◆岡田准一の『海賊とよばれた男』 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
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▼写真AC tommydesignさん提供のフリー素材


1945年8月17日 鉄造60歳。
鉄造(岡田准一)「発表がある。よう無事でいてくれた。まずは言いたい。この国は再び立ち上がる。これからは石油が必要になる。下を向いている暇はない」
リストラがあるのではないかと戦々恐々だった店員たちは一安心。
鉄造「1人も首にはせん」
甲賀(小林薫)、柏井(野間口徹)らの幹部は大反対した。
鉄造「仕事はないない言うちょらんで、作るものや。なんとしてでもみんなで食いつなごうや」

石油配給統制会社に来た。
「あんたのところでは国内で石油を扱うことは出来ません」
頭を下げても、相手にされなかった。
自宅に戻り、頭に来て机を叩いた。

大正元年・鉄造27歳
日邦石油・下関支店。
機械油のセールスに出かけたものの、石炭があるからと相手にされなかった。

北九州・門司に戻ってきた。
借金が返せなくて木田(近藤正臣)を訪ねたところ、とことん頑張れ、と葉っぱをかけられた。

鉄造がモーターを引っ張って来た。
試してみたら、軽油でも動作した。
鉄造「さあ、軽油を買い叩け」
国岡商店の旗を立て、船で出かけた。
静かな海だった。
直接海の上で船に石油缶を売った。
下関清水屋から文句が出た。
海賊だと後ろ指さされた。

長谷部や東雲も新店員になった。
船が二隻から三隻に増え商売は順調、船も大きくなった。
下関清水屋の小さい船が、通さないと意気込んでいたが、強行突破した。

兄(光石研)が、縁談話を持ってきた。
木田に相談しにきた。
初夜を迎えた。
「よろしくお願いします」と入ってきたのは、
ユキ(綾瀬はるか)。
住み込み店員たちも朝食のおいしさに目を輝かせた。
国岡商店の朝が明るくなった。

1945年銀座・鉄造60歳。
海軍大佐の藤本(ピエール瀧)から、ラジオ修理を扱うように勧められた。
石油が扱えない今、手がけることを決めた。
藤本も仲間に入れたが、銀行から融資ができなかった。
鉄造は「熱が足りない」と葉っぱをかけた。

柏井とペアを組んで、目の前でラジオを修理して、銀行員を驚かせた。

帰国した軍服の若者たち。
東雲が小松、渡辺、太田を連れ戻って来た。
ラジオ修理を始めたのを見て、びっくりした。

日比谷GHQ本部
武知(鈴木亮介)が通訳をしていた。

GHCから、石油を扱う前の案件を引き受けるかと持ちかけられた。
石油配給統制会社は、誰もやりたがらなかったが、鳥川(國村隼)はいい業者があると思い付いた。
東雲は志願して担当になった。

横浜・旧海軍タンク
残っている石油を取り出さないと、輸入出来ないことになっていた。
東雲はタンクの底を見たが、使い物になるか不安だった。
割りに合わないと、人足は逃げてしまった。
東雲は、撤退することを決めた。
翌朝、「店主から続けてくれ」と言われた。
東雲は仲間を説得して、やり遂げる覚悟を決めた。
手作業でバケツリレー。
鉄造も働きを見に来て、1人1人に声をかけた。

1947年商工省
鉄造のもとに武知通訳がやって来て、店員にして欲しいと来て、即断即決。

「国岡はなぜ嫌われているんだ?」
GHQは肩入れし始めた。
笑いながら、横浜タンクを空にする作業をしているところを見て、心を動かされていた。

まもなく石油の輸入が再開される。
石統は廃止されることになり、正式な石油取扱業者になる。
鉄造はメジャーと戦うことに決めた。

1917年12月満州
鉄造32歳
雪の満洲に、長谷部(染谷翔太)と着いた。
ドアを激しくノックした。
門前払いのところを無理矢理入れてもらった。

マイナス20度で固まる油の弱点を聞き、メジャー攻略の突破口にできると思った。

日本に戻り、早速マイナス20度でも凍らない油の開発に取り掛かった。
夜遅くまで作業し、待ちくたびれたユキはうたた寝してしまった。
兄さん家族が寄った。
甥っ子の大介も大きくなった。  

1918年
満州の案件がうまくいって帰ってきたら温泉に連れて行くと言った。
ユキの目が輝いた。

満州・満鉄本社
鉄造は課度用を訪ねたが、歯が立たなかった。

連日列車事故を起こし、満州に呼ばれた。
テストは成功。
しかし、「メジャーを怒らせたくない」と採用ならなかった。

鉄造は帰国した。
部屋にユキを見に行ったところ、兄がいた。「実家に帰した」
ユキの手紙を渡された。
「孤独が募るばかり、お暇をいただきどうございます」

この後、国岡商店は大陸に販路を拡げ、目覚ましい発展を遂げた。
1941年12月、太平洋戦争勃発

1942年、鉄造 57歳
陸軍省に招かれ「南方石油政策」を見せられた。
南方地域における石油配給に関する計画書。
「もし国岡さんに頼んだら、どうされます?」
長谷部は、計画案の10分の1の200人でやってのけると言い切った。
鳥川に軍が「白紙にする。欲張りすぎたな。別の会社に任せる」

