◆NHK大河ドラマ 麒麟がくる 第15回/第16回 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
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第十五回 道三、わが父にあらず
1554年、利政は仏門に入り道三と名乗り、家督を嫡男の高政に譲った。

二月後、煕子が十兵衛の部屋へ。
夜更けに十兵衛は光安から呼び出された。
道三の次男の孫四郎は、高政が家督を継いだことに不満がある。
「必ずや織田信長殿に敵対し、大きな争いを引き起こすことになる」
光安「孫四郎様はどうなさりたい?」
孫四郎「このまま兄に、この美濃を任せておくわけにはいかぬ。その先陣に明智殿に立っていただきたい」
十兵衛「その儀、お断りいたします。わずかふたつき・みつきでそのような断は下せませぬ」
孫四郎は、怒って席を立ってしまった。

稲葉山城
高政「弟の孫四郎の件で申しておきたいことがある」
十兵衛「ほう」
高政「一昨日の夜、孫四郎とその取り巻きの者が、明智の城へ行ったであろう。帰蝶が糸を引っぱっている。わしに敵対する国衆をまとめようとしている。父上の間違いは、孫四郎を甘やかしたこと。織田のうつけを高く持ち上げたこと」
十兵衛「織田信長殿との盟約はどうするつもりだ?」
高政「いずれ、見直さざるを得ない。その前に清須にいる彦五郎殿と今川殿が信長を一揆に討ち果たすかも知れぬ」
十兵衛「彦五郎様と会って、そういう話をされているのか?」
高政「彦五郎様は礼を尽くされて参られた。今日も碁を打ちに参られる。合わせようか?」
十兵衛「それには及びませぬ」
高政「十兵衛、帰蝶も信長も、今日までわしに何も挨拶もない。この城を継いだわしに文一つよこさぬ。そこへ持って来て孫四郎を・・・。十兵衛、そなたはわしの味方である、そうであろう」
十兵衛はうなずいた。
高政「ならば尾張へ行き、帰蝶にくぎを刺してもらいたい。孫四郎に近づくな。さもなくば、わしにも覚悟がある」

人相のよくない彦五郎とすれ違った。

道三は、みるみる鉄砲の腕が上がっていた。
十兵衛「鉄砲組の足軽ぐらいには」
道三はハハハと高笑い。
十兵衛「私は帰蝶様にお会いしても、丸く収めることは出来ないと存じます。高政様の使いで行くとなれば、なおさらです。追い返されるに決まっています。恐れながら、かかる混乱は、殿がはっきりと道筋をつけずに、家督をお譲りになられたからだと存じます。皆戸惑っております」
道三「道筋をつけてから、身を引くべきであった?道筋などあるのか?わしは、己が正しい道の上を歩いて来たなどとは、みじんも思わぬ。無我夢中でこの世を泳ぎ渡って来た。高政もそうするほかあるまい。力があれば、うまく生き残れよう。わしはいずれ消えてなくなる。帰蝶には伝えてある。武運つたなく信長殿が彦五郎殿に負けるようなら、身一つで帰って参れ。高政が食いぶちくらいは用意するであろうからな」
十兵衛は黙って聞いていた。
道三「しかしわしは、あの信長という男はそうやすやすと負けるとは思わぬ。高政とうまくやれ、孫四郎はきつく叱っておく。行け」
十兵衛「殿は、何ゆえ今、家督を譲られたのですか?」
道三「そのような大事な話、ただでは話せぬわ」

尾張・清須で異変が起きた。
尾張守護・斯波義統は清須城にいた。
織田彦五郎の家老・坂井大膳によって暗殺された。
義統の嫡男・義銀は難を逃れて向かった先は織田信長の元であった。
信長「身を盾に変えお守りいたす所存にございます」
義銀「頼りにしておるぞ。わしは彦五郎が憎い、坂井大膳が憎い」
信長「この信長が清須攻めの先陣を切ってご覧に入れます」
守山城城主・織田信光のところに帰蝶が行っていた。
帰蝶「敵討ちと申しましても、清須を攻めるのには大軍を要します。迷うております」
信光「わしも彦五郎から碁を打ちにと誘われておる。信長殿はわしをお疑いにならぬか?」
帰蝶「彦五郎殿も、波家の若殿をこちらに抑えられ、焦っておいでなのでしょう。仲間を増やしたいのでは、碁の仲間を・・・。叔父上が心変わりされるとは、誰も思いませぬ。

清須城
碁を打つと見せかけ、信光は彦五郎を暗殺した。
信長は直ちに義銀を擁し清須城に入城した。
反信長の牙城は、あっけなく信長の手に落ちたのである。
この事実は周辺の国々に衝撃を与えた。

稲葉「清須とその周辺の城は、次々と信長の配下に入り、岩倉城の織田以外は・・・」
高政「尾張は信長のものか」
稲葉「道三様は大喜びで、周りの者に、わしの目に狂いはなかったと手放しで自慢しておられるようです。孫四郎殿は帰蝶殿に祝いの名馬を贈ったと聞きます。
用心なされた方が良い。尾張の後押しで孫四郎様がこの城の主にとって変わると思っておるかも知れませぬ」
高政「弟たちの思うようにさせぬ」

