仙台市青葉区(中心部) | みやぎ土壌調査プロジェクト

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自衛の観点から、自宅近隣植え込みを調査された方の調査結果もこちらにアップさせていただきます。


仙台市青葉区(中心部)の土壌調査結果です。


個人が特定される恐れのある場合など、本筋から離れた議論を避けるため、採取場所の詳細は公開できませんのでご了承ください。


表土5 cm 植え込み 震災後手をつけていない土・雨どいの下などではない土(10月中旬採取)


セシウム134 240 Bq/kg

セシウム137 330 Bq/kg


セシウム合計 570 Bq/kg



この数値に、原子力安全委員会の計算である×65 を用いまして、1平方メートルあたりの汚染数値(Bq)を計算しますと、


570×65= 37,050 Bq/㎡、となります。


 

汚染の具合は100m違えば倍も違い、まだらであることがよく知られていますので、参考にとどめておかねばならない留意点がございます。


37,000Bq/㎡以上が汚染区域とされたチェルノブイリの数値を考えますと、対応を早急にすすめなければならない地域であることがうかがえます。


チェルノブイリとの比較に疑問を持つ方もいらっしゃると思いますので、少しここで考えてみたいと思います。

チェルノブイリでは、事故の5年後に、私たちがよく見る汚染マップが作られました。(それは、次々と広がる子どもの症状を受けて(逆にそれがマーキングされる形で)できたといいます。)

今回との違いは、チェルノブイリの事故ではセシウム137がその汚染のほとんどだった点です。

東京電力福島第一原発事故の比率は、それに対し、今までの数値から

セシウム134 : セシウム137 はおよそ 4 : 6 と考えられます。


ガンマ線エネルギーについては、セシウム134 はセシウム137の2,5倍あるといわれます。

なのでチェルノブイリのときのエネルギーと単純比較すると、現在は

チェルノブイリ : フクシマ = 5 : 8 でありますから

チェルノブイリの同じ数値よりも高いガンマ線エネルギーの中で生活していると思われます。


半減期については、セシウム134 は2年後に迎えます。(セシウム137は半減期30年)

なので、2年後の汚染度についてシュミレーションしたいと思います。


セシウム134 : セシウム137 は4 : 6 ですから、現在の数値の8割と考えるのが自然でしょう。

青葉区のこの土の場合、

37,050×0,8=29,640 Bq/㎡、となります。


ちなみにこの2年後の数値は、チェルノブイリ事故数年後のキエフ(29,900Bq/㎡)と同じ汚染度です。

もちろんロシアの土と日本の土は違うでしょう。

単純比較は、できないでしょう。

しかし過去に学ぶにはチェルノブイリしか前例がありません。



仙台市は、いわずと知れた、100万人都市です。

みなさんは、この数値を、どうみますか。