昨日の続きです。デジカメ片手に実家近くの朽木のある所を散策しました。

 

先日ホソエノヌカホコリの未熟子実体を採取した枯れ枝を観察すると、アフロヘアになったホソエノヌカホコリが発生していました。これは軸の短いタイプだと思います。枯れ枝や朽木の裏側の面に変形菌が多く発生していました。これは裏側の面の方が水分が多いためかもしれません。下向きに発生しているのはそのためです。

 

 

これは、キカミモジホコリが成熟して、表面の子嚢壁が割れて、中の胞子が現われています。(これは採取して、自宅でポリ容器に入れて2日後の写真です)

googleでチョコチャンククッキーを検索して、それらの画像を見ると、某大型量販店の商品の中にイメージの似たクッキーがありました。

 

 

 

これはススホコリです。周囲の朽木での発生状況などを勘案すると発生した直後はもっと黄色かったと思います。すると、ススホコリの変種のキフシススホコリの方だと思います。表面を覆う黄色っぽい皮層の間から黒っぽい胞子塊が見えています。

 

 

私の観察ではススホコリなどの各種変形菌は6月から7月にかけて多く発生しました。その時は、太い朽木の丸太を覆いつくすほど発生することもありました。しかし、この時期は、その時発生しそこねた変形菌がぽつぽつと散発的に発生している感じです。

私が座右の書としている、変形菌入門(文一総合出版)や変形菌(山と渓谷社)を飾っている奇麗な変形菌の写真を提供されているプロカメラマンの一人、Tさんはプロフィールの中で「変形菌 Myxomycetes(技術評論社)」の編集をきっかけに変形菌の魅力に取りつかれ本格的に撮影している」と述べておられます。私も、変形菌の魅力が分かるような気がします。