▼ベルリンの壁
（ 丸岡ジョーさんによる写真ACからの写真 ）
ノルウェー・オスターフィヨルドを進むクルーズ船。
国際物理学者のマイケル・アームストロング教授（ポールニューマン）と、助手のサラ・シャーマン（ジュリーアンドリュース）は、これから結婚する夫婦。
コペンハーゲンの本屋から「本が届いた」とわざわざ電報。
コペンハーゲンに着き、サラがエルモ書店に散歩がてら出かけた。
ストラウス副大臣が同行してくれた。
本屋の主人から「初版本だから大切に」
本を受け取ったマイケルは、トイレで本を開いた。
本には、パイの字が強調してあった。
マイケルはサラに「ストックホルムに行く。計画に人生を捧げて来た。君はアメリカに帰りなさい」
サラは同行したいと言ったが拒否した。
サラはニューヨーク行きを予約しようとフロントへ。
念のため、アームストロングの行く先を聞いたら、16時半の東ベルリン行きを予約してある。
嘘をつかれたサラは、同じ飛行機のチケットを取った。
マイケルは、離れて座っていたサラを見つけた。
「到着したら次の便で帰るんだ」
アームストロングは、空港でメディアからの写真撮影に応じていた。
まるで、アメリカを捨てて亡命したヒーローだった。
国家保安省のゲルバルトに面会。
案内役として、黒のジャンパーのグロメグを紹介された。
マイケルは「リント教授と共同開発したい」
ベルリンホテルに到着し、サラに帰国するように話した。
「計画への思いは愛国心より強い」
副大臣が夕食を誘って来た。
サラは「食欲が無くて」と言ったので、2人だけで食べに行った。
翌朝マイケルから置き手紙があった。
「散歩に行く、帰国しろ」
マイケルはグロメグの追跡をかわし、2階建てバスに乗って、ベルリン美術館。
たまに尾行を気にしながら入って行った。
グロメグはバイクでつけて来た。
なぜか行く先はバレていた。
マイケルは裏口からタクシーに乗車し、農場に着いた。
ドアを開けた女性は英語を喋れない。
足で地面にパイの字を書いた。
女性はトラクターを指差した。
トラクターに乗っていた主人は諜報員だった。
「裏切り者の気分はどうだ？」
マイケルは「リント教授の数式が知りたい」
グロメグが、マイケルを見つけた。
パイの字には、マイケルはとぼけた。
「スパイだな。終身刑だ」
グロメグは電話したが、農場の女性が電話線を引きちぎった。
マイケルとグロメグがもみ合っているうちに、女性が包丁で刺し、オープンにグロメグの顔を突っ込んだ。
女性はマイケルにスコップで「埋める」と動作した。
マイケル「バイクは」
「埋める」
血のついた上着は焼くことにした。
ホテルに戻ったマイケルは、ゲルバルトから呼ばれた。
サラは帰国せず残ることにしたようだ。
ゲルバルトはグロメグと連絡が取れないのが気になっていた。
ライプチヒのカール・マルクス大学に着き、グッドマン副学長らがお出迎え。
新しい案内役は、がっしりとした体格のハウプト。
コスカという医師が、マイケルの足を引っかけたので、マイケルは階段から落ちた。
コスカは逃亡を助ける重要なメンバー。
疑われないように会うには転ばすしかなかった。
リントはレニングラードに行く予定があるようだ。
グロメグ行方不明の新聞記事を、タクシーの運転手が見つけ報告したので、農場が捜査された。
学部教授会の審査で「ガンマ5ミサイルの実験結果は」
審査が始まる時に、ハウプトがひそひそ話。
農場に行ったか聞かれた。
マイケル「親類に会いに行った」
「グロメグに会いましたか？」
ウソがばれ、審査会は中止になった。
リント教授はサラを呼び出し「ガンマ5ミサイルは成功したのかね？」
長い沈黙の後、「私からは何も」
サラはマイケルの方を見て「自分で答えて」
部屋を出てしまった。
マイケルはストラウス副大臣に「僕が説得する」
サラは泣き出したが、やがて表情を明るくした。
農場での家宅捜査が始まり、電話線を引きちぎった跡が見つかり、地面からバイクが出て来た。
夕食はストラウス副大臣が2人についてきていた。
コスカ医師が来たので、マイケルが一緒に踊った。
「ウソがバレたら貴方は逮捕される。朝10時、彼女と一緒に医務室に来て」
リント教授の方からテーブルに来てくれた。
サラが副大臣と踊った。
「ガンマ5ミサイルのことに興味津々のようですね」
「パーティでは仕事の話はしない」と断った。
朝の9時半にカジンスキーの店で髭を剃ると行った。
翌朝10時10分になるのに、マイケルは医務室に来ない。
グロメグの死体が見つかった情報がコスカに入った。
マイケルとリントはカジンスキーの店から出て歩いていた。
ガンマ5号は「予備テストだけです。資金不足で続けられなかった」
