日産カルロス・ゴーン社長が退任し、西川(さいかわ)広人氏が社長兼CEOに就く人事を発表した。
ゴーン氏は会長職にはとどまる。
ゴーン氏はフランス生まれかと思ったら、1954年ブラジル生まれ。
車好きで、クラクションの音を聞いただけでメーカーと車種がわかるほど。
レバノンを経由してフランスに。
パリ国立高等鉱業学校卒業。
最初の就職先はタイヤ会社のミシュラン。
会社のムダを指摘したりと、めきめきと頭角を表し、26歳で工場長になった。
ブラジルの工場長に就任し1年で黒字転換
北米ミシュランも再生させた
42歳ルノーにヘッドハンティングされ、上席副社長に
当時国際戦略に失敗していたルノーの最後の活路が日産との提携だった。
2000年 日産との資本提携で最高執行責任者に。
当時は日産も経営不振で、「お金を海に捨てるようなものだ」と揶揄されていた。
迎える日本は、黒船とかコストカッターと言われた。
直接現場に出向き、直接対話を重ね、会社の無駄を洗い出していった
都市対抗野球にも出かけ、社員と一緒に応援した。
「私自身が社員や取引先に信用されなければならない
今の日産には責任転嫁の文化が根付いている」とも語った
フェアレディZを復活させたり
工場の閉鎖や再編、系列にとらわれない部品の調達改革などで日産のV字回復を実現
2002年 日産リバイバルプラン・1年前倒しで目標クリア
2008年 日産の会長兼社長に就いた
2009年 ルノーの会長兼社長
役員報酬は10億円とも言われている。
かつてポルシェを運転して、赤坂でバイクとの接触事故を起こしていた(2004年2月)
オバマ政権からGM立て直しを依頼されたこともあった。
これからは3社を統括し指導する役割に専念する。
日産の課題は
1.技術革新への対応
NOTEが搭載しているe-POWERは、エンジンで発電してモーターで走る
充電不要のエコカー
これのさらなる開発
2.東南アジアで弱い
よりアジアで強くならないといけない
何しろ現在忙しいゴーン氏は、引退したら教鞭に立つとも考えてられている。
経済立て直しの手腕を買われ、ブラジル大統領のオファーまであるという。
(TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ」「森本毅郎スタンバイ」および日本経済新聞より)
では、明日。