駿府
雪斉は、彦五郎が討たれたという知らせに驚いた。

東庵は、駒に鴨子芹(薬草)を買いに頼んだ。
雪斉「織田信秀のせがれは、大うつけと噂されておったが、そのうつけが尾張を手中に収めんとしている。由々しきことじゃ」

藤吉郎は駒に「何か礼をしたいのじゃ。なんでも言うてくれ」
駒「何もありません」
藤吉郎「わしは侍になるのだ。尾張へ行く。字を教わりたい」

高政が病になったと聞き、孫四郎と喜平次が見舞いに来た。
孫四郎は喜平次とともに、日根野備中守に暗殺された。
道三は悲しみ、怒り狂った。
「誰が、誰がこのような仕打ちを・・・。美濃を手に入れた褒美がこれか?」
そして「高政!わしの手を汚しおったな。許さんぞ」

藤田が十兵衛に報告「高政様の意を受けた者が斬ったと・・・」
十兵衛「道三様はどうされた?」
「わかりませぬ。高政様は稲葉様などの側近を城に集めたと聞きました」

高政「わしは道三の子を斬ったのだ。道三は我が父にあらず」

道三は、稲葉山城から脱出し、美濃の北の大桑城を目指した。
国を二分する戦の前触れであった。


第十六回 大きな国

光安「戦になってもおかしくない。そうなれば、我らはどう動く? 大桑城にはせ参じるか、高政様に味方するか」
十兵衛「そうならぬよう、手を尽くすしかありませぬ。叔父上、私を尾張に行かせてください」
十兵衛「戦になるかならぬかは、帰蝶様次第かも知れませぬ」

尾張・清須城
帰蝶「憎きは高政、もう兄とは思わぬ」
十兵衛「高政様も高政様なれど、そこに追い込んだのは帰蝶様ではありませんか?美濃のことは美濃に任せて、外からの手出しはお控え願いたい」
帰蝶「そうは参らぬ。そなたは頼ってきた孫四郎を帰した。これ以上話しても無駄じゃ、帰れ」

隣で話を聞いていた信長「親父殿は2000か3000、高政様は国衆を集めて1万。今は戦をすぺきではない。まず御身を守ることが肝心ぞ」

駿河でも異変が起こっていた。
太腹雪斎が病死した。
東庵と駒は臨済寺で缶詰にされていた。
東庵「隣国に喋られては都合が悪いからじゃ」
駒は、夜国境まで連れだしてくれと菊丸に頼んだ。

高政「尾張に行ったそうだな。わしもていくさしとうない。わしは土岐様の息子だ。いずれ将軍様に伝えて、守護の座にも」
十兵衛「賢いやり方だ」
高政「その言葉、毒があるな」
十兵衛「失礼申しました」
高政「領地換えを考えておる」
十兵衛「なぜ領地を」
高政「領地の洗い直しを行うことが肝要」
十兵衛「今の領地を出ろと?」
高政「もっと良い領地をと、申しておるのだ」

十兵衛は自宅に戻り、煕子に伝えた。
煕子「それが美濃のために良いことなら、私は十兵衛様に付いていくだけでございます」
十兵衛「母上は驚かれると思うが」

左馬助が、道三からの知らせを伝えにきた。
道三が戦を始めることになった。
十兵衛は明智城へ来た。
光安の様子がおかしいという。
「兄上から引き継いだこの領地を守れそうにもない。
そなたにも、牧殿にも、面目がない。わしはあの高政ごときに命を預けようとはゆめゆめ思わぬ。わしは大桑城に行く。道三様のためなら、喜んでひと踊りする」

十兵衛「お待ち下さい。大桑城に兵は集まりませぬ。むだな踊りとなりますぞ。事は明智家の存亡に関わる事。御決断の猶予をお願いします」
光安「わしにどうしろと申すのじゃ」
十兵衛「2日お待ち下さい」

十兵衛は大桑城に着いた時、伊呂波太夫が来ていた。
道三「いくさ支度もせず、何しに参った」
十兵衛「ご出陣を止めするため参りました」
道三「帰蝶は越前に話をつけ、逃げ道を用意したと。戦をしても勝てぬと申ししてな。わしはこの鎧を脱ぐ気はない。そう言って追い返した」
十兵衛「今戦をしては国衆の殺し合いとなります。それだけはなんとしても」
道三「わしも迷うた。それゆえ少し眠り、お告げでも聞こうかと思うたが、仏は何も申されぬ」
さらに「土岐よりのり様が父親だと言いふらしておる。人を欺き、自らを飾ろうとしているのだ。人の上に立つものは正直でなくては。偽りを申すものは必ずひとをあざむく。
そして国を欺く、けっして国はよくならぬ」
十兵衛「その通りかと」
道三「寝る前に、家臣の名前を思い出してきた。最近は名前が出てこぬようになった。忘れてしもうたのじゃ、わしは老いぼれた。もはやこれまでと、家臣を譲ったのじゃしかし譲る相手を間違えた。間違いは質さねばならぬ」
そして「これより鶴山に向かう。鶴山に陣を張る。美濃も尾張も、大和も、誰も手出しできぬ大きな国。あの信長という男は面白いぞ、あの男から目を離せぬ。大きな国を作るのじゃ。誰も手出しのできぬ大きな国じゃ。さらばじゃ」

明智荘に戻り、十兵衛は藤田に「わしは行かん、どちらの陣にも」と言ったものの「どこへ発つのじゃ」
煕子「みな覚悟は出来ております。あとは十兵衛様の心のままに」
十兵衛は鉄砲を出し、しばし考え、これまでの想いがよぎった。「煕子、戦じゃ、戦に参る」
皆を集めて「叔父上の跡を追う、鶴山へ。敵は高政様」


前回の「麒麟がくる」記事はこちら(2020年7月30日)
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では、明日。