この前のブログでは古生代の化石に興味があって、中生代、新生代の化石にはあまり興味がないと書いてしまったのですが、今回は今から約180万年前(新生代)の昔の琵琶湖にたまった粘土の中から見つかったアケボノゾウの全身の骨格の化石を見てきました。(@滋賀県多賀町立博物館)

わざわざ見に行ったきっかけは、毎週金曜日に発行されるタブロイド判の「読売新聞 しが県民情報 1月27日号」に詳しく紹介されていたからです。

 

絶滅した古生代の生物の化石と違って、ゾウの化石はイメージしやすいですね。左下のゾウは4分の1のスケールで復元されたアケボノゾウの模型。この骨格標本は実物を誇張しているのかなぁ。小さいゾウの模型を4倍にしてもこの大きさにはならないと思いますが。

 

 

今から30年前の1993年2月に滋賀県犬上郡多賀町(多賀大社で有名)で発掘されたゾウの化石で、頭骨を除くほぼ全身の骨格が発掘されました。全身の骨の保存状態が良いことなどから、2022年3月にはこの多賀標本が国の天然記念物に指定されました。陸上の大型哺乳類の化石としては、このアケボノゾウが初めての指定です。

 

↓ 発掘された骨の化石の実物です。

↓ 象牙の化石など

 

メモ:多賀町でのゾウ化石の発掘から30年、天然記念物指定1周年の記念イベントが企画されています。詳細は滋賀県多賀町立博物館のホームページで。