雅紀のナカに入ることはできなかった。
でも、雅紀の腿を使って疑似体験は、した。
前からと後ろから。
ヤるとこんな風に雅紀を見れるんだって、俺はすっげぇ変に興奮した。
俺しか知らない、俺しか見ることのない、むちゃくちゃキレイで、エロい雅紀。
さよならチェリーくんにはならなかったけど、チェリーくんには刺激の強い疑似体験だった。いくらでもできそうな勢いだった。
雅紀がタオルケットでみのむしになってる。
ちょっとぐったり気味。
「おい、みのむし雅紀」
「…………みのむし、だよ」
「認めるのは新しいパターンだな」
ころんってこっちを向いたみのむしをすかさずつかまえて、腕に抱いた。
「ごめんね、しょーちゃん」
「何が?」
「最後まで、できなくて」
「だからいいって」
「…………うん」
「やめたの俺だし。疑似体験、したし」
「…………うん。何か、何かさ………スゴかった、ね」
思い出したのか、かああああって赤くなってる。
この、さっきまでとのギャップが。
「とりあえず、1本から慣らしていこうな」
「慣らす?」
「…………ココ」
雅紀の、俺たちが繋がれる唯一の場所をタオルケットの上から撫でれば、ひゃああって、悲鳴があがって。
「あ、あの、しょーちゃん?」
「んー?」
「最終的には、何本、なの?」
「3本じゃね?」
「さ……………」
絶句。
これは言わない方が良かったか?って、ちょっと後悔。
雅紀がもぞもぞとタオルケットに潜っていく。
「最終的には、興奮した俺のジュニアが入るんだよ」
「ううううううう」
「うううううううって何だ、うううううううって」
「本当に、入るの、かな」
顔は見えないけど、不安そうな声。
ミルクティー色の髪の毛だけが見えている雅紀を、もっと力を入れて、抱き締めた。
「入る」
「…………うん」
「入りたい」
「…………うん」
「雅紀が好きだから、雅紀に入って、繋がって、全部を俺のものにしたい」
「…………うん」
雅紀が、今度はもぞもぞと出てくる。
赤い顔。
目も、まだ赤い。
「しょーちゃん………」
「ん?」
「もうちょっと、さ」
「うん?」
「もうちょっと、だけ」
やらしいこと、しよって。
雅紀の長い腕が、俺の背中に、絡んだ。