タッパーに分注した寒天平板で粘菌アメーバを飼育していると、餌のオートミールの間を幹線道路のような主脈が結んでいるだけという感じで、支脈や毛細血管のような細脈はあまり観察されません。

 

 

 

一方、これは、粘菌アメーバが扇型に広がっていて、支脈、細脈がたくさん発生しているので、全体が黄色く見えます。

 

実は、これは粘菌アメーバが容器の端から寒天の裏側に廻ったためです。

寒天裏側の方が、本やネットの写真で見る粘菌アメーバのように横広がりに拡大していきます。

これは粘菌アメーバが支脈、細脈に分かれて広がると、表面積が増えて、水分が蒸散して生育に不利になるからだと思います。寒天裏側だったら、容器との間に挟まれて水分蒸散を気にすることがないので、粘菌アメーバ本来の姿になっていると思います。

 

寒天平板は固めに作ってあるので、寒天濃度を下げてみたらどうなるのか検討してみたいです。