2022年1月17日に、昭島市つつじが丘の アキシマエンシスを見学させていただきました。

昭島市が2020(R2)年に開館した図書館などの入った複合施設を、立憲民主党のゆざまさ子昭島市議にセッティングしていただき、立憲女性相談事業でつながった女性議員仲間で伺いました。

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報告:

◎JR青梅線昭島駅・中神駅から徒歩10分ほどの場所に位置。周囲はURの住宅。諏訪松中通りに面している。

◎図書館・郷土博物館・体育館および教育センター・子ども家庭支援センター・児童発達支援担当・男女共同参画センター など、児童福祉施設を集約することで、教育と福祉が一体となり、交流の拠点にもなる複合施設。

◎つつじが丘南小学校の跡地に、図書館部分(国際交流教養文化棟)は新築、その他の施設は校舎を活かす形となった。

◎アキシマエンシスとは、アキシマクジラの学名「エスクリクティウスアキシマエンシス」が由来。公募で選ばれた。アキシマクジラは200万年前、昭島のあたりが海だったころに生きていたとされる。本物の化石の一部がアキシマエンシス内に展示されている。

◎1961年に市内の多摩川河川敷で発見された「アキシマクジラ」の化石の原寸大レプリカを入り口のホールに展示して夜間はライトアップするなど、より市民に愛される図書館となっている。

◎「既存の図書館の概念を全て捨てた」=「おしゃべり自由」がコンセプト。

静かにしなくて良いし、勉強しても良い。※静かに読書をしたい人たちにはブースなどを用意。

◎小さい子どもが走り回れる空間。子ども一時預かり室(7日前から予約。空きがあれば当日利用可)。

◎ティーンズコーナー・ティーンズ学習室などを整え、中高生など若い世代に来てもらえるようにした。

◎通帳形式で読書の記録を保管できる。

◎ビジネス支援・参考図書コーナー

◎貸し出し数は、月4万冊から6万冊に増えた。

◎電子図書も充実させて、Wi-Fiや重電もできる設備

◎機械化をすることで人件費をかけずに運営―セルフ貸出機・資料検索機・座席予約システム・自動化書庫・自動返却の装置(ブック・ポス)・図書除菌機

◎ライブラリーカフェ:渋谷の人気サンドイッチ店「アンペア」が入っている。

◎姉妹都市の岩泉市から寄贈された木製のベンチ等を設置。

◎脱炭素の取り組みとして、太陽光発電・雨水利用の他、クールヒートトレンチ。地下2mに埋設した管に外気を通すことで、気温よりも夏は-5℃、冬は+5℃の空気を館内に循環させる。

◎TRC図書館流通センターに指定管理委託

◎市民参画について:2015年2016年に市民ワークショップ3か所、子どもワークショップを1回。

市民説明会を2カ所で開催。ボランティアが10名くらい登録しており、配架の作業など。

◎建設費:50億+α?

近隣の福生市に米軍基地があることから、国際交流教養文化施設として、建設に際して補助を利用。

 

感想:「若い世代に来てもらいたい」という職員の皆さんの熱意と柔軟な発想により、既存の図書館の概念を壊し、実現した魅力的な図書館だと感じた。また、子どものための施設が集約されており、教育と福祉が物理的にも連携しやすくなっていることも特筆すべき。