第31回 5時30分の目撃者
ナディアは点滴を受けながら「パパ、愛して欲しかった」と訴えた。
医師のコリアー（マーク・ハミルトン）はタバコをつけながら話を聞いていた。
催眠術から解いた。
助手のアニタ・ボーデンがコリアーに病院からアモバルビタールが相当量が無くなっている。
「先生がお使いになっているのかと思った」
「何てことを言うんだ」
コリアーはナディアの別荘に着いた。
主人のカールがいた。
カールは罵倒し、ナディアにも暴力をふるった。
コリアーが棒で後ろから殴って、カールは死んだ。
コリアーは2人組の宝石強盗のせいにしようと考え、ナディアに伝えた。
コリアーは屋敷から出ていった。
敷地から出る際に、目の見えない男性と出くわした。
ナディアの別荘に警察が来た。
ナディアの嘘の証言。
コロンボは何かの粒を床から見つけた。
外の門の柱にこすった跡がある。
コロンボは、タイヤの幅が狭いことがわかった。
ナディアの別荘に精神療法の主治医・ドクターコリアが駆けつけた。
助手のアニタを連れてきた。
翌日、ナディアの自宅にコロンボ。
コリアーもいた。
別荘は11月25日の感謝祭以降使っていなかった。
ナディアは「カールが冬になって静かなところに行こうと言った」と証言した。
コロンボが出てからナディアはコリアーに「お願い、本当のこと言わせて」
コリアーの勤務する病院。
駐車場でコロンボが車を調べていた。
コリアーは気になって駐車場に降りた。
コロンボはトレッドの写真をコリアーに見せた。
コリアーは「5万マイルXKL、デラックスな外車はよく使っていますよ」
コロンボはコリアーに「どうもあの人の話はチグハグですな。拳銃と火かき棒の件は辻褄が合わない
音楽聞いていたがヘッドライトが窓から差し込むから、見落とすはずが無い。
信じる気になれんのですよ」
コリアーは「ナディアにうそ発見器を使いましょう。僕から話しましょう」と提案した。
コリアーは薬を使ってナディアに催眠術。
「バルコニーの下のプールに飛び込む」
コリアーの友達と同僚との集まりにコロンボが乱入した。
コロンボは今回の事件について「もう一人誰がいたんです。タバコを吸う人物です。ストッキングで覆面していて、タバコを吸えないのに、ライターの石が飛び落ちていたんですよ。しかも感謝祭の後、別荘には清掃業者が入っていた」
コリアーがナディアに電話した。
「チャック・ホイーラン」とつぶやいた。
これがプールに飛び込む合図だった。
ナディアが5階のバルコニーから落ちた。
警察がナディアの自宅に着いた。
電話の受話器が外れていた。
別荘から盗まれたはずの金の目のものが見つかった。
翌朝コロンボは、家に帰らなかった。
駐車場で助手のボーデンと話をした。
「ナディアさんに命令してバルコニーから飛び降りろというのは可能でしょうか？」
ボーデン「それは不可能ですわ。自己を傷つけることはやらないものです」
遺体から、アモバルビタールと言う麻薬が発見された。
コリアーは休みで、出版社のチャック・ホイーランと海に来ていた。
コリアーは、ナディアが亡くなったことを知らなかった。
「彼女がカールを殺したんだとしたら、あの性格からしたらあり得ることだな」
コロンボ「でも先生はあの人は無実だとおっしゃいませんでした？絶対共犯者がいるはずです」
警察が、別荘の地元への聞き込みで証言を得た。
目の不自由な方が、5時半に車から出たのをはっきり覚えているという。
コロンボ「あんたが指示したんです」逮捕状を持って来た。
事件の当日、5時半にコリアーを見たという人物が、サングラスをかけて現れた。
コリアー「うそだ、見えないはずだ。この本のこのページを読んでくれ」
証人の男性はスラスラと読んだので、コリアーは驚いた。
実は、コロンボは最初に証人の兄をよこしていた。
「見えない人だと断言したのは、すでに会っていたからだ」
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誰もが「あれ？」と思った。
双子の証人のトリック。
痛快な作品。
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第32話「忘れられたスター」
（ カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真 ）
グレース・ウィラー（ジャネット・リー）は、リバイバルされた映画の試写会が大好評だったので、帰りの車で有頂天だった。
ミュージカルの構想を描き、仲間のダイヤモンドにプロデュースしてもらうことを考えた。
ミュージカルの資金は夫の元医学博士・ヘンリーに出してもらうつもりでいた。
自宅の寝室にいた旦那は、「金は出さない、それより世界旅行に行きたい」と反対。
自宅には執事レイモンドの夫婦がいる。
