【板前さんから寿司のウンチク】渋谷・権八 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

ある事情でひとりカウンター。
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-01-権八

周りにお客もいなかったので、板前さんに寿司素人の僕が一つ一つ「これ何ですか」とか、「どんな魚ですか」とか恥ずかしい質問をしてみた。
板前のH野さんも、優しく答えてくれた。

◆ほうぼう:「コチ」みたいに這いつくばって歩く魚
 カサゴの仲間で、冬が旬。
 やや酸っぱかったが、柚とのコラボが良い味
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-02-ほうぼう

●昆布じめのひらめ
 写真取り忘れ

◆赤貝:切り方きれいだった、蝶々のよう
 今まで食べた中で最も美味しかった赤貝だ
 この後、品切れになった
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-03-赤貝

◆車エビ
 尾まで口に残らず食べられた
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-04-車えび

◆やりいかの耳
 斜めに包丁が入って切り口に柚がかけてある
 堅いものには塩か柑橘系をかけて食感を良くするそうだ
 ちなみに柔らかいものはわさびが合うらしい
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-05-やりいか

◆子持ち昆布
 この店は数の子がない
 ご飯との相性が良かった
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-06-昆布

◆しめさば
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-07-しめさば

◆のどぐろ:表面炙ってある
 一般には赤むつと言っていたが、ここ数年は富山の呼び方
 である「のどぐろ」もポピュラーになってきたらしい
 希少価値
 僕「炙ると、どう変わるの?」
 店としては、どうにかして皮まで食べて欲しい、皮が美味しい
 炙ることにより、中から出てくる脂が感じやすくなる
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-08-のどぐろ

◆赤身
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-09-赤み

◆中トロ
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-10-中トロ

◆こはだ
 酢が効いていた
 見た目より肉厚だった
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-11-こはだ

◆うに
 北海道産、日によって違うらしい
 僕「築地は行ったことある?」
 昔は良く親方に連れられてわからないなりに勉強したが
 今はなかなか行く機会がなくなってしまったらしい
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-12-うに

◆小柱
 海苔とマッチして良い味
 口の中ですぐにとろけてしまった
 焼き海苔、風味が良いのを厳選している
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-13-小柱

◆とろたく
 とろとタクアンの比率が絶妙だった
 僕「比率は?」
 1対1に近いが、トロの方が<気持ち>多いとのこと
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-14-とろたく

◆タマゴ
 甘さ控えめ
 素材の良さを生かしている
ザ・外食記録 ~今日も泡盛だったりして~-15-たまご

板前のH野さん、33歳。この店で2ヵ月目くらい。
長崎県諫早のお寿司屋さんの息子さん。
子どもの頃から両親がお店やっていて、カウンターで一人夕食を食べていて、
田舎の方の寿司屋では当たり前の光景らしい。
運動会のお弁当は、おいなりさんとか太巻きということが多かった。

父親と同じ職業について、母親が喜んでくれたそうだ。
板さんが若いと、不安がるお客さんもいたので、早く30代になりたかった。という。
H野さんは手が大きいのが印象的だったが、高校時代はキャッチャーだったそうだ。

学生時代は出前も手伝ったそうだ。
僕「長崎は坂が多いから、自転車での出前は無理だよね」
『秘密のケンミンショー』で見た情報が役立った。

開拓が始まってから、諫早湾ではいい海苔が取れなくなってしまったらしい。

長崎は溜まり醤油が一般的。
とれたての魚しか食べない、寝かせることを知らない文化なので、どろっとしているのが、弾いて良いそうだ。

H野さん、ありがとうございました。

住所:渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー 14F