リントの研究室に入り、黒板の一部分を消し、チョークをマイケルに渡した。
数式を書き出した。
しばらく2人が書いては消して、お互いを補った。
リントは「期待外れだ。爆発する。君の話はバカげている」
マイケルとサラを探す放送が流れた。
マイケル「何か足りない」
リント「ロシアの実験では、これで成功した」
マイケル「素晴らしい、大発見だ」
リント「どうだ、、天才的だろう。だがロシアでは変人と呼ばれた」
マイケルは式を覚えるのに集中した。
リント「君は何も発見していないな」
電話をかけ出したので、マイケルは部屋を出た。
学校内は、騒然としていた。
マイケルは医務室に着いて、暗記した式をメモした。
裏口から自転車で3人は脱出した。
ヤコビを訪ねるように言って、コスカは帰った。
ヤコビの待つ倉庫にはクリーム色の路線バスが待っていた。
乗客がサラの帽子を外してスカーフを巻いてくれた。
乗客はすべてさくらで、組織の仲間だった。
バスは出発した。
1人のクレーマー女性は、周りに警察がいることを騒ぎ出した。
検問で止まり、警官が1人乗って来た。
ヤコビが、別の客にタバコを勧め、マイケルが陰になり、警官は気がつかなかった。
ヤコビ「心配するな、これは臨時のバスだ」
停留所を通過してしまった。
しばらくして、脱走兵が待っていた。
金を集める盗賊だった。
軍の兵が来たので、逃げて行った。
軍が護衛をしてくれることになった。
マイケル「皆を巻き込みたくない。おろしてくれ」
ヤコビ「こんな山の中？」
乗客の1人のクレーマーは「あんたのせいよ。捕まればいいわ」と罵声を浴びせた。
ヤコビは「ベルリンのフリードリヒストラッセ郵便局
で、アルバートに会え」
後ろから本物の路線バスが飛ばしてきた。
2人が降りたら、軍兵は後ろのバスを確認した。
その隙に乗客すべてが逃げた。
郵便局を探していたところ、ポーランドから来たというクチンスカ伯爵夫人（日本の山村紅葉みたいな女優）から「アームストロング教授」と呼びとめられ、喫茶店に行くことになった。
「光栄ですわ、スパイに会えるなんて。私はアメリカに行きたいけれどコネがない」
夫人は「私の保証人になって。代わりにどこでも案内するわ」
同情したサラは「助けてあげて」とマイケルに。
サラが住所を書いて渡したので、夫人は喜んだ。
郵便局に案内してくれたが、行列だった。
守衛が、やりとりを見てどこかに消えていった。
別部屋から出てくる職員1人1人に「アルバート？」と声を掛けた。
アルバートが1枚のショップカードを渡した。
旅行代理店だった。
守衛の呼んだ警官が2人を捕まえに来た。
夫人が体を張って、警官の行く手を阻んだ。
旅行代理店の前。
仲間だと言う紳士2名からアドバイス。
「農場に行ったのが失敗だったな」
バレエ団の荷物に隠れて、船でスウェーデンに行けと。
東ドイツの船だから油断するな。
この日が公演最終日。
赤毛のカツラ男でヒューゴという男性に会え、彼も亡命を望んでいる。
街頭テレビでは、マイケルの映像が繰り返し流されていた。
バレエ団の公演を2人は良い席で見ていた。
ダンサーが、客席のマイケルに気がついた。
スタッフが電話したため、警官がやってきた。
劇場の周りに警官がいて、袋の鼠。
ゲルバルトまでやって来た。
マイケルは大声で「火事だ」と叫んだため、場内がパニック。
通路も大混雑。
係員室をノックし、2人は入り込んだ。
ヒューゴが2人を籠の中に入れた。
船はスウェーデンの港に到着。
ヒューゴが翌朝、2つの箱をクレーンにつけて「幸運を」と言った。
このやりとりを見ていた乗客が、中に人がいると騒ぎ出した。
警官が銃を持って現れ、籠を蜂の巣にした。
すでに2人とヒューゴは海を泳いでいた。
3人は無事にスウェーデンに着いた。
スクープを狙った記者が2人見つけ、写真を撮ろうとノックした。
ストーブの前にいたマイケルとサラは毛布をかぶって、顔を隠した。
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ポール・ニューマンとジュリー・アンドリュースという2大スター共演の話題作。
マイケルが何を目的に東ベルリンに来たか、なかなかわからなかったが、リントの式を覚えて帰るというミッションがあったことがわかった。
とにかく国外に逃げることになり、後はハラハラの脱出劇だった。
脱出に協力してくれた人たちの身は、大丈夫なのだろうか。
7月1日には「ハリーの災難」が放送される。
ヒッチコック監督「めまい」の記事はこちら(2020年6月24日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12605821854.html
では、明日。