映写室で往年の作品「ドライビングマイベイビー」を観ることにした。
グレースは、執事がフイルムをかけ替える前に外の車のダッシュボードから拳銃を取りに行った。
映画の中盤でのフィルムのかけ替えが終わって、執事が戻ったのを確認して、手袋をはめて主人の寝室へ。
寝ていた手に拳銃をはめて耳元に発射。
窓から木を伝わって1階に降り、映写室に戻った。
フイルムが切れて、白い画面が映っていた。
自分でフイルムを戻し、切れた部分をつないだ。
午前1時に執事が片付けに映写室。
ちょうど映画が終わるところだった。
執事がヘンリーの部屋を確認した時、内側から鍵がかかっていて、パトカー騒ぎ
そしてコロンボも到着。
午前1時半ウトウトしていたコロンボはメイドにコーヒーを頼んだ。
鑑識官は、32口径のリボルバーで自殺だと語った。
コロンボは葉巻を片手に聞き込みをして、レイモンドは煙たがった。
グレースはショックで鎮静剤を打ってもらったところ。
ドクターも自殺については心当たりないという
あくる日、ミュージカル俳優のダイヤモンドが訪ねて来た。
ダイヤモンドは延期を提案するが、グレースは舞台の延期はしないと言い張る。
コロンボが訪ねて来た。
大スター・ダイヤモンドと握手
「今彼女を興奮させたり、怯えさせたりしないでください」
往年の大スター・グレース・ウィラーを見てコロンボは舞い上がってしまった。
これから死のうという人が、なぜ本を読んだり睡眠薬を飲んだりするのか？
コロンボは疑った。
車の中の銃は、本人が取りに行ったのか。
ヘンリーのスリッパは外を歩いた形跡が全くなかった。
声楽のレッスンが始まった。
グレースはカムバックする計画があると言う。
コロンボは医者に聞き込み
ヘンリーに前立腺除去の手術を勧めたが、抗生物質の専門家だったから受けなかった。
ヘンリーが持っていた本の本屋を訪ねた。
世界旅行の本で、とても死のうとする人の読む作品でないことを確認。
本は13日に買っている。
レッスンも始まったが、グレースは若手俳優と息が合わない。
コロンボは髪型を整えて登場。
買ったその日・次の日、66ページごと読み進めて、ページが折ってあるが、死んだ日である第3夜は折った跡がない
グレースはダイヤモンドに愚痴る。
「あの刑事、ほんとかんにさわるわ」
コロンボはグレースがそうしたように窓から木を使って降りてみた。
「刑事さん、なぜこんなに始終いらっしゃるか本当の理由は他にあるんじゃありませんの？
魅力的な芸能界の雰囲気を楽しんでいらっしゃるの？」
（このグレースのトボけたような発言の意味は終盤で理解できた）
コロンボは、射撃テストを受けないと停職になると脅かされた。
（このくだりは、盛り込む必要が全くないと感じた）
代役を使って、射撃テストを受けさせることにした。
ダイヤモンドからコロンボに「うろつくのは辞めてもらいたい」
コロンボは、グレース主犯説をダイヤモンドに打ち明ける。
（警察関係者以外に、推理の内容をペラペラ喋るのは異例な展開）
解剖で倍の量の睡眠薬が発見された。
拳銃を握らせてもヘンリーが起きなかったワケが判明。
「バルコニーから木を伝わって降りることが出来る。
踊りが堪能な、あの方なら簡単に飛べるでしょう。
映画を観にあの人の家に行くんです。
心配だったらあなたもいらっしゃい、今晩8時に」
コロンボもタキシード姿でエレガントに決めて来た。
「ドライビングマイベイビー」は上映時間1時間45分、2時間かかったのは途中でテープが切れたと推理した。
グレースは切れたフィルムをつなぐのが手慣れたものだ。
ヘンリーのカルテを調べていたところ、グレースの脳に手術不可能な動脈りゅうが出来ている。
この病気は進行するに記憶を失なう。
昔のことは覚えているが、最近のことは全くあやふや。
この病気があるから、ヘンリー博士はグレースのカムバックに反対したのだ。
余命もふた月くらい、自分で殺したことも覚えちゃいないかもしれない。
ダイヤモンドは全てを知って、自分でヘンリーを殺したと告白。
「さ、行きましょう警部」
「あんたの自白なんかすぐひっくり返されますよ」
「頑張ってみせる、ふた月間は」
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いつもと違うが、素晴らしく印象に残るエンディングだった。
あっぱれな人情劇だった。
ダイヤモンドも素晴らしい役。
ジャネット・リーは（「サイコ」で1961年アカデミー賞助演女優賞ノミネート）も笑顔が素敵で、逮捕されないまま。
オシャレしたコロンボも観れて、コロンボが推理を警察関係者以外に喋るなど、筋が違ってとても楽しかった。
前回の「刑事コロンボ」の記事はこちら(2020年5月28日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12599776268.html
では、明日。