津留晃一さん
我々の本質は、生でもなければ死であるわけでもありません。
「生」と「死」その間にあるもの、それこそが我々の本質そのものです。
そのどちらでもなく、その間にいて永遠であるもの。
そのいずれかであるわけではなく、その間にいてそれを感じている者、
そしてまたその両方である者、それこそがあなたです。
プラスとマイナスの間にあるもの、陰と陽の間にあるもの、
善と悪の間にあるもの、そしてその二極を顕現している者。
この世界を現実として捉える人には、この二極の間は鋭角的に
尖った先端でその頂に立ち上がることは出来ません。
ですがこの世界を自分の内面を映し出す鏡であるとしてだけ捉える人にとっては、
その鋭角的先端が徐々に丸くなり、やがて平らな平地としてその面積が広がってゆく
のを感じることでしょう。
総ての現実を、もう片側からだけ見るのを止めることです。
あなたの感じる感情はあなたサイドからわき起こってくるものです。
反対サイドから見ればまた違った現実がそこにあります。
反対サイドに立ってみるには二極の間に立ちはだかる壁をよじ登る必要があります。
あなたが価値観を強く握っていると、この壁をよじ登る事はできません。
価値観の壁の高さを低くすることが先決です。
価値観の壁が低くなればなるほど容易に反対サイドに回り込むことが出来るようになります。
価値観の壁が低くなり最後には平らな平地となったとき
一つの現実には無限の側面があり、その数だけの人間がいることがわかってきます。
実はこの宇宙には今しか無く、あなたのまわりにいる人は自分の
パラレルワールドの中の自分自身に過ぎないのだとわかってきます。
あなたとはその肉体の中にあるものではなく、あらゆる二極の間にあるもの、
その間にあるものこそ自分である事がわかります。
あなたの思考の反射として相手の言葉が聞こえてきます。
今ここにいて、起きてくる現実に反応している自分を観察して下さい。