地衣類の話です。以前ロウソクゴケという黄色の地衣類を溶かしたロウソクに入れると黄色いロウソク染めが出来ることをブログに書いたのですが、ダイダイゴケという地衣類を使うとオレンジ色のロウソク染めが出来るそうです。ダイダイゴケは古いコンクリート壁などに普通に生えています。
知人と地衣類の話をしていたら、岐阜県中津川市にある天然記念物「紅岩」というのを教えてもらいました。彼は行ったことがあるそうです。
岐阜県のホームページによれば、「JR中央本線恵那駅から・・・(中略)中津川市蛭川奥渡集落に至る。さらに、ここから東へ約1.5kmで紅岩に至る。この付近は標高500mで花崗岩からなる山で、この頂上近くに高さ27.3m、幅18.2mの大きな岩がある。この巨岩は南側にダイダイゴケ属の一種が寄生し橙色を呈し、遠望すると紅色に見えることから紅岩の名が付けられた。」
ホームページの写真を見ると圧巻です。地衣類もここまできたら立派です。
紅岩 - 岐阜県公式ホームページ(文化伝承課) (gifu.lg.jp)
↓ 拙宅近くの用水路のコンクリート壁に生えていたダイダイゴケ。ありふれた存在です。
↓拡大するとお椀状になっています。子嚢菌類のチャワンタケと同じ形態です。広い意味で子嚢菌類の仲間です。