◆映画『英国王のスピーチ』 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
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▼写真AC:Kakarakauriさん提供のフリー素材


1925年、世界最大の博覧会の閉会式のスピーチに、ジョージ5世が次男のヨーク公爵を指名した。
全世界にラジオ放送。
ヨーク公爵(バーティ:コリン・ファース)は緊張で青白い顔となった。

1934年
どの医師も、バーディのどもりを改善できなかった。

ハーレー街「言語障害専門医 ライオネル・ローグ」の表札。
ヨーク夫人(ヘレナ・ボナム・カーター)が、夫に内緒で相談に現れた。

ヨーク夫人「(こちらに)診療に来てください」
ローグ医師(ジェフリー・ラッシュ)は往診を断った。
夫人は海軍時代の偽名を使っていて、夫が誰かを明かした。
ローグは驚いたものの「信頼と対応な立場が必要です。例外なし」
バーティは、自宅で娘2人をかわいがっていた。
ローグは役者志望でオーディションを受けていた。
年齢とオーストラリアの訛が障害となっていた。

冬のある日、ヨーク夫人はバーティを説得して、ローグを訪ねた。
ローグ「ここではお互い対等で」
バーディは、質問にうんざりして「吃音症でかんしゃくもち。普通にしゃべった記憶がない」
ローグ「原因は」
バーディ「原因など知るもんか。どもるんだ」
ローグは次に「賭けよう。本が読める様になる」
バーディ「無理だ」
ローグ「まだ終わりじゃない。声を録音し聴かせてあげよう」ヘッドホンを出した。
クラシックを高音量でかけ、同時にしゃべらせた。
バーディ「絶望的だ。私に向いていない」帰ることにした。
録音は無料と言って、レコードを渡した。
ヨーク夫人「残念ね」

1934年クリスマス
バーティは父からスピーチを命じられた。
「兄に変わりお前がスピーチする機会も増えるぞ。やってみろ」

失意の中、家に戻りローグからのレコードをかけた。
(バーティは)普通にしゃべっていたのが聴きとれた。
すぐさまバーディはローグのもとに戻った。
バーディ「引き受けてくれるか」
ローグ「分かりました。アゴの筋肉の緊張をほぐし、難解な言葉で舌を鍛える。腹がたるんでいる。横隔膜を鍛えないと。基本です」
バーディ「私とともに催しなどに来てもらえるか」
ヨーク夫人「最大限のご協力をお願いするわ」
特訓のような診療がはじまった。

1936年 サンドリンガム
兄・ディビットが乗っていたプロペラ機が降りてきた。
父・ジョージ5世は死期が近づいていた。
母親から「“時”が近づいているようです」
そして兄に「国王万歳」

殿下がローグを訪ねていた。
父の最期の言葉「バーディには他の兄弟よりはるかに根性がある。私の兄は・・・」
ローグ「(スワニー川でも)歌え」
バーディ「歌う気などない」
ローグ「兄が即位して、どうだ」
バーディ「これで私は王になれない。ほっとした」
ローグ「歌ったら、どもっていなかった」
その後、生まれは左利きで右に矯正されたこと、最初の乳母からいじめられたこと、末っ子のジョニーは13歳で世を去ったことを語った。

スコットランド・バルモラル城(ディビットの屋敷)
バーディはディビットに「職員を80人解雇して彼女に真珠を買うのか。公務を怠るな」
ディビット「彼女(ウォリス)は離婚する」
バーディ「教会は離婚を認めない」
突然ディビットは「演説の練習もしているという噂だ。国民に語りたいか?ババババーディ。兄が弟から蹴落とされるなんて、まるで中世だな」

ローグの元でバーディ「自分の兄なのに、何も言い返せなかった」
ローグ「なぜ兄だと話せなくなる?罵倒する言葉はよどみなく出てくるのに」
ローグ「貴方が代わって王に・・・」
バーディ「反逆罪だ。私に向かって命令するな。診療は終了する」

首相官邸
首相がバーディに「王が好き勝手なさるなら・・・内閣総辞職です」
バーディが兄を訪ねたところ「僕は去る」
バーディ「容認できない」
ディビット「彼女と結婚する」
バーディ「それはひどい話だ。誰も望んでいない」
ヨーク公に継承が移された。

1936年12月12日
セントジェームズ宮殿での王位継承評議会を終えて、娘たちが「陛下」
バーディはゆううつになった「戴冠の儀式がある。僕は王なんかじゃない」
ヨーク夫人「ステキな吃音。しあわせになれそうだったから一緒になったのよ」と励ました。

バーディはローグの元を再び訪ねた「私の前任者は生きているし、王にふさわしい。最悪だよ」
ローグ「もう自分の道を生きている」
ローグの妻が家に戻って来てびっくり。バーディが患者だと聞かされていなかったため。
「ジョージ6世だ」と紹介した。

教会の見学。
ドクター・ローグを紹介し、式への出席も認めたので大主教が驚いた。
バーディは「資格もない役者のなりそこない」だと言った。
ローグ「私の役目は自信を持たせることだ」
バーディ「罠に陥った、狂気の王。人々を失望させる王」
ローグが勝手に戴冠式の椅子に座ったので怒った。
ローグ「貴方は忍耐強く誰よりも勇敢だ。立派な王になる」
大主教「別の医師を」
バーディ「これは私の問題だ」
大主教「では仰せのとおりに」
ローグ「稽古するか?」

家族で見た戴冠式の映像の後に、ヒトラーの映像が映った。
バーディ「何て言っているかわからないが、演説がうまいな」
ボールドウイン首相が辞任し「まもなく戦争に突入する。陛下に最大の試練が訪れるでしょう」

1939年9月3日、英国とドイツが戦争

ローグが宮殿に呼ばれた。
王のスピーチまであと40分。
練習もうまくできなかった。

バーディはマイクの前に立った。
妻「うまくいくわよ」
バーディ「結果がどうあれ、君には心から感謝している」
ローグ「ナイト爵に?頭を空にして私に言うんだ、友達として」

合格点の出るスピーチだった。
録音スタッフからも拍手。
ローグ 「“W”のところがつかえた」
バーディ「わざとだよ。私だとわかるように」

周りの者からも「陛下、見事なスピーチでした」
バーディ「最初の “戦争スピーチ” だ。この先何回も行わなくては。ありがとう、ローグ。お手柄だ。わが友よ」
ローグ「ありがとう陛下」
今回の成功で、さらに2人の友情が高まった。
妻「ありがとう、ライオネル」

宮殿の窓から群衆に向かって手を振った。
キリリとしまった国王の表情だった
後ろからローグが見届けた。

1944年ジョージ6世はローグにロイヤル・ヴィクトリア勲章を授与。
毎回戦争スピーチにはローグが立ち会った。
抵抗運動のシンボルとなった。
(2010年 トム・フーパー監督作品)


『007 ダイヤモンドは永遠に』の記事はこちら(2022年1月26日)
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では、明日。