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第一話
使徒襲来


そう。あれは15歳のクリスマスイヴ。


宮地には好きな人がいました。


中学の同級生でね。
部活も一緒でね。


淡い恋。(恋と変って似てるね)



はじめてクリスマスにプレゼントをあげたいと思った人。



『クリスマスに何欲しい?』
って聞いたら…

「マフラー!手編みでよろしく!」



…をい!

うぉぉぉぉっい!


アンタさ~
あたし不器用なこと知ってんじゃん!

美術とか技術の時間隣で見てたじゃん!
ボロボロの作品タチを!



ま。15歳の宮地少女はね。
『わかった☆楽しみにしててね!』


なんてね。
バカだよ宮地。




さぁ、ここからが怒涛の戦いが始まった!




ホントにね。
ホントに不器用なの!
半端なく不器用!

たぶん不器用選手権で優勝できるね!



そのくらい不器用な宮地が、恋のために。愛のために。好きな人のために。
連日連夜、マフラー編みましたとさ!


なんてかわゆい宮地少女。



そしてクリスマスイヴ。


約束の時間になっても来ねえし…


スッポカシ?


イヤイヤイヤ…


何か用事できたかな?


あ!学校行事で忙しくなるとか言ってたっけ?


って終業式だし!



そんな思い過ごしも恋のうち!を何度もね。
ぐるぐるぐるぐる…


そりゃぁもう不安でさ。

いろんなことが頭ん中駆け巡ってさ…


やっと連絡ついたのが、夜の9時頃だったかな?


高校生ですよ。

もう寝る時間ですよ。

クリスマスイヴだよ!?
はじめて彼氏のいるクリスマスイヴだよ!?

何やってんだバカ男ー!!




呼び出して問い詰めたら…






他の女といやがったーーーーー!!!!




まさに使徒襲来!


ダメです!完全に制御不能です!



エヴァンゲリオン初号機!発進!



使徒に勝てませんでした。



動いてよぉーっ!




て気分だったけど。
勝てませんでした。



浮気と決まったわけじゃなかったけど。

連絡なしで。
内緒で。

ほかの女の子と海にいたっていう彼を
(このクソ寒いのに、なんで海やねん!)


15歳の宮地にはどうしても許せなかった。



そんなこんなで宮地のトラウマクリスマスは幕を降ろす…



え?マフラー?



叩きつけてやったさ(o`∀´o)


『こんなもんいるかーっ!!』

ってな具合にね。


転んでも、ただでは起きません宮地さん。




フフ。

カップルの人たち~

切なくなっちゃったでしょ?


シングルの人たち!

同情しちくり!(爆)




あ。そこの人!


なんてかわいそうな女だって思ったでしょ?



かわいそうじゃないの!
こんな宮地でもプチクリスマスパーティーやるんだから!


ちょっとー


憐れみの目で見ないでってばー!




毎年クリスマスになると思い出すのは彼のこと。

っていうか仕打ち?(爆)



イヤね。
年取るとしめっぽくなっちゃうわ~




こんなかんじでね。
宮地のいちばん最初の失恋話は終わり!



あ。写真ね。


また昔の写真を写メ☆


宮地カトリック系の幼稚園だったの!(真言宗だけどね)


なので、クリスマス会っていうと。
毎年イエズス様の誕生の劇をやってたの!


年長さんの時の天使役☆


未だに踊りもセリフも覚えてる!

女優になる運命だったのかしら。ウフッ(笑)