1945年春、鉄造 60歳
現地での働きが評価され、陸軍の飛行機に便乗するとのこと。
しかし、民間機なのに敵軍に撃墜され、長谷部は帰らぬ人となった。
連絡を受けた鉄造はガックリして、嗚咽した。

念願の石油販売業者の指定を受けた。

パシフィックとの提携話が持ち上がった。
株の50%の譲渡と、取締役を送り込むことを条件と伝えた。
鉄造「ナンセンス。それは提携ではない、買収だ」と怒った。
満鉄で戦った時の外国人だった。

鳥川「あんたのことは好かんが、同じ日本人がメジャーに一捻りされるのを見るのはたまらん。今からでも、どこかと提携できないのか?」
鉄造「石油は国の血液やろうが。その全てをメジャーに抑えられるのは、絶対に避けなければいかんと思ってます」
帰り際に「国岡さん、あんた昔、海賊と呼ばれてたんだってな」
大手は全てメジャーと提携し、孤立した。
週刊誌は、マンガで鉄造のことをサムライだと揶揄した。

1951年、日承丸の船出。
華々しいパレード。

東雲「これからは世界中どこへでも買い付けに行けますねえ」
国岡の輸入ガソリンのスタンドも完成した。

しかし、非常に強い風が吹いた。
どの提携先も取引を断ってきて、石油の供給先を失った。
メジャーが本気で国岡商店を潰しにかかった。
定和銀行も取引停止と言ってきた。
店員たちを自宅待機させた。
鉄造は船に乗って海賊呼ばわりされた昔を思い出した。
「一丁やってやろうやないか」

世界地図を叩きながら鉄造は「メジャーの息のかかった地域は必ず裏切って来る。メジャーと無関係の石油がうなっている取引先、イランと取引を始める。これは社運をかけるに相応しい案件だ」
武知通訳も「ペルシャ湾が封鎖されています」
鉄造「日承丸はアバダンに送る」
東雲「リスクが大きすぎます。また店員を戦場に送るのですか。あんた戦争行ってないじゃないか」と批判した。
甲賀は東雲をビンタした。「もうだまっておけ」
鉄造「英国は日承丸に手だしすることはない」
東雲「これは命をかけたパクチです」
鉄造「これをばくちというのなら、この会社はずっとバクチを打ち続けてきたんよ」

東雲は、日承丸の保険の交渉を命じられた。
甲賀は2人になって東雲に
「我が店主は、企業家の顔を被った海賊やぞ」

鉄造は、盛田船長(堤真一)に「頼みがあって来た。アルバンドに乗ってもらいたい」
盛田「ええ行きましょう」
鉄造「危険な航海になるかもしれんぞ」
盛田「店主が行けと言うなら、我々はどこへだって行きます。それが我々の仕事です」
鉄造は出航の日を見届けた。
乗組員は、イランに行くことは知らなかった。

長谷部を思い出し鉄造は、東雲に「もしあの船が万が一帰って来なかったら、俺も生きてようとは思わん」

甲賀は、鉄造の代わりにアルバンドに行けと電報を打った。
船長は鉄造からのメッセージを乗組員を集めて読んだ。
「今まで、黙っていてすまなかった」
船員はみんな理解してくれた。

イラン・アルバンド川河口。
日承丸は、現地で歓迎を受けた。
ニュースは鉄造にも伝えられた。
鉄造「本当に危険なのは、ここからだ」


盛田「シンガポールの軍港は、イギリス領だ」
そこらじゅうに沈められた船が見え、緊迫が迫った。
目の前に軍艦が立ちはだかった。
相手は銃口を向けて来た。
盛田「このまま突っ込め」
すれ違ったが、英国軍艦は攻めて来なかった。
ホッとした盛田。

川崎油槽所に日承丸が現れた。
鉄造は盛田や船員たちにねぎらいの言葉をかけた。
「国岡のもんが、油持って来たけん」
と、幹部が声を揃えた。

数ヶ月後、イランではクーデターが発生。
国岡に協力的だったモサデク政権が倒された。
この政権崩壊はCIAが演出したと言われている。

1981年、鉄造96歳
車椅子に乗る鉄造。
小川初美という女性(黒木華)・ユキの兄弟の孫が国岡商店のスクラップをくれた。
「大叔母は出ていったのではなく、身を引いたのだと思います」
群馬の老人ホームで息を引き取ったと聞き、
「そんな近くにおったんか」
2人の写真を手に涙を流した。

そんな鉄造も、病院で「今夜が峠だ」と言われていた。
最後に右手を出した。

鉄造の想像、旗を振って油を売りに船に乗っていた。
その中には幹部たちが、ユキまでも乗っていた。
「国岡のもんが、油持って来たけん」

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登場人物名が表示されなかったため、わかりにくかったが、ネットの「キャスト」ページでフォロー出来た。
ただ、國村隼との関係はわかりづらかった。
三谷幸喜作品の常連・小林隆はどこ所属?
謎は小説を読まないと、解き明かせない。

それにしても、時代をバラバラにして流すことに、どんな効果があるのだろうか。
わかりにくいったら、ありゃしない。

鉄造は再婚しなかったのだろうか?


『レッドオクトーバーを追え』の記事はこちら(2021年1月10日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.jp/miyacar/entry-12648695489.html

では、明日。