漆黒の闇の中で、美しい星々を見ていると、私が九死に一生を得たのは、大自然にいる、何か大きいものに守られたからだと思った。
それは神かもしれないし、精霊だったかもしれない。
手のひらを眺めると、途切れていた生命線がいつの間にかつながり、長く延びているのに気が付いた。
水木しげる
「私はゲゲゲ 神秘家 水木しげる伝」より一部引用以上
ラバウルに戦争に行き、左腕を失った水木しげるさん。
マンガ家として売れるまでにかなりの苦労をなさいました。
左腕を失いながらも九死に一生を得、大好きなマンガを、貧乏に耐えながら描き続けました。
戦争中、戒律の相当厳しい軍隊での暮らしの中にも関わらず、現地のトライ族と交流したり、当時からそのまんま・ありのままで生きていらっしゃってすごいなぁと思いました。
見えない世界を大切にしてこられ、英霊の声を受け取りながら描いたという戦争に関するマンガもたくさん残されています。
出雲族の青年が何度も夢に出てきて訴えかけてくるエピソードも紹介されています。
見えない世界に心を開いていると、いろいろと不思議なことが起こるものですねぇ。
子どもの頃は迫力のある画が怖かったわたしですが、大人になってから少しずつ水木さんのマンガを読んでいます。
歴史で習って、名前しか知らなかった軍人の意外な一面を知れてびっくりしたこともあります。
おかげで歴史上の人物の捉え方が変わりました。
本日もお読みくださりありがとうございました。
貫井(み)投稿