3、4年前から実家の裏山で変形菌を観察してきましたが、それまで変形菌が多く発生していた、朽ちた倒木や朽ちた切り株が一層朽ち果てて、最近ではこれまでのような変形菌の発生は望めなくなりました。

 

そこで、朽木を集めて、自己の山林の端や畑の端、実家(空き家)の裏などに置いて変形菌を発生させる取り組みを行っています。

 

昨日のブログでも触れましたが、これは農家さんが原木栽培のシイタケ榾木を森の中に並べているところです。

 

変形菌をふやすために、農家さんに不要になった朽ちた榾木を下さいと申し出て、何本かもらいました。他にも朽ちた枝なども積み込みました。さっそく自己の山林の端に持ち込んで並べました。このような朽木なら林道脇や少し山林に入ったところにいくらでもありそうですが、勝手に拾って持ち出すと、地元の人に後でいろいろ言われると嫌なので、集めるのは持ち主の了解を得たものに限っています。

 

一方、これは私の畑(梅・柿)の端の日陰部分に防草シートを敷いて、観察用の朽木を並べています。左側が林になっているのと、茂った柿の木の陰で薄暗い環境です。 

変形菌の発生をより確実なものにするためには、いわゆる人工接種を行う必要があると思います。

 

ここに、昨日のブログに書いたホソエノヌカホコリの子実体を朽木ごと持ち込んで、息を吹きかけると、煙のように胞子が飛散しました。変形菌の胞子接種が出来ました。簡単です。今年の秋にでもホソエノヌカホコリが発生すると良いですが。

 

 

また、これは現在寒天培地上で飼育しているイタモジホコリの黄色のアメーバを寒天ごと朽木に発生したキノコ(木材腐朽菌)の上に置いて接種しました。

木材腐朽菌を餌に増殖させて、子実体を形成させようとする試みです。昔の現役時代の仕事(研究)を思い出しました。