東日本大震災の教訓(139):洪水 | 安部孝(あべたかし) 元宮城県議会議員 〈急がず休まず〉

安部孝(あべたかし) 元宮城県議会議員 〈急がず休まず〉

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、
    成らぬは人の為さぬなりけり」
            (上杉鷹山)

 

地震と大雨・洪水の追い討ち!

 

 

✰大震災の後、余震はずーと続いていました。だんだん回数や規模は小さくなりましたが、油断ならない状況でした。そんな震災の復興が道半ばにも関わらず「大雨・洪水」などの自然災害は、容赦なく襲いかかります。震災の復旧と復興を進めながら、自然災害の改修も併せて迅速に行うことが大切です。

 

 

平成23年9月23日に発生した台風15号は、19日日本に上陸し、21日には静岡県・東海地方エリアそして東北地方を襲いました。石巻市で総雨量約300ミリ越え、石巻雄勝では530ミリ、女川450ミリ、名取330ミリと記録的な大雨になり被害をもたらしました。

 

  

 

新川や七北田川・女川等に越水や決壊が起こりました。河川・農地・道路・住宅等に大被害をもたらし、避難世帯も約16000世帯に及びました。

 

 

大震災復旧の最中での大雨・洪水、二重の苦しみをもたらします。震災の復旧と自然災害の復旧は時として重なるのです。復旧の早期化が必須です。