◆三谷幸喜の映画『12人の優しい日本人』 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

▼PhotoAC:くろてんさん提供のフリー素材


もしも日本に陪審員制度があったら、という架空の設定。
評決が出るまで、12人は部屋に閉じ込められた。
守衛はたった1人。

1号が陪審員長となり、決を取った。
全員一致が原則。
無罪11人。
2号(相島一之)は有罪に1票挙げた。
「もっと話し合いましょう」と張り切っていた。

5号はポケベルが鳴り、部屋を出て公衆電話を使おうとしたが、守衛から止められた。

11号(豊川悦司)は「正当防衛。どうせ執行猶予になるんだから無駄な手続き」と無罪を選んだ。

無記名投票
決を取って1対11だったら、2号は諦めると言った。
「2票あったら話し合いを続行する」
全部で13票あったことがわかり、同じ筆跡だった。
2号が「有罪」と2枚書いていたことがわかった。
9号が有罪に変更し、話し合いは続行された。

喫茶店の出前が届き、休憩時間になった。

彼女は殺すつもりで言ったのではないか?
「死んじゃえ」
これは計画的な犯行を意味する。

4号が有罪に変えた。
10号の婦人は鼻血を出した。
2号のことを、心がねじ曲がっている人だと言った。

4号はきちんと裁判の様子をメモを取っていたし、自分の人を見る目は確かだと言い放った。
9号が4号に「私が歯医者に見えるかね?」
4号「はい」
9号「いや、銀行員だ。話し合いを続けるためにわざと有罪にしたんだ。無罪に変える」

被告は出かける前に、子どものためにピザを頼んでいた。
これは、出かける前からの計画殺人ではないか?
9号も有罪に変えた。

陪審員長も「無罪」なため、6対6になった。
無罪の5人を一番怒鳴る7号(梶原善)が外に集めた。
「だんまり作戦だ。評決不一致に持ち込む。悔いのない人生を」

3号は勝手に退席しようとして、みんなから抑えこまれた。

「有罪、ただし傷害致死」と書き加える案には、反対意見が出た。

3号のおっさんは無罪を主張した。
「朝までやってもいいぞ。フィーリングで勝負するしかない」
10号の婦人は「何か違うんですよね」と言いながらも「何か」が説明出来ない。

9号が提案した評決不一致には、5票しか集まらなかった。

今まであまり意見を述べなかった11号が覚醒した。
「弁護士なんだよ俺」
「ピザを頼んでみよう。5歳の子どもが1人で食べられるのかどうか」
子ども1人ではピザ1枚は無理、被告の女性は帰って来て、一緒に食べることを想定したのであろう。

証言者としての、通りがかりのおばちゃんの証言の信憑性が怪しくなった。
裁判で何度も聞きちがいをしていた。
「死んじまえ」は「ジンジャーエール」に聞き間違えたのでは?

被害者は自殺したのでは?という意見も出た。
11号は「飛躍しすぎているが可能性はある」
みんな「無罪」に傾いた。

最後に「1人有罪」で残った2号は「彼女が殺したんだ。人を外見だけで判断しちゃいけない。あんな、男を見捨てるような女、無罪なわけがないじゃない」
鋭い意見「ここで裁かれているのは被告であり、あなたの奥さんじゃない」
この一言で2号がぐらっと来た。

全員一致の評決が出たと、守衛にインターホンで連絡があった。

3号「あなたが弁護士で良かった」
11号「役者なんですよ。一度弁護士の役もしたことがあるんです」

9号は4号に「本当は歯医者なんですよ」

(1991年作品)
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ヘンリー・フォンダなどの1957年アメリカ作品の「12人の怒れる男」のリメイク?
あちらはシリアスドラマ。
こちらはコメディ。
さすが三谷作品、映画館で上映された時に、ゲラゲラ笑わせたと思われる小ネタが満載。
裁判員制度(平成21年度スタート)が始まる前。


『ザ・マジックアワー』の記事はこちら(2021年4月11日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12667260294.html

では、明日。