歳になりました。
成って仕舞いました。
時間は止められない戻せない。
今日ね、夫さんがご飯に連れてってくれたんです。
お誕生日だからね。
ありがとう。
食べ終わる頃、ケーキを持った店員さんハッピーバースデーを歌いながら登場したんですよ。
いや、まさかね。
いや、まさかだよ?
まさか隣のお席のファミリーのお子様のお誕生日だったよね!
アタシタチ、同じ宿命(サダメ)を持って産まれたの…!
僭越ながら手拍子だけ参加させてもらいまして。
しほちゃん(仮名)、その場でご両親からプレゼントをもらって嬉しそうにしてたわ。
他人とは思えない私たち。
しほちゃん(仮名)、良い誕生日だったわね。
幸せになるのよ…!
どうでも良いですね。
どうでも良いけど久しぶりに誕生日ブログでも書いてみようかと思います。
何故かって?
年女だから。
加えて、デビュー20周年だから。
ひえ。
20年て…
成人?
人一人が大人になるまでの時間、なんとかやって来れました。
20年。
ひえ。
なんとなく、ふわっと。
長くは続かないだろうと思っていた仕事が生き甲斐になるなんて。
人生、わからないものですね。
死ぬほど忙しい時もあれば、病むほど暇な時もあり。
山あり谷あり進んできた道は、平坦ではなかったけれど、悔しさもしんどさもひっくるめて、楽しみながらここまで歩いて来れました。
自分の力のなさに情けなくなり、向いていないのかと悩むことはあっても、グルグル悩んで、考えて、結局好きなんだよなぁと毎度辿りつくのです。
好きはパワーの源だから。
きっとこれからも色々あるんだろうけど、できれば次の年女が回ってくるまでお芝居を続けていたいなと思います。
そして、やはり誕生日ということで両親に感謝を。
この年になって、家族を持ってみて、改めて両親の有り難みをひしひしと感じます。
たくさん愛してくれてありがとう。
たくさんの我儘を許してくれてありがとう。
自由に選択をさせてくれて、見守ってくれてありがとう。
親孝行しないとね。
たくさん笑ってもらわないとね。
喜んでもらわないとね。
娘、ちゃんと生きます。
今までちゃんと生きてなかったわけじゃないけど、もっと、ちゃんと生きます。
そして、私を支えてくださる皆さんに。
20年もやっていて、まだまだこんなものかと凹むことも多々ありますが、それでも自分で選んだこの仕事が大好きで。
皆さんのおかげで、私は此処に居ます。
ありがとう。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
インスタ映えってやつを意識したら、よくわからないポーズと表情になりました。
こういうとこやで。
2020.02.02
宮地真緒