昨日、今日(10/6,7)といつもの山に行って、変形菌が出ていないか観察しましたが、空振りだったので他の生物を観察しました。
溜まったスギの落ち葉のあちこちからエリマキツチグリが顔出していました。
ほんの数日前に出始めたばかりなのに、10月3,4日の雨で全部出現したみたいですが、右端にはまだ幼菌が残っています。
外皮がポキッと折れて襟の様に見えるので、この名が付きました。
エリマキツチグリの裏側です。反り返った外皮はかなり肉厚です。
林道の斜面にツチグリが顔を出していました(10/6)。
最初はこの様に半分土に埋もれています。確かにツチグリの名前にふさわしいですね。
朽木の倒木のそばに、細く白い茎が伸びてその先に黒褐色の莢のようなものが付いています。去年も別のところで見たのですが、ヤツシロランの一種の結実したものらしいです。自らは光合成をしないで菌類から栄養をもらっているそうです。この菌類は外生菌根菌でしょうか。空き家になっている実家の庭にも、菌従属栄養のラン類が生えていたので、採取して鉢植えしましたが、最初の一年は球根に蓄えられた栄養源で成長しましたが、外生菌根菌がいないとそれで終わりです。ですから採取しても栽培は困難だと思います。
これはヒノキの大木の株元に出現したツチグリです(10/7)。昨年も同じヒノキの株元に何個もツチグリが出ていました。
近くで見ると確かにツチグリです。
シダの茎に白い泡が付いていました(10/7)。
近くで見ると、きめ細かな泡です。昨年もブログに書きましたが、ヨフシハバチ(原始的なハチ)の幼虫の泡巣です。
もう1か所にも泡がありましたが、これは小さいです。ひょっとしたら、上の大きい泡には何匹も幼虫が住んでいるのかもしれません。