東松島市 | みやぎ土壌調査プロジェクト

みやぎ土壌調査プロジェクト

ひとりでも多くの子どもの健康と それをとりまく環境を守るために。

わたしたちは大切な人を守る権利があります。

民間人の 民間人による 民間人のための 自衛調査。

 知りたい人に勇気をください。

現実に立ち向かう勇気を わけてください。

いただいた募金で、東松島市内の土壌調査をいたしました。賛同いただいた方々に深く感謝申し上げます。


東松島市では、震災で、市街地の約60%が浸水し、家屋全壊2,133戸、半壊・破損4,160戸、
床下浸水2,659戸(概数)の住宅被害が出ました。

JR仙石線の車両前側2両が折れ曲がり住宅地内に流された映像がご記憶におありの方も多いのではないでしょうか。


個人が特定されるなど、本筋から離れた議論を避けるため、採取場所の詳細は公開できませんが、


表土5 cm 個人宅 

震災で波をかぶりがれきを処理した地域・これから人が住むかどうかまだ方針がない地域

雨どいの下などは避けた土(10月上旬採取)


セシウム134 220 Bq/kg

セシウム137 250 Bq/kg


セシウム合計 470Bq/kg


㈱八進さまにて

EMFジャパン製EMF211型γ線スペクトロメータ Nalシンチレーション を用いた測定法


 

この数値に、原子力安全委員会の計算である×65 を用いまして、1平方メートルあたりの汚染数値(Bq)を計算してみますと、


470×65=30,550 Bq/㎡、となります。


この数字は、37,000以上が汚染区域とされたチェルノブイリの参考値からみればそれを下回る数字ですが、がれき処理をしてもこの数字であることに、驚きます。


処理をしていないと一体どのくらい降ったのか、ここからは予想ですが、

30,550×1.5=45,825Bq/㎡、30,550×2=61,100Bq/㎡となります。

以前、がれき処理をした場所50%+していない場所50%の土を混ぜて検査してもらったことがありました。結局これではピンポイントの汚染度を示すものとしては見合わないので数値も場所も言えませんが、のちに処理していない場所だけを計りましたら、その値のおよそ2~4倍の数値が出たのです。がれき処理をされた場所が比較的少ない値を示すものとおもいましたから、今回は驚いたわけです。


沿岸部では、市や町のほとんどが波がきて、波をかぶってしまった場所でもこれから居住する選択をする自治体もあります。まだまだ復興方針がみえない自治体が多いのですが、町の再興とともに、何とか放射能対策・・・住み続ける方々のための対策を、善意ある形で実現していただくように、なにとぞお願いしたい気持ちでいっぱいです。